工学実験1

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工学実験1
科目番号 0009 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 学科作成プリント:参考書についてはテーマ毎に指導書に記載
担当教員 久間 英樹,幸田 憲明,市川 和典

到達目標

講義による知識を確認し、応用を行なうことにより内容を深める
実験方法、得られたデータの処理法を学習する
実験を行なうにあたり、思考力・判断力・想像力を養う
現象に関する分析・解析方法を理解する
実験報告書の書き方に関する知識を得る
実験装置・計測器などを理解し、これらの取り扱いに習熟する
共同実験を行い協力することを訓練する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
講義による知識を確認し、応用を行なうことにより内容を深める講義による知識を確認し、内容を深める講義による知識を確認し、内容を深めることができない
実験方法、得られたデータの処理法をよく学習する実験方法、得られたデータの処理法を学習する実験方法、得られたデータの処理法を学習できない
実験によって,思考力・判断力・想像力をよく養う実験によって,思考力・判断力・想像力を養う実験によって,思考力・判断力・想像力を養うことができない
現象に関する分析・解析方法をよく理解する現象に関する分析・解析方法を理解する現象に関する分析・解析方法を理解できない
実験報告書の書き方に関する知識を理解する実験報告書の書き方に関する知識を得る実験報告書の書き方に関する知識を得ることができない
実験装置・計測器などを理解し、これらの取り扱いに習熟する実験装置・計測器などを理解し、これらの取り扱いを学習する実験装置・計測器などの取り扱いを学習しない
共同実験を行い,協力することに習熟する共同実験を行い,協力することができる共同実験を行い協力することができない

学科の到達目標項目との関係

電子制御工学科教育目標 D2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
クラスの学生を班に分けて、下記のテーマについて履修する。途中工場見学も実施する.

(1) 加工実習(旋盤・フライス盤・熔接・仕上げ)(久間)
(2) 基礎実験(市川)
(3) オシロスコープ,フェーザと交流(幸田)
授業の進め方・方法:
「各テーマの担当教員の評価基準により,テーマごとの評価を行う.すべてのテーマについての評価を平均したものを本科目の総合評価とする.なお,各テーマの評価基準は実験テキスト(別表)に明示してある.」ただし、「無届欠席者」は該当実験テーマの成績を零点として処理する。50%以上を合格とする。
注意点:
実験テキストをよく読んで実験に来ること。実験室にきて初めて開くようでは良くない。
参考書・実験ノート・筆記具・電卓などは必ず持参すること。
飲食物、携帯電話は持込まない(電源を切る)。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 実験・実習の説明
実験の概要・安全教育・実験レポート
2週 電子制御基礎実験
電子制御工学科の実験についての説明と基礎的な実験
3週 電子制御基礎実験
電子制御工学科の実験についての説明と基礎的な実験
4週 レポート作成
5週 オシロスコープ
オシロスコープ・動作原理・測定技術
6週 オシロスコープ
オシロスコープ・動作原理・測定技術
7週 フェーザと交流
交流波形とフェーザとの対応
8週 フェーザと交流
交流波形とフェーザとの対応
4thQ
9週 レポート作成
10週 加工実習(旋盤)
豆ジャッキの作成:外周削り・端面削り・ねじ切り・テーパ削り
11週 加工実習(旋盤)
豆ジャッキの作成:外周削り・端面削り・ねじ切り・テーパ削り
12週 加工実習(旋盤)
豆ジャッキの作成:外周削り・端面削り・ねじ切り・テーパ削り
13週 加工実習(フライス盤)
フラン時の作成:フライス盤・ボール盤・測定器の使い方
14週 加工実習(熔接)
支持金具の作成:ガス熔接・アーク熔接
15週 加工実習(仕上げ)
六角板の作成:ケガキ・ヤスリ・タガネ・手ノコ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御計測の定義と種類を説明できる。3
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。3
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。3
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。3
情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。3
変数の概念を説明できる。3
データ型の概念を説明できる。3
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。3
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。3
アーク溶接の基本作業ができる。3
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。3
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。3
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。3
電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。3
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。3
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。3
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。3
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。3
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。3
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。3

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00