基礎電気回路1

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 基礎電気回路1
科目番号 0009 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「入門 電気回路 基礎編」家村道雄 監修 オーム社
担当教員 渡部 徹

到達目標

(1) 抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴が説明できる.
(2) 電気回路の諸定理について説明できる.
(3) 基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴が説明できる抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴が説明できる抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴が説明できない
評価項目2電気回路の諸定理について説明できる電気回路の諸定理について説明できる電気回路の諸定理について説明できない
評価項目3基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができる基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができる基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年次の基礎回路は電気回路の基礎について学ぶ.電気回路は工学の基礎科目の一つであり,電力工学,電子工学,通信工学,情報工学,制御工学,電気電子材料等の分野を学習していく上で,必要不可欠な科目である.本講義では,抵抗・インダクタンス・キャパシタンスといった自らエネルギーを発しない受動素子の基本的性質を理解した上で,直流と交流の回路理論を基礎とする回路解析を行い,電流や電圧を求めることによって回路の諸特性を理解する.
授業の進め方・方法:
成績は,上記の到達目標(1)~(3)の達成度を以下の割合で評価する.
1. 中間試験および期末試験の成績=70%(各35%)
2. 小テストとレポート提出状況=15%
3. 出席状況と学習態度=15%
50点以上(100点満点)を合格とする.再評価試験,追認試験を実施予定.
注意点:
予習:授業の前に教科書を一読し,解らなかった項目を確認しておくこと.例題や章末問題を解いておくとなお良い.
授業中:授業で解らなかったところがあればそのままにせず,教員や友達に質問してその都度理解するよう努める.
復習:演習問題などなるべく多くの問題を解いて計算練習をし,理解を深める.定期試験や小テストで解らなかった問題は必ず復習しておくこと.オフィスアワーを活用すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義ガイダンス 直流回路
原子と電子および電荷,電流と電流の大きさ.電圧,電位,電位差,起電力,電源,負荷および抵抗.
2週 直流回路
直流と交流.オームの法則と抵抗の直並列接続.電圧降下.
3週 直流回路
キルヒホッフの法則.
4週 直流回路
キルヒホッフの法則.
5週 直流回路
キルヒホッフの法則.
6週 直流回路
電池の直並列接続.
7週 直流回路
電池の直並列接続.
8週 直流回路
テブナンの定理.
2ndQ
9週 中間試験
第1回から第8回までの試験範囲の中間試験を行う.
10週 テスト返却と前期中間のまとめ
テスト返却.前期中間のまとめを行う.
11週 直流回路
テブナンの定理.
12週 直流回路
ノートンの定理.
13週 直流回路
重ね合わせの理
14週 直流回路
ミルマンの定理.
15週 期末試験
第8回から第14回までの試験範囲の期末試験を行う.
16週 テスト返却と前期のまとめ
テスト返却.前期のまとめを行う.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
情報系分野その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。3
トランジスタなど、ディジタルシステムで利用される半導体素子の基本的な特徴について説明できる。3

評価割合

試験小テスト・レポート提出相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合701501500100
基礎的能力0000000
専門的能力701501500100
分野横断的能力0000000