土質力学2

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 土質力学2
科目番号 0022 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境・建設工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:土木基礎力学2 文部科学省検定済教科書 工業365(実教出版)参考書:絵とき 土質力学(改訂3版) 安川ほか(オーム社)
担当教員 河原 荘一郎

到達目標

(1)ノートを確実に取る習慣を身に付け,演習問題に授業時間内に集中して取り組むことができる。
(2)圧密の定義が説明でき,圧密の最終沈下量および圧密時間を計算できる。
(3)正規圧密状態,過圧密状態の定義が説明でき,e-logp曲線を描くことができる。
(4)有効応力の考え方,土被り圧の計算法を確実に理解する。
(5)ブーシネスクの応力解の使い方,重ね合わせの原理が成立することを理解できる。
(6)クーロンの破壊規準式を覚え,その考え方が説明できる。
(7)土の内部応力および土の強度定数を計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価1ノートを確実に取る習慣を身に付け,演習問題に授業時間内に集中して取り組むことが正しくできる。ノートを確実に取る習慣を身に付け,演習問題に授業時間内に集中して取り組むことができる。ノートを確実に取る習慣を身に付け,演習問題に授業時間内に集中して取り組むことができない.
評価2圧密の定義が説明でき,圧密の最終沈下量および圧密時間を正しく計算できる。圧密の定義が説明でき,圧密の最終沈下量および圧密時間を計算できる。圧密の定義が説明でき,圧密の最終沈下量および圧密時間を計算できない。
評価3ブーシネスクの応力解の使い方,重ね合わせの原理が成立することを正しく理解できる。ブーシネスクの応力解の使い方,重ね合わせの原理が成立することを理解できる。ブーシネスクの応力解の使い方,重ね合わせの原理が成立することを理解できない。
評価4土の内部応力および土の強度定数を正しく計算できる。土の内部応力および土の強度定数を計算できる。土の内部応力および土の強度定数を計算できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 C1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
土構造物,基礎として土でできた地盤を用いることが多く,土木技術者は土についての知識が必要である。より設計の実務に近い4年の土質工学に連携するため,土を工学的に取り扱うための基礎的事項について3年では学習する。後期では,土の圧密,土のせん断強さ,地中の応力について学習する。式は前期ほど覚える必要がないが,その考え方を理解してほしい。
授業の進め方・方法:
到達目標(2)~(4)について中間試験で評価する。到達目標(5)~(7)について期末試験で評価する。到達目標(1)についてノート提出および演習レポートで評価する。成績は「試験=80%,平常点=20%の割合」で評価する。
試 験 80%(中間30%,期末50%)
平常点 20%(ノート5%,演習レポート15%) 欠席2点減点
ノートの提出および全レポートの提出が合格の必要条件
注意点:
予習は不要ですが,授業に集中してください。ノートを主とした授業ですので,ノートを必ずとりましょう。
演習問題は授業中に集中してやりましょう。授業中にやろうとしない場合は,演習の点はありません。なお,演習レポートは,正答を提示した後は一切受け取りません。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 土の圧密とは (2)圧密の定義が説明でき,圧密の最終沈下量および圧密時間を計算できる。
2週 最終圧密沈下量の計算法 (2)圧密の定義が説明でき,圧密の最終沈下量および圧密時間を計算できる。
3週 圧密時間の計算法 (2)圧密の定義が説明でき,圧密の最終沈下量および圧密時間を計算できる。
4週 土の圧密【演習】 (1)ノートを確実に取る習慣を身に付け,演習問題に授業時間内に集中して取り組むことができる。
5週 正規圧密・過圧密 (3)正規圧密状態,過圧密状態の定義が説明でき,e-logp曲線を描くことができる。
6週 地中の応力 (5)ブーシネスクの応力解の使い方,重ね合わせの原理が成立することを理解する。
7週 地中の応力【演習】 (1)ノートを確実に取る習慣を身に付け,演習問題に授業時間内に集中して取り組むことができる。
8週 【中間試験】第1回~第5回の範囲,50分,電卓可
4thQ
9週 クーロンの破壊規準 (6)クーロンの破壊規準式を覚え,その考え方が説明できる。
10週 ダイレイタンシーと過剰間隙水圧,一面せん断試験 (7)土の内部応力および土の強度定数を計算できる。
11週 三軸圧縮試験 (7)土の内部応力および土の強度定数を計算できる。
12週 土のせん断強さ【演習】 (1)ノートを確実に取る習慣を身に付け,演習問題に授業時間内に集中して取り組むことができる。
13週 粘性土・砂質土のせん断特性
14週 砂地盤の液状化,土の毛管現象
15週 【期末試験】第6回,第7回,第9回~第14回の範囲,90分,電卓可
16週 試験の返却及び解答の説明

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野地盤土のせん断試験を説明できる。4後10,後11
土のせん断特性を説明できる。4後13
土の破壊規準を説明できる。4後9
地盤内応力を説明できる。4後6
土の圧密現象及び一次元圧密理論について、説明できる。4後1
圧密沈下の計算を説明できる。4後2,後3
有効応力の原理を説明できる。4後3
飽和砂の液状化メカニズムを説明できる。4後14
地盤改良工法や液状化対策工法について、説明できる。3後14
地盤調査の分類と内容について、説明できる。3後13

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000