基礎電気回路2

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 基礎電気回路2
科目番号 0009 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 【教科書】
家村道雄 他,入門 電気回路(基礎編),オーム社(2005)
【参考書】
山口静夫,電気回路基礎入門,コロナ社(2000)
橋本洋志,電気回路教本(第2版),オーム社(2019)
大熊康弘,改訂新版 図解でわかる はじめての電気回路,技術評論社(2017)
【問題集】
米山淳,電気回路基本問題集,オーム社(2010)
担当教員 佐々木 耕太

到達目標

1.抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴を説明することができる.
2.電気回路の諸定理について説明できる.
3.基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴を説明することができる.抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴を説明することができる.抵抗・インダクタンス・キャパシタンスの特徴を説明することができない.
評価項目2電気回路の諸定理について説明することができる.電気回路の諸定理について説明することができる.電気回路の諸定理について説明することができない.
評価項目3基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができる.基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができる.基本的な電気回路の方程式を立て,解くことができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 J1 説明 閉じる
情報工学科教育目標 J1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2年後期の基礎電気回路では電気回路の基礎について学ぶ.電気回路は工学の基礎科目の一つであり,電力工学,電子工学,通信工学,情報工学,制御工学,電気電子材料等の分野を学習していく上で,必要不可決な科目である.本講義では,抵抗・インダクタンス・キャパシタンスといった自らエネルギーを発しない受動素子の基本的性質を理解した上で,交流回路理論を基礎とする回路解析を行い,電流や電圧を求めることによって回路の諸特性を理解する.
授業の進め方・方法:
成績は,上記の到達目標(1)~(3)の達成度を以下の割合で評価する.
(1)定期試験 70点
(2)小テスト・課題レポート 15点 
(3)出席状況 15点
50点以上(100点満点)を合格とする.再評価試験,追認試験を実施予定.
注意点:
予習:授業の前に教科書を一読し,解らなかった項目を確認しておくこと.例題や章末問題を解いておくとなお良い.
授業中:授業で解らなかったところがあればそのままにせず,教員や友達に質問してその都度理解するよう努める.
復習:演習問題などなるべく多くの問題を解いて計算練習をし,理解を深める.定期試験や小テスト・課題レポートで解らなかった問題は必ず復習しておくこと.オフィスアワーを活用すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講義ガイダンス ミルマンの定理
前期の復習.ミルマンの定理.
前期の復習をする.ミルマンの定理の解法について理解する.
2週 交流回路の基礎
三角関数・複素数.
交流回路の基礎である三角関数と複素数計算について理解する.
3週 正弦波交流起電力
正弦波交流起電力の発生.
正弦波交流起電力の発生について理解する.
4週 正弦波交流起電力
交流の複素数表示.
交流の複素数表示について理解する.
5週 R, L, C交流回路
交流回路の基礎,抵抗だけの回路.
抵抗だけの交流回路について理解する.
6週 R, L, C交流回路
自己インダクタンス回路,キャパシタンス(静電容量)回路.
7週 R, L, C交流回路
自己インダクタンス回路,キャパシタンス(静電容量)回路.
8週 中間試験
第1回から第7回までの試験範囲の中間試験を行う.
中間試験を行う.
4thQ
9週 テスト返却と後期前半のまとめ
テスト返却.後期前半のまとめを行う.
テストを返却し,後期前半のまとめを行う.
10週 R, L, C交流回路
R, L, C交流回路(直列).
11週 R, L, C交流回路
R, L, C交流回路(直列).
12週 R, L, C交流回路
R, L, C交流回路(直列).
13週 R, L, C交流回路
R, L, C交流回路(並列).
14週 R, L, C交流回路
R, L, C交流回路(並列).
15週 期末試験
第1回から第14回までの試験範囲の中間試験を行う.
期末試験を行う.
16週 テスト返却と後期のまとめ
テスト返却.後期のまとめを行う.
テストを返却し,後期のまとめを行う.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。3

評価割合

定期試験グループ課題小テスト・課題レポート出席状況合計
総合評価割合7001515100
基礎的能力00000
専門的能力7001515100
分野横断的能力00000