景観デザイン

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 景観デザイン
科目番号 0003 科目区分 専門 /
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 環境・建設工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 教科書:勘で描くパースのコツ,田中英介(彰国社)参考書:景観工学,石井一郎・元田良孝(鹿島出版会) 景観デザイン,市坪 誠 他(コロナ社)基礎応用 第三角法図学, 岩井 実 他(森北出版)土木製図,奥村敏恵 他(実教出版)
担当教員 大屋 誠

到達目標

景観デザインの概略を知り、景観工学の基礎となる人間の視知覚特性やものの見え方に関する理論及び景観を分析・評価する手法について説明できる。
街路、植栽などの環境建設分野の景観デザインのポイントを説明できる。
景観づくりの重要性を理解し、身の回りの景観的課題や改善策を考察できる。
空間を創造し、そのイメージを文章と図で表現する初歩的な方法を身に付けている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1景観デザインの概略を知り、景観工学の基礎となる人間の視知覚特性やものの見え方に関する理論及び景観を分析・評価する手法について正しく説明できる。景観デザインの概略を知り、景観工学の基礎となる人間の視知覚特性やものの見え方に関する理論及び景観を分析・評価する手法について説明できる。景観デザインの概略を知り、景観工学の基礎となる人間の視知覚特性やものの見え方に関する理論及び景観を分析・評価する手法について説明できない。
評価項目2街路、植栽などの環境建設分野の景観デザインのポイントを適切に説明できる。 街路、植栽などの環境建設分野の景観デザインのポイントを説明できる。 街路、植栽などの環境建設分野の景観デザインのポイントを説明できない。
評価項目3景観づくりの重要性を理解し、身の回りの景観的課題や改善策を正しく考察できる。景観づくりの重要性を理解し、身の回りの景観的課題や改善策を考察できる。景観づくりの重要性を理解し、身の回りの景観的課題や改善策を考察できない。
評価項目4空間を創造し、そのイメージを文章と図で表現する初歩的な方法を適切に身に付けている。 空間を創造し、そのイメージを文章と図で表現する初歩的な方法を身に付けている。 空間を創造し、そのイメージを文章と図で表現する初歩的な方法を身に付けていない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
景観に関するこれまでの歴史、新たに制定された景観緑三法など景観づくりの動向や課題を概観して、景観に対する概念と景観整備のための基礎的な理解を深める。
続いて、人間の視知覚特性や景観の分析・評価手法などの基礎知識を学び、空間を創造するイメージを表現する初歩的な実習を行う。さらに、スライド(PPT)を利用して橋梁、街路、まちづくりなどを対象として景観デザイン事例及び景観づくりに関わる法制度等の解説により、景観計画・設計のポイント及び手法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
到達目標(1)、(2)について定期試験で評価し、到達目標(3)、(4)については課題で評価する。
評価割合は、試験50%、課題50%で行う。ただし、課題は、数回に渡り出題する全課題を提出することによって評価を受けることができる。 50点以上(100点満点)を合格とする。
注意点:
この科目は通常の講義科目とは異なり、板書のノート筆記が主体ではありません。 教員のスライドを中心とした解説に対し、学生が独自の観点でポイントをメモすることと、数回の課題に対し個性を発揮して回答する実技を主体にしています。すなわち、受身ではなく学生自らの積極的な対応が求められます。
実技に必要な道具(事前に連絡します)
製図道具(三角定規、三角スケール等)、スケッチ用鉛筆、色鉛筆、
製図ペン(またはサインペン)、製図用紙、その他(事前に連絡します)
立体図形のイメージアップが重要です。
CADを利用する場合、データバックアップのためにUSBメモリを用意してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 受講導入・景観デザインの概要・事例紹介
教科内容(目標、課題説明、教科構成、評価方法、必要道具、参考書、受講ルール)/
空間認知現状確認             
2週 パースペクティブの基礎 1
立方体の表現 (パース演習:室内1点透視説明)
3週 パースペクティブの基礎 2
立方体の表現 (パース演習:室内1点透視実習)
4週 パースペクティブの基礎 3
立方体の表現 (課題1:室内パース)
5週 パースペクティブの基礎 4
立方体の表現 (パース演習:建物2点透視法説明)
6週 景観整備の手法
景観整備の目的と目標 / 景観要素 / 視点場(主要眺望地点)・視野と視界・視認距離・色彩 / 内部景観・外部景観
7週 景観法の概要・都市景観の構造的な問題点/自然景観・作品紹介
美しい国づくり政策大綱 / 景観法三法(景観法、景観法施行関係整備法、都市緑地保全法等改正法) / 都市景観の問題点/自然景観の特徴 / 自然環境保全区域 / 自然景観構成要素
8週 中間試験
筆記試験(第1週~第7週までの範囲)
4thQ
9週 パースペクティブの基礎 5
立方体の表現 (パース演習:建物2点透視法実習)
10週 パースペクティブの基礎 6
立方体の表現 (課題2:外観パース)
11週 パースペクティブの基礎 7
立方体の表現 (課題3:外観パース 簡易表記法)
12週 景観デザイン検討1
課題の発見 / 課題の解決・ブレインストーミング / 住民参加・ワークショップ・合意形成2
13週 景観デザイン検討2
景観デザイン課題(課題 3-1:周辺空間と課題対象建築物の関係に関する検討)
14週 景観デザイン検討3
景観デザイン課題(課題 3-2:人物の意識を考慮した対象建築物内の計画に関する検討)
15週 景観デザイン検討4
景観デザイン課題(課題 3-3:パースペクティブの基礎を用いた課題対象建築物内外の表現)
16週 景観デザイン発表
試験返却・解説/景観デザイン課題発表会

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画風景、景観と景観要素について、説明できる。3後1

評価割合

試験課題合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000