科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 CAD2
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境・建設工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:SketchUpパーフェクト 作図実践+テクニック編,阿部秀之(X-Knowledge),参考書:やさしく学ぶJw_cad☆デラックス,Obra Club (X-Knowledge)
担当教員 岡崎 泰幸

到達目標

(1) 建築物の課題や改善策を考察できる.
(2) 建築構造物の立体的表現手法を身に着け,提示することができる.
(3) 3D CAD製図方法の基礎が理解できる.
(4) 建築物の空間のイメージを文章と図で表現する初歩的な方法を身に付ける.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築物の課題や改善策を正しく考察できる.建築物の課題や改善策を考察できる.建築物の課題や改善策を考察できない.
評価項目2建築構造物の立体的表現手法を身に着け,提示することが適切にできる.建築構造物の立体的表現手法を身に着け,提示することができる.建築構造物の立体的表現手法を身に着け,提示することができない.
評価項目33D CAD製図方法の基礎が正しく理解できる.3D CAD製図方法の基礎が理解できる.3D CAD製図方法の基礎が理解できない.
評価項目4建築物の空間のイメージを文章と図で適切に表現することができる.建築物の空間のイメージを文章と図で表現することができる.建築物の空間のイメージを文章と図で表現することができない.

学科の到達目標項目との関係

環境・建設工学科教育目標 C2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
住宅などの建築物は,三次元イメージによるプレゼンテーションが一般化しつつある.効果的な訴求を行うためには,提案内容を具体的に取りまとめ,魅力ある提案手法を身に着ける必要がある.
本演習は建築の三次元プレゼンテーションの手法を習得することを通じて,建築の研究や実務に必要となる立体感覚を養うとともに,効果的な提案手法を身に着けることを目的とする.このため,三次元CADの基礎知識を学び,空間を創造するイメージを表現する実習を通じて,建築表現の手法を学ぶ.
授業の進め方・方法:
本科目は実技,実習が主体である.
成績は,到達目標(1),(2),(3),(4)について,課題100%で評価する.
ただし,全ての課題が提出されて,はじめて課題全体の評価を受けることができる.
その結果,50点以上(100点満点)を合格とする.再評価試験および追認試験は,実施しないこととする.
注意点:
1. CAD1で学習した製図の基本知識,立体図形のイメージアップが重要です.復習,再確認をしておいてください.
2. CAD1の教科書及びデータバックアップのためのUSBメモリを用意してください.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 受講導入・授業の目的と実施内容の理解 授業の目的と実施内容を理解できる.
2週 3D CADの基礎1
3次元CADの基本概念の説明および基本機能の演習
3次元CADの基本概念および基本機能を理解できる.
3週 3D CADの基礎2
形状モデルを用いた体積演算に関する演習
形状モデルを用いた体積演算ができる.
4週 3D CADの基礎3
サーフェスモデリングの作成演習
サーフェスモデリングの作成ができる.
5週 情報セキュリティ教育(最近,土木分野においても情報化が進み,情報共有やデータ管理は重要な課題である.そこで,設計図面のデータの取り扱いについて,グループディスカッションを通じて,問題点や解決策を議論する. ) 土木分野における情報セキュリティについて理解できる.
6週 建築計画に関する課題演習1
計画案の立案/全体レイアウト企画
簡易な建築物の計画案の立案ができる.
7週 建築計画に関する課題演習2
JW-CADを用いた平面図および断面図の作成
簡易な建築物の2次元図面が作成できる.
8週 建築計画に関する課題演習3
SketchUpへのデータ移動および外観モデル(3Dモデル)の作成
簡易な建築物の2次元図面から3Dモデル(外観モデル)が作成できる.
4thQ
9週 建築計画に関する課題演習4
外観および内観モデル(3Dモデル)の作成
簡易な建築物の2次元図面から3Dモデル(内観モデル)が作成できる.
10週 建築計画に関する課題演習5
3Dモデルのプレゼンテーションボードの作成
建築物の空間のイメージを文章と図で書き表すことができる.
11週 建築計画に関する課題演習6
作成した3Dモデルの成果発表
建築物の空間のイメージを文章と図で表現できる.
12週 AutoCADの基礎1
AutoCADの基本概念の説明および基本機能の演習
AutoCADの基本概念が理解できる.
13週 AutoCADの基礎2
AutoCADの基本機能の演習
AutoCADの基本機能が理解できる.
14週 AutoCADによる作成演習1
AutoCADを用いた設計図面の作成
AutoCADで簡易的な構造物の設計図が作成できる.
15週 AutoCADによる作成演習2
AutoCADを用いた設計図面の作成
AutoCADで簡易的な構造物の設計図が作成できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野製図線と文字の種類を説明できる。2後2,後3,後4,後7
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。2後2,後3,後4,後7
CADソフトウェアの機能を説明できる。2後2,後3,後4,後7,後8,後9,後12,後13,後14,後15
図形要素の作成と修正について、説明できる。2後3,後4,後7,後8,後9,後13,後14,後15
画層の管理を説明できる。2後4,後7,後8,後9,後13,後14,後15
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。2後6,後7,後14,後15
与えられた条件を基に設計計算ができる。2後7,後14,後15
設計した物をCADソフトで描くことができる。2後8,後9,後14,後15

評価割合

課題合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00