到達目標
(1) 図学、製図法の知識から,構造物の立体図形を平面で表わすことができる.
(2) 土木製図規約(JIS)とCAD製図基準(国土交通省)の基礎が理解できる.
(3) CADデータのファイル形式(CAD製図基準)が理解できる.
(4) CADによる基本的な作図ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 図学、製図法の知識から,構造物の立体図形を平面で表わすことが適切にできる. | 図学、製図法の知識から,構造物の立体図形を平面で表わすことができる. | 図学、製図法の知識から,構造物の立体図形を平面で表わすことができない. |
評価項目2 | 土木製図規約(JIS)とCAD製図基準(国土交通省)の基礎が正しく理解できる. | 土木製図規約(JIS)とCAD製図基準(国土交通省)の基礎が理解できる. | 土木製図規約(JIS)とCAD製図基準(国土交通省)の基礎が理解できない. |
評価項目3 | CADデータのファイル形式(CAD製図基準)が正しく理解できる. | CADデータのファイル形式(CAD製図基準)が理解できる. | CADデータのファイル形式(CAD製図基準)が理解できない. |
評価項目4 | CADによる基本的な作図が適切にできる. | CADによる基本的な作図ができる. | CADによる基本的な作図ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現在,実社会では官公庁を中心として電子納品(調査,設計,工事などの各業務の最終成果を電子成果品として納入すること)による事業や工事の入札業務が提唱され,構造物の図面も手書き図面に代わってコンピュータによる図面の提出が主流となってきている.
本科目では,土木・建築の製図の基本を学び,ルイス・カーンの傑作「フィッシャー邸」を題材に製図の基本的な描き方を学ぶ.また,CAD製図基準の知識とCAD(Computer Aided Design:コンピュータを活用した製図)による図面作成の能力を養う.CADの演習は受講生が授業外でも活用できることを考慮してフリーソフトウエアであるJw_cad(Windows版)を利用して基本を学び,さらに将来の実務的な観点からAuto-CADLTを利用したファイル変換の事例に触れる.
授業の進め方・方法:
本科目は実技,実習が主体である.
成績は,中間試験20%,課題80%(提出30%,完成度50%)で評価する.
ただし,全ての課題(授業の進行状況などによって提出順番が変わる可能性がある)が提出されて,はじめて課題全体の評価を受けることができる.
その結果,50点以上を合格とする.
注意点:
授業時間内に限る課題もあり,毎回の授業に出席することが受講条件です.
ソフトが使えるようになることが目的ではありません.使い方は必要最小限の操作事項を講義します.後は,学生諸君がマニュアルを参考にして自主的に取り組んで下さい.
図面の見やすさのアピールのために,CADの場合,特に線の太さの区別を行うように留意して下さい.
データのバックアップのために,USBメモリを用意して下さい.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
受講導入,土木・建築図面の基礎(1) 基本図面(平・断・立面図)の概念と役割 / 図面の種類と線の種類・線の意味 |
基本図面の概念と役割などを理解できる.
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2週 |
土木・建築図面の基礎(2) 製図規約 図の配置 / 尺度 / 寸法 / 材料の図示 など |
製図規約を理解できる.
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3週 |
土木・建築図面の基礎(3) 平面図の描き方(「フィッシャー邸」を題材に模写) |
平面図の描き方を理解できる.
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4週 |
土木・建築図面の基礎(4) 断面図・立面図の描き方(「フィッシャー邸」を題材に模写) |
断面図・立面図の描き方を理解できる.
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5週 |
土木・建築図面の基礎(5) 立体の描き方(「フィッシャー邸」を題材に模写) |
立体の描き方を理解できる.
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6週 |
CAD利用のための基礎知識(1) コンピュータとネットワークの基礎 / CAD製図基準 |
CAD利用のための基礎知識を理解できる.
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7週 |
CAD利用のための基礎知識(2) 受講および課題提出要領 / 資格試験「CAD利用技術者」 について |
CAD利用のための基礎知識を理解できる.
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8週 |
中間試験 1週~7週までの範囲 |
製図とCADの基礎知識を理解できる.
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2ndQ |
9週 |
試験の返却 試験の返却,解説 |
製図とCADの基礎知識を理解できる.
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10週 |
JW_CADの概要と基本操作(1) JW_CADの概要と基本操作 |
JW_CADの基本操作を理解できる.
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11週 |
JW_CADの概要と基本操作(2) JW_CADの概要と基本操作 |
JW_CADの基本操作を理解できる.
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12週 |
JW_CADの演習(1) 家具の作成 |
JW_CADで家具を作成できる.
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13週 |
JW_CADの演習(2) 部屋の平面図の作成 |
JW_CADで部屋の平面図を作成できる.
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14週 |
JW_CADの演習(3) 寸法の記入,レイヤの操作 |
寸法の記入,レイヤの操作ができる.
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15週 |
JW_CADの演習(4) 平面図,立面図の作成 |
平面図,立面図を作成できる.
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16週 |
JW_CADの演習(5) パース図の作成 |
パース図を作成できる.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 製図 | 線と文字の種類を説明できる。 | 1 | 前1,前8,前9 |
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。 | 1 | 前3,前4,前5,前8,前9 |
CADソフトウェアの機能を説明できる。 | 1 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14 |
図形要素の作成と修正について、説明できる。 | 1 | 前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
画層の管理を説明できる。 | 1 | 前14,前15,前16 |
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。 | 1 | 前1,前2,前8,前9 |
与えられた条件を基に設計計算ができる。 | 1 | 前16 |
設計した物をCADソフトで描くことができる。 | 1 | 前16 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 80 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |