制御系設計

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 制御系設計
科目番号 0036 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 テキスト:自作プリント
担当教員 長澤 潔

到達目標

(1)DCモータを含むサーボ機構、周波数応答、微・積分の数値計算手法を理解する。
(2)Visual Basicを用いた制御プログラムを理解し,動作試験を行う。(3-1)
(3)ステップ応答実験や速度制御実験から,PID制御を理解する。(3-2)
(4)周波数応答実験から、ボード線図の描き方を理解する。(3-2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1DCモータを含むサーボ機構、周波数応答、微・積分の数値計算手法を理解するDCモータを含むサーボ機構、周波数応答、微・積分の数値計算手法を理解するDCモータを含むサーボ機構、周波数応答、微・積分の数値計算手法を理解しない
評価項目2Visual Basicを用いた制御プログラムを理解し,動作試験を行うVisual Basicを用いた制御プログラムを理解し,動作試験を行うVisual Basicを用いた制御プログラムを理解し,動作試験を行わない
評価項目3ステップ応答実験や速度制御実験から,PID制御を理解するステップ応答実験や速度制御実験から,PID制御を理解するステップ応答実験や速度制御実験から,PID制御を理解しない
評価項目4周波数応答実験から、ボード線図の描き方を理解する周波数応答実験から、ボード線図の描き方を理解する周波数応答実験から、ボード線図の描き方を理解しない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 4 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 5 説明 閉じる

教育方法等

概要:
サーボ機構は電気・電子,機械,制御など多くの技術が複合する電子制御技術の代表的な装置である.本実験では4年の創造設計製作で各自が製作したサーボ機構を用いて,それを操るための制御プログラムとPID制御について理解を深め,制御特性の解析法(ボード線図など)を学ぶ.学生には本実験を通して,自らが製作した装置を思い通りに動かせる喜び,そのために工学が果たす役割,重要性を再認識してもらいたい.
授業の進め方・方法:
(1)は中間試験の結果とレポートで課す課題の理解度より評価する。(40%)
(2,3,4)はレポートで課す課題への取り組み方、理解度より評価する。(60%)
中間試験を3割、レポートを7割(中間試験を実施しない場合は10割)で評価し、
最終成績60点以上(100点満点)かつ、2/3以上の出席をもって合格とする。

注意点:
【自学自習】予習・復習 30時間  定期試験・課題の準備 30時間
学修単位科目であり、予習復習の時間が確保されているものとして講義を進める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要説明
工学実験6の位置付け、減速器付きサーボ機構について
2週 基礎解説と演習(1)
DCモータの静特性・動特性、DCモータの各種定数の導定
3週 基礎解説と演習(2) 
サーボ機構と伝達関数
4週 基礎解説と演習(3)
周波数応答の考え方
5週 基礎解説と演習(4)
周波数応答とボード線図
6週 応用解説(1)
微積分の数値計算法、離散化
7週 応用解説(2)
I/O・D/A・フィードバック制御のプログラム解説
8週 応用解説(3)
ステップ応答・周波数応答・速度制御プログラムの解説
2ndQ
9週 中間試験

10週 実験で使用するサーボ機構の動作確認
フィードバック制御プログラムを用いた動作確認
11週 制御プログラムの理解と動作確認(1)
ステップ応答用プログラム,動作確認
12週 制御プログラムの理解と動作確認(2)
周波数応答用プログラム,動作確認
13週 制御プログラムの理解と動作確認(3)
速度制御用プログラム,動作確認
14週 制御プログラムの理解と動作確認(4)
評価実験とデータ整理
15週 制御プログラムの理解と動作確認(5)
評価実験とデータ整理
16週 報告書作成
最終レポートの作成

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御自動制御の定義と種類を説明できる。3
フィードバック制御の概念と構成要素を説明できる。3
基本的な関数のラプラス変換と逆ラプラス変換を求めることができる。3
伝達関数を説明できる。3
ブロック線図を用いて制御系を表現できる。3
制御系の過渡特性について説明できる。3
制御系の定常特性について説明できる。3
制御系の周波数特性について説明できる。3

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40600000100
基礎的能力0000000
専門的能力40600000100
分野横断的能力0000000