Webシステム

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 Webシステム
科目番号 0043 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業・演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:大川晃一,小澤慎太郎,“PHP入門”,実務出版株式会社
担当教員 廣瀬 誠

到達目標

(1) クライアントーサーバモデルの基礎を理解する
(2) Webサービスの基礎を理解する
(3) PHPの基礎を理解する
(4) PHPを用いたサーバサイドプログラミングの基礎を体得する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1クライアントーサーバモデルの基礎を完全に理解した。クライアントーサーバモデルの基礎を理解した。クライアントーサーバモデルの基礎を理解していない。
評価項目2Webサービスの基礎を完全に理解した。Webサービスの基礎を理解した。Webサービスの基礎を理解していない。
評価項目3PHPの基礎を完全に理解した。PHPの基礎を理解した。PHPの基礎を理解していない。
評価項目4PHPを用いたサーバサイドプログラミングの基礎を体得した。PHPを用いたサーバサイドプログラミングの基礎をおおよそ体得した。PHPを用いたサーバサイドプログラミングの基礎を体得できていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 J2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 J3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 J5 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近年,コンピュータによるサービスがブラウザを介したクラウドサービスへ移行してきている.クラウドサービスは,個別のコンピュータを持つことなくいつでもどこでもサービスを受けられることが利点であり,そのサービスは益々多様化すると思われる。
そのサービスの中心となっているのが,クライアント-サーバモデルにおけるサーバ側のプログラムである.このプログラムは従来のHTMLのみよるページ提供とは異なり,クライアントの要求に対して動的にページを作成しリプライする.本科目では,この仕組みの基礎およびサーバーサイドのウェブプログラミングの基礎を学習する.
授業の進め方・方法:
到達目標(1)~(3)の到達度を,
・中間試験 30%
・期末試験 30%
・不定期授業課題(実習を含む) 40%
の割合で評価し,これらの合計を本科目の総合評価とする.総合評価が100点満点中60点以上であることを合格の条件とする. なお,不定期授業課題の点数は2/3以上の提出を必要とする(以下の場合は0点とする).
注意点:
本科目は,3年生科目の「情報工学実験1(WWW入門)」で学習した内容(静的ページ作成よるウェブサイト構築)を拡張(動的ページ作成によるウェブサイト構築)したものである.なお,本科目は原則再試験を行わない.本科目は学修単位科目であり,1回の授業(90分)に対して,180分以上の自学自習が必要である。
参考書:小川雄大 他,”パーフェクトPHP”,技術評論社

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 クライアントーサーバモデルの基礎知識
・クライアントーサーバモデルの基礎
評価項目1および2を理解
2週 Webサービスの基礎
・クラウドサービスの基礎,その種類
評価項目1および2を理解
3週 クラウドサービス提供のための環境構築
・XAMPPを用いた開発環境の構築
評価項目1および2を理解
4週 PHPの基礎(1)
・PHPとは.コンパイラ型言語とインタプリタ型言語.Hello World
評価項目3を理解
5週 PHPの基礎(2)
・基本的な構文
評価項目3を理解
6週 PHPの基礎(3)
・型と演算子
評価項目3を理解
7週 PHPの基礎(4)
・制御構造と関数
評価項目3を理解
8週 中間試験
・第1~7回までの授業内容について期末試験を行う.
評価項目1~3の理解度を測る
2ndQ
9週 PHPの基礎(5)
・セッション
評価項目3を理解
10週 PHPの基礎(6)
・クラスとオブジェクト
評価項目3を理解
11週 ウェブアプリケーションの基礎(1)
・フォームによるプログラミング
評価項目4を理解
12週 ウェブアプリケーションの基礎(2)
・セッション管理
評価項目4を理解
13週 ウェブアプリケーションの基礎(3)
・フレームワーク
評価項目4を理解
14週 ウェブアプリケーションの基礎(4)
・セキュリティ
評価項目4を理解
15週 期末試験
・第9~14回までの授業内容について期末試験を行う.
評価項目1~4の理解度を測る
16週 ウェブプログラミング手法総論
期末試験レビュー,ウェブプログラミング手法の総まとめ
評価項目1~4を理解

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4
変数の概念を説明できる。4
データ型の概念を説明できる。4
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。4
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。2
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。2
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。2
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。2
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。3
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。3
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。3
整列、探索など、基本的なアルゴリズムについて説明できる。3
ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。2
システムプログラム記憶管理の基本的な考え方について説明できる。2
形式言語の概念について説明できる。3
オートマトンの概念について説明できる。3
コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。3
その他の学習内容基本的なアクセス制御技術について説明できる。2

評価割合

中間試験期末試験課題・演習態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合303040000100
基礎的能力12121700041
専門的能力13131800044
分野横断的能力55500015