概要:
建設業の生産性向上に向け、建築分野ではBIM(Building Information Modeling)の導入が、土木分野ではCIM(Construction Information Modeling or Management)の導入が積極的に進められており、建設生産の効率が飛躍的に向上することが期待される。これは、コンピュータ上に作成した3次元モデルに、仕上げ、工程、コストなどの情報をもつシステムを指す。この技術を養成するためには、2次元および3次元CADの基礎を十分に理解する必要がある。これまでの講義・演習では、JW-CADによる2次元CADおよびSketchUpによる3次元CADの基礎を学んだ。本講義・演習では、BIMやCIMの基礎を学ぶことを前提として、Autodeskソフトウェアを用いた3次元モデルの作成等を行う。
授業の進め方・方法:
本科目は実技、実習が主体である。
成績は、到達目標(1)、(2)、(3)、(4)について、課題100%で評価する。
ただし、課題は、全ての課題が提出されて、はじめて課題全体の評価を受けることができる。
その結果、50点以上(100点満点)を合格とする。
注意点:
1. 製図の知識、立体図形のイメージアップが重要です。これまで学んだことを復習しておいてください。
2. データバックアップのためにUSBメモリを用意してください。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
受講導入・授業の目的と実施内容の理解 |
授業の目的と実施内容を理解できる。
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2週 |
AutoCADの基礎1 |
AutoCADの基本機能が理解できる。
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3週 |
AutoCADの基礎2 |
AutoCADにおける画層の管理ができる。
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4週 |
AutoCADの基礎3 |
AutoCADで製図基準に従った図面を作成できる。
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5週 |
AutoCADの応用1 |
AutoCADで作成した2Dオブジェクトを3Dオブジェクトに変換できる。
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6週 |
AutoCADの応用2 |
AutoCADで基礎的な3Dオブジェクトを作成できる。
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7週 |
BIMの基礎1 |
BIMの理解に必要なRevitの基本概念が理解できる。
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8週 |
BIMの基礎2 |
BIMの理解に必要なRevitの基本機能が理解できる。
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2ndQ |
9週 |
BIMの利用1 |
Revitでファミリの作成ができる。
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10週 |
BIMの利用2 |
Revitでファミリを統合し、建築構造物を作成できる。
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11週 |
CIMの基礎1 |
CIMの理解に必要なInfraworksの基本概念が理解できる。
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12週 |
CIMの基礎2 |
CIMの理解に必要なInfraworksの基本機能が理解できる。
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13週 |
CIMの利用1 |
Infraworksで3次元のモデル空間が作成できる。
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14週 |
CIMの利用2 |
Infraworksで3次元のモデル空間を編集できる。
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15週 |
CIMの利用3 |
Infraworksを活用し、空間のイメージを文章や図などで表現できる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 製図 | 線と文字の種類を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6 |
CADソフトウェアの機能を説明できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
図形要素の作成と修正について、説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前12,前13,前14,前15 |
画層の管理を説明できる。 | 3 | 前3,前4,前5,前6,前9,前10,前13,前14,前15 |
図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。 | 3 | 前4,前5,前6 |
与えられた条件を基に設計計算ができる。 | 2 | 前6 |
設計した物をCADソフトで描くことができる。 | 3 | 前6 |