到達目標
TCP/IPの基礎について理解している。
ルーティングについて理解している。
NATについて理解している。
DNSについて理解している。
Mailの仕組みについて理解している。
これらのサービスにおけるセキュリティについて基本的な理解をする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
経路制御 | ネットワークに応じて自由に経路制御を設定、確認できる。 | デフォルト経路制御を設定し、確認ができる。 | 経路制御が設定できない。 |
NAT | NAPTに加えて、ポートフォワーディングを設定し、確認できる。 | NAPTの設定し、確認ができる。 | NATが適切に設定できない。 |
DNS | 外向け、内向けDNSを設定し、動作確認ができる。同様に、逆引きについてもできる。 | 表引きのDNSを設定し、確認ができる。 | DNSが適切に設定できない。 |
Mail | ドメイン代表のMailサーバを設定し、メイルヘッダやログからその動作の確認ができる。 | 送受信のためのMailサーバを設定し、テストができる。 | Mailが適切に設定できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本科目の目標は、「情報ネットワーク」に引き続き、インターネットに代表される情報ネットワークの仕組みについて実践的に理解することにある。本科目では、TCP/IPプロトコルの理解に基づき、セキュアでより実際的なネットワーク管理を通じて、インターネット技術の理解を目指す。なお,本科目は,情報処理学会が策定したIPSJ-SE推奨カリキュラムの「デジタル通信とコンピュータネットワークおよび演習」中の主要な内容に対応する(このカリキュラムはIEEE/ACM-CCSEカリキュラム:network communication basicにも対応).
授業の進め方・方法:
到達目標(1)~(5)の到達度を,約20本程度の課題で評価し、これをもって本科目の総合評価とする。総合評価が100点満点中60点以上であることを合格の条件とする。
注意点:
「情報ネットワーク」の内容について理解していること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オープンソースとUnix オープンソースとUnixシステムについて基本的な理解を得る。
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基本的なUnixシステムを理解する。
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2週 |
FreeBSDのインストールと環境設定 FreeBSDを仮想PCにインストールし、環境設定を行う。
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仮想PCを理解し、その上でUnixサーバを動作させる。
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3週 |
Unixコマンドとエディタユーザー管理ファイル・ディスク管理 管理で用いられるUnixコマンドとviエディタについて学ぶ。
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Unixサーバの基本的な管理について学ぶ。
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4週 |
Unixシステム管理I ユーザー管理方法について具体的に学び、演習を行う。
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ユーザ管理方法を学び、実際に作成・削除を行う。
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5週 |
Unixシステム管理 II システムのファイル・ディスク管理方法について具体的に学び、演習を行う。引き続き、ネットワークを構築し、静的ルーティングを行う。
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実際にケーブルを用いて、接続し、基本的な経路制御を行う。
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6週 |
静的ルーティング I 静的ルーティングの設定方法について学び、グループ単位でサイトを作る。
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仮想的にサイト内部のネットワークを構築する。
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7週 |
静的ルーティング II 静的ルーティングによるネットワーク構築のチェック手法について学ぶ。
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仮想的にサイト間のネットワークを構築する。
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8週 |
NATとWWW IPアドレスの変換手法を学び、サイト毎にNATを立て、WWWサーバの演習を行う。
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NATを利用し、外部へのサービスの隠蔽と公開を行う。同時に、NATがセキュリティ確保の手段でもあることを理解する。
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4thQ |
9週 |
DNS I DNSについて学び、その構築方法を具体的に学ぶ。
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表引きのDNSを設定する。
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10週 |
DNS II DNSを実際にサイト毎に構築を行い、相互の参照について演習する。
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逆引きのDNSを設定し、仮想的なサイト間での参照を確認する。
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11週 |
DNS III スレーブをたて、DNSの冗長構成について学び、演習を行う。
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外向け、内向けDNSを設定すると共に、スレーブDNSを設定・確認する。
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12週 |
Mail I Mailサーバの仕組み、構成について学ぶ。
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Mailサーバを学び、導入を行う。
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13週 |
Mail II Mailサーバを構築し、サイト内部でのメイル交換について学び、演習を行う。
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仮想的なサイト内部でのメイル送受信を行う。
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14週 |
Mail III 引き続き、サイト間でのメイル交換について学び、演習を行う。
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仮想的なサイト間でのメイル送受信を行う。メイルのセキュリティを理解する。
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15週 |
まとめ DNS, Mail, WWW などがそれぞれ同時に動作しているか確認をする。
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DNSを用いた様々なサービスの動作を確認する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 3 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 3 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 3 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 3 | |
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。 | 3 | |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 3 | |
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。 | 3 | |
ソフトウェア | アルゴリズムの概念を説明できる。 | 3 | |
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。 | 1 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。 | 1 | |
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。 | 3 | |
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 40 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 20 |