到達目標
高専の5年間で学ぶ「環境・建設工学科」の授業の全体像を想像し,環境・建設工学の学問にはどのような分野があるのかを理解できる。
(1)環境建設工学が生活と密接に関わる分野であることを理解する.
(2)環境を学ぶには物理・化学的な知識が必要なことを理解する.
(3)環境建設工学の基礎となる数学的能力を身につける
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 環境建設工学が生活と密接に関わる分野であることを十分に理解できる. | 環境建設工学が生活と密接に関わる分野であることを理解できる. | 環境建設工学が生活と密接に関わる分野であることを理解できない. |
評価項目2 | 環境を学ぶには物理・化学的な知識が必要なことを十分に理解できる. | 環境を学ぶには物理・化学的な知識が必要なことを理解する. | 環境を学ぶには物理・化学的な知識が必要なことを理解できない. |
評価項目3 | 環境建設工学の基礎となる数学的能力を十分に身につける
| 環境建設工学の基礎となる数学的能力を身につける | 環境建設工学の基礎となる数学的能力を身につけていない. |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 1
説明
閉じる
学習・教育到達度目標 2
説明
閉じる
環境・建設工学科 到達目標 C2 環境・建設工学基礎能力
説明
閉じる
環境・建設工学科 到達目標 C3 環境・建設工学基礎技術
説明
閉じる
教育方法等
概要:
学問分野の概要を説明し,環境建設工学の初歩的な実験実習を実施します。また,実際の社会の中で,環境・建設工学が関係する技術について説明します.
授業の進め方・方法:
工学の基礎に関わる数学演習を6週,環境・建設工学に関わる講義を2週,実験実習を6週行います.実験実習は受講学生を下記の実験項目ごとに4班の少人数に分け,4週にわたって実施します。
実験
○ 構造……橋梁模型の作成
○ 建築……建築製図の基礎
○ 水理……水の流れの観察
○ 材料……建設物に使われる材料について
○ 環境……水質分析
注意点:
実験・実習の取り組みおよび課題の評価:30%(構造・水理・測量・建築・環境)
工学基礎での課題・小テスト:30%
中間試験:40%。
50%以上を合格とする.
「再評価試験」、「追認試験」は実施しません
予習は特に必要としませんが,復習や課題はしっかりこなしましょう.
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
環境建設工学に必要な基礎数学環境・建設工学に関連する基礎数学の試験を行う. |
|
2週 |
実験・実習:4班編成・同時進行(構造,水理,材料,環境) 建築:家のミニチュアをつくり,建築について学ぶ. 水理:実験用水路を用いて,水の流れを実際に起こし観察する.また,流れの速さ(流速)や流量,水深の計測方法を体験し,流れの連続の関係が満たされていることを確認する. 材料:コンクリート材料の使われ方を観察する. 環境:水中の亜硝酸性窒素の濃度の分析を行う._x000D_ " |
|
3週 |
|
|
4週 |
|
|
5週 |
|
|
6週 |
数学基礎演習:8班編成・同時進行 8班に分かれて工学を学ぶ上で必要となる基礎的な力を身につけるための数学演習を行う. |
|
7週 |
数学基礎演習:8班編成・同時進行 8班に分かれて工学を学ぶ上で必要となる基礎的な力を身につけるための数学演習を行う. |
|
8週 |
数学基礎演習:8班編成・同時進行 8班に分かれて工学を学ぶ上で必要となる基礎的な力を身につけるための数学演習を行う. |
|
2ndQ |
9週 |
中間試験 数学基礎に関する試験を行う. |
|
10週 |
建設製図 建設製図に必要な作図法を学ぶ(1) |
|
11週 |
建設製図 建設製図に必要な作図法を学ぶ(2) |
|
12週 |
工学基礎演習:8班編成・同時進行 8班に分かれて工学を学ぶ上で必要となる基礎的な力を身につけるための数学演習を行う. |
|
13週 |
工学基礎演習:8班編成・同時進行 8班に分かれて工学を学ぶ上で必要となる基礎的な力を身につけるための数学演習を行う. |
|
14週 |
工学基礎演習:8班編成・同時進行 8班に分かれて工学を学ぶ上で必要となる基礎的な力を身につけるための数学演習を行う. |
|
15週 |
社会のなかでの環境建設工学技術2 社会の中での環境建設工学の役割について講義します. |
|
16週 |
/ |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。 | 3 | |
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 材料 | セメントの概要、種類、製造、性質について理解している。 | 1 | |
セメントの概要、種類、製造、性質について説明できる。 | 1 | |
ポルトランドセメントを理解している。 | 1 | |
コンクリートの長所、短所について、説明できる。 | 1 | |
水理 | 水理学で用いる単位系を説明できる。 | 1 | |
水の基本的な性質について説明できる。 | 1 | |
評価割合
| 中間試験 | 課題 | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 30 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 30 | 30 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |