創造設計製作Ⅰ

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 創造設計製作Ⅰ
科目番号 0017 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント等
担当教員 幸田 憲明,青代 敏行

到達目標

(1)班員で協力して、共通の目標に向かって取組むことができる。
(2)課題をクリアする機械システムを構想し、機械構造、回路、プログラムを図や文章で表現できる。
(3)構想図から製作図が作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
班員で協力して、共通の目標に向かって取組むことが十分にできる班員で協力して、共通の目標に向かって取組むことができる班員で協力して、共通の目標に向かって取組むことができない
課題をクリアする機械システムを構想し、機械構造、回路、プログラムを図や文章 で十分に表現できる 課題をクリアする機械システムを構想し、機械構造、回路、プログラムを図や文章 で表現できる 課題をクリアする機械システムを構想し、機械構造、回路、プログラムを図や文章 で表現できない
構想図から正しい製作図が作成できる構想図から製作図が作成できる構想図から製作図が作成できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目は、後期で実施する創造設計製作2と併せて受講することにより、完結する構成になっており、もの作りによって創意工夫の楽しさ、面白さを体験し、メカトロニクスを含む工学への興味と関心を高め、同時に各専門科目の関連性と役割を理解する。1年間の期間内に,与えられた課題を実現するための機能、性能を有するメカトロニクス機器(操作型,自立型ロボット等)を設計製作する。
創造設計製作1ではアイディアを発想して、コンテスト課題に対応した機械システムの構想、機構および回路の設計、作図をおこなう。創造設計製作2では機械システムの製作、性能テスト、成果発表をおこなう。
 班単位の取り組みとし、各々の役割,任務分担を決め、班員のチームワークを発揮し、成果を確実なものにする。
授業の進め方・方法:
構想図、設計計算書、製作図等に60%、取組姿勢、チームワーク等に40%の割合で評価する。50%以上を合格とする。
注意点:
・人まねではなく自分の頭で考え、オリジナルなアイディアを大切に育てよう。
・チームワークの良し悪しが成功の鍵である。自分の役割を果たそう。
・自ら進んで取組む積極性が困難を克服し、成功に導く。
・「もの作り」を通して、創造の苦しさと楽しさ、科目相互のつながりやチームワークの大切さ、自分の適性等、多くのことを学んで欲しい。
・学外技術者による講演を実施することがあるので、その際は心して聞くように。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 全体説明
シラバスの説明、ビデオ、実機によるデモ、アンケート等
2週 班編成、課題説明、基礎事項解説(機構編、モータ制御編)
班編成の発表、課題の発表、基本的な運動機構、モータによるセンサ制御等の解説
3週 構想検討
班単位でアイディアの構想を練る。
4週 構想図,機能表の作成(必要に応じて確認実験)
各自のアイディアを一つのアイディアにまとめ、構想図と必要な機能の表を作成する。
5週 構想図,機能表の決定(必要に応じて確認実験)
構想図提出(機構概要図)
6週 構想図,機能表の決定(必要に応じて確認実験)
構想の再構築と再提出
7週 機構部設計製図(1)(必要に応じて確認実験)
部分組立図の作成
8週 機構部設計製図(2)(必要に応じて確認実験)
部分組立図の作成
2ndQ
9週 機構部設計製図(3)基礎事項解説(モータ選定編)
部分組立図の作成、
10週 機構部設計製図(4)(必要に応じて確認実験)
制御回路図、モータ選定、部分組立図、総組立図について指導教員のチェックを受ける。
11週 機構部設計製図(5)
総組立図、部分組立図、部品図の作成
12週 機構部設計製図(6)
総組立図、部分組立図、部品図について指導教員のチェックを受ける
13週 機構部設計製図(7)
総組立図、部分組立図、部品図の作成
14週 機構部設計製図(8)
総組立図、部分組立図、部品図の提出
15週 まとめ

16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3

評価割合

構想図、設計計算書、製作図等取組姿勢、チームワーク等合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100
分野横断的能力000