概要:
本科目は、後期で実施する創造設計製作2と併せて受講することにより、完結する構成になっており、もの作りによって創意工夫の楽しさ、面白さを体験し、メカトロニクスを含む工学への興味と関心を高め、同時に各専門科目の関連性と役割を理解する。1年間の期間内に,与えられた課題を実現するための機能、性能を有するメカトロニクス機器(操作型,自立型ロボット等)を設計製作する。
創造設計製作1では演習課題を行ったあと、グループに分かれてコンテスト課題に取り組む。コンテスト課題については、アイディアを発想して、コンテスト課題に対応した機械システムの構想、機構および回路の設計、作図をおこなう。創造設計製作2では機械システムの製作、性能テスト、成果発表をおこなう。
コンテスト課題は班単位の取り組みとし、各々の役割,任務分担を決め、班員のチームワークを発揮し、成果を確実なものにする。
授業の進め方・方法:
・スライドや配布資料、実演などを用いて説明を行う。受講者は必ずノートを持参し、適宜ノートを取りながら授業に臨むこと。(ルーズリーフやメモ用紙はNG)
・通常の授業と同様に予習復習を行いながら、授業進度に合わせられるように各自工夫をすること。
・授業後にノートまたはワークシート、作成したデータなどを回収することがあります。
・演習課題40%、コンテスト課題40%、取組姿勢20%の割合で評価する。50%以上を合格とする。
注意点:
・人まねではなく自分の頭で考え、オリジナルなアイディアを大切に育てよう。
・チームワークの良し悪しが成功の鍵である。自分の役割を果たそう。
・自ら進んで取組む積極性が困難を克服し、成功に導く。
・「もの作り」を通して、創造の苦しさと楽しさ、科目相互のつながりやチームワークの大切さ、自分の適性等、多くのことを学んで欲しい。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |