概要:
近年、IT(インフォメーション・テクノロジー)が急速に発展し、情報はほとんどすべてディジタルで扱われるようになってきた。ディジタル社会において、基礎となる最も重要な技術はディジタル回路技術といっても過言ではないであろう。
計算機工学の履修によって、基本的なディジタル回路を設計できる力を身につける。講義では、基本ゲート回路、論理関数の標準形、非同期式フリップフロップ回路、同期式フリップフロップ回路、カウンタ回路の基本動作、入出力変換回路などの各種のディジタル回路を解説し、これらの設計法について述べる。そして、ディジタルICの特性やICを用いての回路製作,A/D,D/A変換器についても解説する。
本科目は、大学学部向けに編集された教科書を用いてその内容を理解し、活用できるレベルとなるよう到達目標および評価基準を設定する。
授業の進め方・方法:
成績は、次の割合で評価する。
1 中間試験 50%、2. 期末試験 50%
到達目標(1),(2)について中間試験で,到達目標(3),(4)について期末試験で, 理解を評価する。
注意点:
学修単位科目であり、1回の講義(90分)あたり90分以上の予習復習をしているものとして講義・演習を進めます。
中間試験、期末試験は、課題の問題の類似問題より出題します。
中間、期末試験の得点が30点未満の場合、再試験は実施しません。
試験の実施日は変動します。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 3 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 計算機工学 | 整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。 | 3 | 後1 |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 3 | 後1 |
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 3 | |
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 3 | |
基本的な論理演算を行うことができる。 | 3 | |
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。 | 3 | |
論理式の簡単化の概念を説明できる。 | 3 | |
簡単化の手法を用いて、与えられた論理関数を簡単化することができる。 | 3 | |
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。 | 3 | |
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。 | 3 | |
組合せ論理回路を設計することができる。 | 3 | |
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。 | 3 | |
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。 | 3 | |
与えられた順序回路の機能を説明することができる。 | 3 | |
順序回路を設計することができる。 | 3 | |
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。 | 3 | 後14 |
プロセッサを実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 3 | |
メモリシステムを実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 3 | 後1 |
入出力を実現するために考案された主要な技術を説明できる。 | 3 | |