概要:
電子制御工学科は,もの造りに必要なエレクトロニクスやメカニズム,コンピュータの知識を幅広く学びそれらを制御系科目で統合する「総合的な学科」であることを理解しその学習へのスムーズな導入を目的とする.前期前半においては座学を中心に電子制御工学科を構成する工学領域を幅広く紹介する.前期後半から設計製図や実際のもの作りを行いながらエンジニアとしての心構えや問題解決能力の養成に努める.
高専と中学で最大の違いは「自ら学ぶ」姿勢が勉強に不可避であることにある.この授業を通して「高専での勉強」を充分に身につけてほしい
授業の進め方・方法:
授業への取り組み姿勢(態度等)(20%)
製作物の動作状況(40%)
レポートの成績(40%)
を総合して評価する.無届け欠席,提出遅れ,未提出などに対しては大幅に減点するので注意すること.50点以上を合格とする.
注意点:
授業内容にはなじみ易い表現で講義内容が書かれているが,入学して初めての専門授業であるので気を抜かずに講義を受けること.実際にもの作りを主体に授業を行うので服装や持参物品の用意,作業後の清掃などエンジニアとしての心がけをしっかり身につけること.また作業時の注意事項など指導員からの情報を逃したりしないように注意を払い,疑問点は直ちに質問するなど基本的な授業への取り組み姿勢を身につけること.また,評価においてはレポートを重視するので論理的な記述のできるよう研鑽を重ねてほしい.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
モータの構造 DCモータの構造と回転方法について学ぶ
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2週 |
モータの回転を制御しよう モータの回転を変更させてみる
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3週 |
障害物回避マイコンカー モータの取り付け、動作確認
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4週 |
障害物回避マイコンカー 距離センサの取り付け、動作確認
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5週 |
障害物回避マイコンカー モータと距離センサの連動動作
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6週 |
障害物回避マイコンカー 障害物を回避するプログラムの作成、動作確認
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7週 |
障害物回避マイコンカー マイコンカーレース
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8週 |
アニマル&ビークルロボット1 ロボット本体の組み立て
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4thQ |
9週 |
アニマル&ビークルロボット2 マイコンの取り付け
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10週 |
アニマル&ビークルロボット3 サーボモータとは?
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11週 |
アニマル&ビークルロボット3 距離センサとサーボモータとの連携動作
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12週 |
アニマル&ビークルロボット4 4足歩行をさせる
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13週 |
アニマル&ビークルロボット5 プログラム動作確認とプログラミング |
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14週 |
アニマル&ビークルロボット6 新しい動作のプログラミング
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15週 |
アニマル&ビークルロボット7 動作プログラミング発表
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 3 | |
変数の概念を説明できる。 | 3 | |
データ型の概念を説明できる。 | 2 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 3 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 3 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 3 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 3 | |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 2 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 電気・電子系分野【実験・実習能力】 | 電気・電子系【実験実習】 | 電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。 | 3 | |
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。 | 3 | |