到達目標
【法学】
(1) 法の世界を理解する。
(2) 近代社会と立憲主義との関わりを理解する。
(3) 権利義務関係で社会を捉えられるようになる。
【倫理】
(1) 技術者とは何かを理解し、文章で説明できる。
(2) 技術者倫理の概要を理解し、文章で説明できる。
(3) ネットワーク上における倫理について理解できる
(4) 技術者として遭遇する可能性のある問題点について考察、検討できる
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
法学:評価項目1 | 法の世界が正しく理解できる | 法の世界が理解できる | 法の世界が理解できない |
法学:評価項目2 | 近代社会と立憲主義との関わりが正しく理解できる | 近代社会と立憲主義との関わりが理解できる | 近代社会と立憲主義との関わりが理解できない |
法学:評価項目3 | 権利義務関係で社会を正確に捉えられるようになる | 権利義務関係で社会を捉えられるようになる | 権利義務関係で社会を捉えられない |
倫理:評価項目1 | 技術者とは何かを正確に理解し、文章で説明できる | 技術者とは何かを理解し、文章で説明できる | 技術者とは何かを理解し、文章で説明できない |
倫理:評価項目2 | 技術者倫理の概要を正確に理解し、文章で説明できる | 技術者倫理の概要を理解し、文章で説明できる | 技術者倫理の概要を理解し、文章で説明できない |
倫理:評価項目3 | ネットワーク上における倫理について正確に理解できる | ネットワーク上における倫理について理解できる | ネットワーク上における倫理について理解できない |
倫理:評価項目4 | 技術者として遭遇する可能性のある問題点について深く考察、検討できる | 技術者として遭遇する可能性のある問題点について考察、検討できる | 技術者として遭遇する可能性のある問題点について考察、検討できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
【 法学 】
紛争解決手段として、また、紛争予防手段として、法は人々の生活に必要なものです。法とは何であるのか。法はどのように発展してきたのか。現代の法はどのような仕組みであるのか。これらのことを皆さんと一緒に考えていこうと思います。
【 倫理 】
工業製品、交通システム、建造物など、エンジニアリングプロダクトの不完全な設計、製造が大きな惨事を引き起こすことがある。そして不完全な製造物は、“技術的”な欠陥からではなく“倫理的”な原因からもたらされることも少なくない。技術者倫理では、単にものを作るだけでなく、技術者としてのモラル、企業と経済性とのジレンマなどについて考えながら仕事をしなければならないこと、技術者として会社や社会との関わりを意識しながら仕事をしなければならないことを学ぶ。おそらく講義の途中(半期)の間にも、技術者あるいは企業倫理に関する事例が発生すると思われる。その場合にはカレントトピックとして事例研究に加える。本科目の履修によって,エンジニアとして働くためには倫理問題を避けて通れないことを認識する。
授業の進め方・方法:
1.配点
【法学】50点,【倫理】50点の配点とし,合計60点以上を合格とする。
2.【法学】の評価法
到達目標(1)~(3)の達成度は小テスト50点満点で評価する。
3.【倫理】の評価法
到達目標 (1)~(4)) の達成度は 講義中に課すレポート(基本的に毎回)50点満点で評価する。評価点は各レポートの平均点とする。開講学期に他科目において不正行為を行ったもの、重大なる校則違反を行ったものは、科目の性格上、評価点を0点とする。
注意点:
1.【法学】担当より
講義中のおしゃべり、飲食は禁止する。
2.【倫理】担当より
技術者としてお金を稼ぐためには、日本語の記述能力は大変重要である。企画書、提案書など新たな仕事を始めるためにも、宣伝、広報など売り上げのためにも、製造マニュアル、修理マニュアルなどのドキュメンテーションを作るためにも、明確に論理的に文書を記述しなければならない。そのために毎回のレポートを課す。自らの考えを他者に伝えられるようになることが必要である。レポートでは、問題の捉え方、問題に対する自らの考え方、第3者など他者の視点、などの技術者倫理に必要とされる論点からの論述できているかどうかを判定する。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
近代憲法の成立 近代国家の成立と憲法との関わりを考えます。 |
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2週 |
基本的人権について 自由権を中心にして、基本的人権の内容について考えます。
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3週 |
平等について 法の下の平等について考えます。
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4週 |
契約とは何か 社会・経済活動の基本となる契約について考えます。
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5週 |
家族とは何か 法の世界から、家族について考えます。
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6週 |
私たちの暮らしと犯罪 どのような行為が犯罪になるのかについて考えます。
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7週 |
労働と法 私たちの働き方について定めている法律について考えます。
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8週 |
小テスト |
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2ndQ |
9週 |
技術者倫理とは 技術者倫理とは何かを学ぶ.
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10週 |
倫理規定 倫理規定に関する事例と概要
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11週 |
組織とエンジニア/企業の社会的責任 社会,企業組織におけるエンジニアのあり方,企業の社会的責任の事例と概要
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12週 |
安全性と設計 安全性をどのように配慮して設計に結びつけるのか事例と概要
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13週 |
製造物責任 製造物責任に関する事例と概要
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14週 |
内部告発(1) 内部告発とは何か.事例と概要
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15週 |
内部告発(2) 事例研究
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16週 |
知的財産と守秘義務 知的財産と守秘義務に関する事例と概要
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 説明責任、内部告発、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的事項を理解し、説明できる。 | 3 | |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、及び個人情報保護法、著作権などの法律との関連について理解できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを理解できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、社会と地域について配慮することができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、知的財産に関する知識(関連法案を含む)、技能、態度を身につける。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性を技術者として理解し、知的創造サイクルを支えることができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、知的財産を意識した創造性を発揮できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として各国・各地域での活動において、各国・各地域の文化、慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令などを守ることができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことができる。 | 3 | |
評価割合
| 小テスト(法学) | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 50 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |