概要:
・土質実験,水理実験,環境工学実験により構成される。
・土質実験では,地盤や材料として用いる土の工学的性質を調べ方を学ぶ目的で,原位置で採取した土試料を室内で調べる。物理試験:含水比試験,土粒子の密度試験,粒度試験,液性限界・塑性限界試験
・水理実験では自然界における水理学的現象を,模型を使って再現し,実験結果と理論を比較することにより,より深い理解をうながす。
・環境工学実験では,水質の分析,微生物計測を通じて環境工学の理解と水処理・環境工学の解析方法を理解する。
・自らの手で実験器具を使用して現象を再現し,計測し,まとめる技術者の育成が求められており,本授業はこのような社会の要求に合致した内容と水準である.
授業の進め方・方法:
・原則として全てのレポートの提出をもって合格の必要条件とする.
・レポートの評価項目:未完成のレポートは再提出を要求し,提出期限に遅れたものは減点する。基本的な評価基準は以下に定めるが,実験項目毎に到達目標に従って項目を設定し評価を行う.
レポート(100%)で評価を行う.内訳は,土質実験43%,水理学実験21%,環境工学実験 36%(内:水質実験3/5,微生物実験2/5)とする.満点の60%以上を合格とする.
注意点:
実験の目的および方法について理解するためには,まず予習が必要です。データシート記入法も含め,実験方法を体得しましょう。
電卓持参のこと。レポートは採点後,修正を求めて返却した場合も,必ず再度提出してもらいます。
土は直ぐ近くの場所でも工学的性質が異なるため,土質試験は実社会でもしばしば行われます。また,土質試験はJIS規格,地盤工学会規格等で詳細に決められており,実社会でも同じ実験器具・装置を使用します。結果の整理を行うデータシートも規格で定められています。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
①実験内容のガイダンス及び安全教育 ②建設分野における情報セキュリティ教育 |
実験を行う上での注意事項を理解する.
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| 2週 |
H1:直角三角堰の検定(1) |
直角三角堰の検定を理解できる.
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| 3週 |
H1:直角三角堰の検定(2) |
直角三角堰の検定方法を理解し,計測できる.
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| 4週 |
H7:数値解析実験(層流・乱流),ベルヌーイについて |
層流・乱流を理解し,説明できる.ベルヌーイの法則について理解する.
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| 5週 |
S1:pH4.8アルカリ度 |
pH4.8の意味を理解し,分析方法を習得する.
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| 6週 |
S4:濁度の測定と凝集沈殿濁度除去(1) |
濁度の測定と凝集沈殿濁度除去のの方法について理解する.
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| 7週 |
S4:濁度の測定と凝集沈殿濁度除去(2) |
濁度の測定と凝集沈殿濁度除去のの方法について理解する.
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| 8週 |
B1:細菌数の計測と消毒実験1 |
細菌の平板培養法を習得し,次亜塩素酸ソーダによる消毒効果について理解する
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| 2ndQ |
| 9週 |
B1:細菌数の計測と消毒実験2 |
細菌の平板培養法を習得し,次亜塩素酸ソーダによる消毒効果について理解する
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| 10週 |
試料土調整,土の透水試験 |
土質試験の概要を理解する. (1)土質実験の目的および方法について体得し,理解できる。
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| 11週 |
土の粒度試験1 沈降分析 |
(1)土質実験の目的および方法について体得し,理解できる。
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| 12週 |
土の粒度試験2 ふるい分析 |
(1)土質実験の目的および方法について体得し,理解できる。
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| 13週 |
土の液性限界試験 |
(1)土質実験の目的および方法について体得し,理解できる。
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| 14週 |
土の塑性限界試験,土粒子の密度試験 |
(1)土質実験の目的および方法について体得し,理解できる。
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| 15週 |
データ整理およびレポート作成(1) 土の物理的性質,分類 |
(2)実験結果の整理方法,データシートの記入方法を理解し,レポートを作成できる。
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| 16週 |
レポート確認を行う。 |
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| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
| 実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
| 実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
| 実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
| 実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
| 実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
| 実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
| 実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
| 個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
| 共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
| レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
| 専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土の生成、基本的物理量、構造などについて、説明できる。 | 3 | |
| 土の粒径・粒度分布やコンシステンシーを理解し、地盤材料の工学的分類に適用できる。 | 3 | |
| 分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | 土粒子の密度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
| 液性限界・塑性限界試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
| 粒度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
| 透水試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
| 突固めによる土の締固め試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
| 一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | |
| 層流・乱流を観測してレイノルズ数を算出できる。 | 3 | |
| 各種の流量測定の方法を理解し、器具を使って実験できる。 | 3 | |
| 常流・射流・跳水に関する実験について理解し、実験ができる。 | 3 | |
| DO、BODに関する実験について理解し、実験ができる。 | 3 | |
| pHに関する実験について理解し、実験ができる。 | 4 | |