電気電子回路1

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気電子回路1
科目番号 0027 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 アナログ電子回路の基礎,堀 桂太郎,東京電気大学出版局
担当教員 市川 和典

到達目標

(1)オペアンプ回路の動作について説明できる
(2)希望の動作を行うオペアンプ回路を設計することができる
(3)学習した基本回路を元に、希望の特性の電子回路に回路定数を設定することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1オペアンプ回路の動作について説明できる. オペアンプ回路の動作について説明できる. オペアンプ回路の動作について説明できない.
評価項目2希望の動作を行うオペアンプ回路を設計することができる希望の動作を行うオペアンプ回路を設計することができる希望の動作を行うオペアンプ回路を設計することができない
評価項目3学習した基本回路を元に、希望の特性の電子回路に回路定数を設定することができる学習した基本回路を元に、希望の特性の電子回路に回路定数を設定することができる学習した基本回路を元に、希望の特性の電子回路に回路定数を設定することができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 D1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ロボットや自動車などの機械システムを制御する装置には一般に電子回路が利用されており,制御技術者が電子回路に関する知識を持つことは益々重要なことになってきている。
電子回路2では電子回路1から引き続いて,より応用面に近いアナログ回路について学習する.具体的には,実際の回路でよく用いられるオペアンプ回路,電源回路の基礎について学ぶ。これらの基本回路を習得することにより,欲しい機能を持つ回路を設計する際に基本回路を利用できる能力を持つことを目標にしている。
授業の進め方・方法:
学習到達目標(1)~(3)の到達度は定期試験2回(中間試験、期末試験)実施.中間試験40%、期末試験40%、レポート20%の割合で評価し、60点以上(100点満点)を合格とする。
注意点:
教科書に出てくる用語は、これからも頻出する単語ですので覚えるようにして下さい。また回路に関する計算力をつけるため、教科書の例題や数式、演習問題を自力で解決できるよう繰り返し解いてみてください。試験ではこのレベルの問題を実施しますので、上記の学習を達成できれば合格点を取ることができます。再評価試験はレポートなどの課題をすべて提出し、試験の平均点の1/3以上の得点を得たものは受験することができる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オペアンプ1 オペアンプの端子名称と基本特性について学習する。
2週 オペアンプ2 反転増幅回路,非反転増幅回路の動作について学習する。
3週 オペアンプ3 オペアンプを用いた加算,減算,バッファ回路とその応用について学習する。
4週 オペアンプ4 CRを使った積分回路,微分回路とその周波数応答について学習する。
5週 オペアンプ5 オペアンプの理想との差を表すオフセットについて紹介する。
6週 オペアンプ6 帰還増幅回路について学習する。
7週 オペアンプ7 オペアンプ回路に関する演習を行う。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験解答,総括 中間試験の解答と,試験結果について総括する。
10週 電源回路1 交流電源から直流電圧を得るための電源回路について学習する。
11週 電源回路2 電源回路において利用される整流回路について学習する。
12週 電源回路3 電源回路において利用される平滑回路,安定化回路について学習する。
13週 電源回路4 スイッチングレギュレータについて学習する。
14週 電源回路5 実際の電源(3端子レギュレータ,スイッチング定電圧定電流電源)の使用法を学習する。
15週 期末試験
16週 期末試験解答,総括 期末試験の解答と,試験結果について総括する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。3
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。3

評価割合

中間試験期末試験課題,小テスト合計
総合評価割合404020100
基礎的能力0000
専門的能力404020100
分野横断的能力0000