応用物理Ⅰ

科目基礎情報

学校 松江工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用物理Ⅰ
科目番号 0042 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専門共通 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし (参考書 物理学演習テキスト 物理学演習テキスト編集委員会 学術図書出版社)
担当教員 安達 裕樹

到達目標

力学の基礎である、微分方程式によって記述される運動方程式を用いた運動の解析ができるようになることを目標とする。また、運動量やエネルギー・角運動量等の保存量の意味と意義が理解できるようになること、またこれらの保存量を用いて運動の解析ができるようになることも目標である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1質点について、運動方程式を立て、その解を求めることが正確にできる。質点について、運動方程式を立て、その解を求めることができる。質点について、運動方程式を立て、その解を求めることができない。
評価項目2運動量、エネルギー、角運動量の定義および運動方程式との関係について正確に理解できる。運動量、エネルギー、角運動量の定義および運動方程式との関係について理解する。運動量、エネルギー、角運動量の定義および運動方程式との関係について理解できない。
評価項目3質点について、保存則を使って運動を解析することが正確にできる。質点について、保存則を使って運動を解析することができる。質点について、保存則を使って運動を解析することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
力学について講義する。ベクトル、常微分方程式の基礎的な知識が必要である。微分方程式によって記述される運動方程式を用いて、様々な運動を取り扱う。具体的には、空気抵抗のある場合の落下運動や単振動、減衰振動、強制振動などを取り上げる。
運動方程式から出発して、運動量やエネルギーの性質を説明する。また角運動量も取り上げ、角運動量の定義やその幾何学的な意味について講義する。
授業の進め方・方法:
中間試験 (40 点) 、期末試験 (40 点) 、 課題レポート (20 点) で評価する。
60 点以上を合格とする.
再評価試験、追認試験は実施しない。
注意点:
定期試験は、課題レポートの問題を参考に出題します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 物理で必要な数学
物理で必要な数学について講義する。
2週 運動の法則1
位置、速度、加速度について講義する。
3週 運動の法則2
運動の三法則について講義する。
4週 落下運動
空気抵抗のない場合とある場合の落下運動について講義する。
5週 振動1
単振動、単振子について講義する。振動1
単振動、単振子について講義する。
6週 振動2
減衰振動(摩擦力などの抵抗が働く場合の振動)について講義する。
7週 振動3
強制振動(周期的な外力が働く場合の振動)について講義する。
8週 中間試験
第1 回~第7 回の内容について試験を行う。
2ndQ
9週 運動量
運動量、力積、運動量保存則について講義する。
10週 仕事とエネルギー1
仕事、エネルギーについて講義する
11週 仕事とエネルギー2
保存力、位置エネルギー、エネルギー保存則について講義する。
12週 仕事とエネルギー3
保存力の具体例について講義する。
13週 角運動量1
角運動量と力のモーメントについて講義する。
14週 角運動量2
角運動量保存則と面積速度一定の法則について講義する。
15週 期末試験
第9 回~第14 回の内容について試験を行う。
16週 まとめ
試験の解説及びこれまでのまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3
簡単な運動について微分方程式の形で運動方程式を立て、初期値問題として解くことができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000