建築計画

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建築計画
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必履修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 環境・建設工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:深水浩著,図説やさしい建築計画,学芸出版社
担当教員 大屋 誠

到達目標

(1)西洋建築史、日本建築史、近代建築史について、代表的な建築様式や時代、文化とのつながりを説明できる。
(2)人体寸法,動作寸法,物品寸法などの寸法計画について説明できる。
(3)各種施設の建築計画にの考え方を説明ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1西洋建築史、日本建築史、近代建築史について、代表的な建築様式や時代、文化とのつながりを正しく説明できる。西洋建築史、日本建築史、近代建築史について、代表的な建築様式や時代、文化とのつながりを説明できる。西洋建築史、日本建築史、近代建築史について、代表的な建築様式や時代、文化とのつながりを説明できない。
評価項目2人体寸法、動作寸法、物品寸法などの寸法計画について正しく説明できる。人体寸法、動作寸法、物品寸法などの寸法計画について説明できる。人体寸法、動作寸法、物品寸法などの寸法計画について説明できない。
評価項目3各種施設の建築計画にの考え方を正しく説明できる。各種施設の建築計画にの考え方を説明できる。各種施設の建築計画にの考え方を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築計画とは、人と生活空間の関わりを科学的に捉え、これをモデル化・体系化した学問である。本科目では、建築計画の背景や先人が築いた建築物について、その背景と様式の変遷について学び、建築物を計画、設計するに必要な寸法計画、規模計画、空間及び動線計画の基礎的知識を学ぶ。また、建築計画の各論として、住宅、地域集会施設、高齢者福祉施設、ホール、図書館、病院、学校及び保育所等を計画するために必要な基礎知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
到達目標(1)、(2)について中間試験で、(3)については期末試験で評価する。
成績は「定期試験=60%、課題=40%」の割合で評価する。50点以上(100点満点)を合格とする。
注意点:
建築物のさまざまな事例を授業で示されるものだけでなく、積極的に雑誌・資料集などにより調べること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築計画の概要
建築とは、建築生産と建築計画、建築計画の条件の把握,意匠・構造・設備計画、これからの建築
建築生産における建築計画の位置付けについて理解する
2週 建築計画の背景
建築と風土、建築と都市
建築と風土、都市との関係について理解する
3週 文化と建築 西洋建築史
西洋建築と文化、西洋の建築様式の変遷
西洋建築の特徴と建築様式の変遷について理解する
4週 文化と建築 日本建築史
日本建築と文化、日本における建築様式の変遷
日本建築の特徴と建築様式の変遷について理解する
5週 文化と建築 近代建築史
建築様式の変遷と代表的な建築物
近代建築の特徴と代表的な建築物について理解する
6週 寸法計画
人体寸法、モジュール、建築寸法、寸法設計、バリアフリーとユニバーサルデザイン、部品の寸法
建築計画で用いられる各種寸法について理解する
7週 規模の計画
利用規模の把握、利用者数の把握、規模算定の方法、適切な施設・設備数、適切な面積・高さ
建築物の規模の計画の基本的な考えを理解し、規模の算定ができる
8週 中間試験
第1回~第7回の範囲
2ndQ
9週 試験の返却、建築計画の基礎 各部及び単位空間
天井、柱と壁、床、開口部、階段・スロープ、吹き抜け
建築物の各部及び空間の名称を理解する
10週 建築計画の考え方とサスティナブル建築
分割と連結、グルーピングとゾーニング、グリッドプランニング、動線の計画、コアシステム、環境要素、建築物の省エネルギー、建築物の長寿命化、建築物の循環
建築計画の計画手法を理解する
11週 住宅・集合住宅の計画
住宅設計の概要、各室の計画、団地計画、集合住宅の種類、空間の演出
住宅の特徴と計画方法について理解する
12週 各施設の計画1
オフィス、劇場・美術館、店舗、ホテル
オフィス、劇場・美術館、店舗、ホテルなどの特徴と計画方法について理解する
13週 各施設の計画2
保育・学校施設、図書館、病院、高齢者施設の分類
保育・学校施設、図書館、病院、高齢者施設などの特徴と計画方法について理解する
14週 学校施設の計画に関するグループ課題
松江高専の各施設の現状を確認し、施設計画の考え方と課題を探り、改善提案を考える
学校施設の特徴と課題について、松江高専を事例に課題を探り、改善案を提案する
15週 期末試験
第9回~第14回の範囲
16週 試験の返却、総合復習
試験の返却と解答、総合復習(質問・回答)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野測量有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。3
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。3
計画国土と地域の定義を説明できる。3
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。3
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。3
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。4
風景、景観と景観要素について、説明できる。4
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。3

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100
分野横断的能力000