基礎電気回路1

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 基礎電気回路1
科目番号 0008 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】
山口静夫,電気回路基礎入門,コロナ社(2000)
【参考書】
家村道雄 他,入門 電気回路(基礎編),オーム社(2005)
橋本洋志,電気回路教本(第2版),オーム社(2019)
大熊康弘,改訂新版 図解でわかる はじめての電気回路,技術評論社(2017)
【問題集】
米山淳,電気回路基本問題集,オーム社(2010)
担当教員 中村 伊吹

到達目標

1.電気・電子機器の基礎知識を理解し,説明することができる.
2.回路解析に必要な基本法則について説明でき,応用することができる.
3.直流回路の性質について説明でき,解析することができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気・電子機器の基礎知識を理解し,説明することができる.電気・電子機器の基礎知識を理解できる.電気・電子機器の基礎知識を理解できていない.
評価項目2回路解析に必要な基本法則について説明でき,応用することができる.回路解析に必要な基本法則について説明できる.回路解析に必要な基本法則について説明できない.
評価項目3直流回路の性質について説明でき,解析することができる.直流回路の性質について説明できる.直流回路の性質について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

情報工学科教育目標 J1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年次の基礎回路は電気回路の基礎について学ぶ.電気回路は工学の基礎科目の一つであり,電力工学,電子工学,通信工学,情報工学,制御工学,電気電子材料等の分野を学習していく上で,必要不可欠な科目である.本講義では,抵抗・インダクタンス・キャパシタンスといった自らエネルギーを発しない受動素子の基本的性質を理解した上で,直流と交流の回路理論を基礎とする回路解析を行い,電流や電圧を求めることによって回路の諸特性を理解する.特に,基礎電気回路1では,直流回路に焦点を当てて素子や法則,性質について講義する.
授業の進め方・方法:
成績は,上記の到達目標(1)~(3)の達成度を以下の割合で評価する.
(1)定期試験 60点
(2)グループ課題 20点 
(3)講義課題 10点
(4)出席状況 10点
50点以上(100点満点)を合格とする.再評価試験,追認試験を実施予定.
注意点:
予習:授業の前に教科書を一読し,解らなかった項目を確認しておくこと.例題や章末問題を解いておくとなお良い.
授業中:授業で解らなかったところがあればそのままにせず,教員や友達に質問してその都度理解するよう努める.
復習:演習問題などなるべく多くの問題を解いて計算練習をし,理解を深める.定期試験や小テストで解らなかった問題は必ず復習しておくこと.オフィスアワーを活用すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義ガイダンス 電流と電圧 原子と電子および電荷,電流等について理解する.
2週 直流回路の基礎
以下の2つの法則について理解する.
・オームの法則
・キルヒホッフの法則
3週 直流基礎回路
・計測機器のしくみ
以下の2つの計器について理解する.
・電流計
・電圧計
4週 直流基礎回路
・直並列回路
直並列回路について理解する.
5週 複雑な直流回路とその簡略化
・直流ブリッジ回路
・対称回路
直流回路において,特徴的な回路について理解する.
・直流ブリッジ回路
・対称回路
6週 複雑な直流回路とその簡略化
・対称回路
・Δ-Y変換回路
直流回路において,特徴的な回路について理解する.
・対称回路
・Δ-Y変換回路
7週 回路方程式の作成と解法 グループ討論 回路方程式の立式方法と解法について理解する.
8週 中間試験対策
これまで授業内容を復習.
復習プリントと解説.
2ndQ
9週 中間試験
第1回から第8回までの試験範囲の中間試験を行う.
中間試験を行う.
10週 テスト返却と前期中間のまとめ
テスト返却.前期中間のまとめを行う.
テスト返却と前期中間のまとめを行う.
11週 直流電力 直流電力について理解する.
12週 直流回路の条件による解法
・電流制約
・電圧制約
電流,電圧に制約がある回路の解析方法について理解する.
13週 直流回路の条件による解法 グループ討論
・電圧制約
・電力制約
電圧,電力に制約がある回路の解析方法について理解する.
14週 期末試験対策
これまで授業内容を復習.
復習プリントと解説.
15週 期末試験
第8回から第14回までの試験範囲の期末試験を行う.
期末試験を行う.
16週 テスト返却と前期のまとめ
テスト返却.前期のまとめを行う.
テスト返却と前期のまとめを行う.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。3

評価割合

定期試験グループ課題講義課題出席状況合計
総合評価割合60201010100
基礎的能力00000
専門的能力60201010100
分野横断的能力00000