到達目標
(1)意思決定や合意形成の手法を理解する。
(2)社会調査の分析手法を理解する。
(3)まちづくりの事業評価の基本的な考え方を理解する。
(4)まちづくり計画の手法を理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 意思決定や合意形成の手法を正しく理解できる. | 意思決定や合意形成の手法を理解できる. | 意思決定や合意形成の手法を理解できない. |
評価項目2 | 社会調査の分析手法を正しく理解できる。 | 社会調査の分析手法を理解できる. | 社会調査の分析手法を理解できない. |
評価項目3 | まちづくりの事業評価の基本的な考え方を正しく理解できる. | まちづくりの事業評価の基本的な考え方を理解できる. | まちづくりの事業評価の基本的な考え方を理解できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
少子高齢化の進む地方都市では,空き家問題や公共交通の衰退などさまざまな問題を抱えている。このような社会においてまちづくりを進めるためにはビジョンや創造性と同時に現状の問題点を具体的に抽出する力や論理に支えられた説得力が必要である.本講義は,まちづくりに必要な都市・地域に関する意志決定のための理論や合意形成・社会調査の分析手法等を包括的に学習していく. 講義の進行として,前半は,まちづくりにおける社会調査の基礎理論を学ぶ.後半は,特に公共事業の評価手法や交通計画を例に,計画策定に関する一連の過程とその考え方,ならびに各過程で用いられる手法を学ぶ.
※実務との関係
この科目は企業でまちづくりに関する社会調査やワークショップを担当した教員が、その経験を活かし、社会調査や合意形成に関する内容また交通計画等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
成績は,到達目標の達成度を 「期末試験=100%の割合」 で評価する。
評価の得点が60点以上(100点満点)を合格とする。
期末試験で36点以上の場合は「再評価試験」を実施し、「追認試験」は実施しない
なお、選択者数や授業の進行状況により、課題演習を行う場合があり、そのときは、
「試験=90% ,課題=10%の割合」で評価する。
注意点:
学修単位科目であり、1回の講義(90分)あたり90分以上の予習復習をしているものとして講義・演習を進めます。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
概説 まちづくりと計画学 / 計画の作成プロセス / 合意形成手法
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まちづくりの各段階における調査・解析の意義と重要性について理解する。
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2週 |
調査の基礎① 問題の明確化 / 実体の調査 / 現象の分析 / 将来の予測 / 代替案の作成 / 代替案の評価
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計画学とデータ解析の概要について理解する。
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3週 |
調査の基礎② 社会調査データの入手方法 / データの尺度
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現象の測定とデータ処理の基礎について理解する。
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4週 |
調査データの分析方法① 統計基本量 / クロス集計 |
データ分類と統計量について理解する。
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5週 |
調査データの分析方法② 相関分析 / 時系列分析 等
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相関分析と時系列分析について理解する。
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6週 |
調査データの分析方法③(多変量解析) 重回帰分析 / 判別分析 / 主成分分析
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重回帰分析について理解する。
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7週 |
調査データの分析方法④(多変量解析) クラスター分析 / 数量化理論
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数量化理論について理解する。
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8週 |
まちづくり計画の手法 交通計画を例に、まちづくりに係る計画の概要とその手法について講義する。
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まちづくりに係る計画の概要とその手法について理解する。
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4thQ |
9週 |
交通ネットワーク(1) 交通ネットワークの概要について講義する。
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交通ネットワークの基礎理論を理解する。
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10週 |
交通ネットワーク(2) 交通ネットワークについて講義する。
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交通ネットワークの基礎理論を理解する。
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11週 |
データを用いた将来予測(1) 例として交通需要予測の概要について講義する。
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交通需要予測の基礎理論を理解することを期待する。
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12週 |
データを用いた将来予測(2) 4段階推定法について講義する。
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予測の流れと各段階での交通量の性質について理解することを期待する。
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13週 |
プロジェクト評価 ,費用便益分析 プロジェクト評価について講義する。
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評価対象と便益の概念について理解する。
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14週 |
まちづくりの様々な取り組み (例として)モビリティマネジメントなどについて紹介する。
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今後のまちづくりについて考え、議論する。
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15週 |
前期期末試験 第1~14回までの範囲 50分
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16週 |
試験の返却及び問題の解説 試験を返却し,問題の解説などを行う.
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間違った問題の正答を求めることができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 計画 | 交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。 | 3 | |
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。 | 3 | |
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。 | 3 | |
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。 | 3 | |
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。 | 3 | |
評価割合
| 期末試験 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 |
専門的能力 | 100 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 |