応用測量学

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 応用測量学
科目番号 0031 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 2
開設学科 環境・建設工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 教科書:「測量学Ⅰ」堤 隆、「測量学Ⅱ」 岡林 巧 他(コロナ社)参考書:「最新測量入門」浅野繁喜 他(実況出版)「測量学I」、「測量学Ⅱ」松井啓之輔(共立出版)その他:配布資料
担当教員 広瀬 望,大屋 誠

到達目標

路線の各種設計法の概要と特徴が理解できる。
単曲線部における偏角設置法の計算法が理解できる。
緩和曲線のうち、クロソイド曲線設計法を理解できる。
河川測量のための距離標の設置法、および測定法の概要が理解できる。
等高線による地形の表現が理解でき,土量の計算ができる。
写真測量の基本原理を理解でき,写真を分析できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
路線の各種設計法の概要と特徴が正しく理解できる。路線の各種設計法の概要と特徴が理解できる。路線の各種設計法の概要と特徴が理解できない.
単曲線部における偏角設置法の計算法が正しく理解できる。単曲線部における偏角設置法の計算法が理解できる。単曲線部における偏角設置法の計算法が理解できない.
緩和曲線のうち、クロソイド曲線設計法を正しく理解できる。緩和曲線のうち、クロソイド曲線設計法を理解できる。緩和曲線のうち、クロソイド曲線設計法を理解できない.
河川測量のための距離標の設置法、および測定法の概要が正しく理解できる。河川測量のための距離標の設置法、および測定法の概要が理解できる。河川測量のための距離標の設置法、および測定法の概要が理解できない.
等高線による地形の表現が理解でき,土量の計算が正しくできる。等高線による地形の表現が理解でき,土量の計算ができる。等高線による地形の表現が理解でき,土量の計算ができない.
写真測量の基本原理を理解でき,写真を正しく分析できる。写真測量の基本原理を理解でき,写真を分析できる。写真測量の基本原理を理解でき,写真を分析できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第2学年、第3学年で開講されている「測量学」および「測量実習」で修得した測量の基本的な知識をもとにして、測量の応用的な分野から路線測量に関する知識、技術を学習する。測量技術は、現在大きな変革期にあり、情報化を利用した測量技術の進歩、公共測量を取り巻く法令や環境が大きく変化しています。
本講義では、基準点測量について解説し、3次元CADを活用した道路設計法を学習し、課題を通じて計画、設計、製図を作成しすることによって実務的な能力を養う。
授業の進め方・方法:
到達目標(1)~(6)については定期試験と課題提出物で評価する。
成績は、試験:60%、課題(提出物):40%の合計で評価する。その60%以上を合格とする。
注意点:
①この科目を履修したのち卒業後に申請ができる「測量士補」に恥じない実力を付けるために自主的な取り組みを心掛けて下さい。
②計画設計課題では、基本的な事項の手順を示した「指針書(自作)」を配布提示するが、自らが個性を発揮して計画、設計し、図面(製図)を作成して下さい。
③毎回、電卓を持参して下さい。
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④データ保存用のUSBを準備してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 基準点測量とGNSS測量
基準点の概要 / 基準点の観測方法
2週 路線測量(単曲線1)
概要 / 路線の線形(平面・縦断・横断) / 路線測量の作業順序 / 曲線設置法 / 中心線設置法・手順 / 単曲線の名称と性質 / 単曲線要素の計算法
3週 路線測量(単曲線2)
曲線中間点の測設計算法1(偏角設置計算)・計算例 / 曲線設置上の諸問題(制約を受ける場合の曲線設置法・計算例
4週 路線測量(緩和曲線1)
緩和曲線の種類 / クロソイド曲線の定義 / クロソイド要素と記号 /クロソイドの性質 /図示方法 /クロソイド計算例
5週 路線測量(緩和曲線2)
クロソイドの設置方法 / 中間点設置法(主接線法) / 中間点設置法(極角動径法・極角弦長法) / 縦断曲線
6週 河川測量
平面測量 /距離標設置法 /縦断測量・横断測量・深浅測量
7週 地形測量
地形図の種類・縮尺 / 等高線 / 等高線の測定方法 / 等高線の表現方法と利用 / 体積の計算
8週 写真測量1
写真測量の基礎事項 / 写真の性質と投影法 / 空中写真の縮尺 / 空中写真の撮影方法
2ndQ
9週 写真測量2
写真の特殊3点 / 土地に高低差のある場合の鉛直写真の性質 / 比高による写真像のずれ
10週 3D-CADの操作法演習
測量のデータ処理 / 設計に必要な3D-CADの操作法の演習 / 等高線 / 切土と盛土 / 体積計算
11週 路線計画設計 1
国土地理院のデータの取り扱い / 3D-CADによる路線計画の手順
12週 路線計画設計 2
3D-CADによる路線設計演習
13週 路線計画設計 3
3D-CADによる路線設計課題
14週 路線計画設計 4
3D-CADによる路線設計課題
15週 期末試験
第1回~第14回までの範囲 90分
16週 試験の返却、課題の提出
試験の返却と解説、 課題の提出

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野材料材料に要求される力学的性質及び物理的性質に関する用語、定義を説明できる。3
セメントの物理的性質、化学的性質を説明できる。3
各種セメントの特徴、用途を説明できる。3
骨材の含水状態、密度、粒度、実積率を説明できる。3
骨材の種類、特徴について、説明できる。3
混和剤と混和材の種類、特徴について、説明できる。3
コンクリートの長所、短所について、説明できる。3
硬化コンクリートの力学的性質(圧縮強度、応力-ひずみ曲線、弾性係数、乾燥収縮等)を説明できる。3
耐久性に関する各種劣化要因(例、凍害、アルカリシリカ反応、中性化)を説明できる。3
各種コンクリートの特徴、用途について、説明できる。3
配合設計の手順を理解し、計算できる。1

評価割合

試験課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100
分野横断的能力000