公共Ⅰ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 公共Ⅰ
科目番号 0006 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(先進科学系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:「詳述公共」(実教出版)  参考書:特になし
担当教員 神谷 健

到達目標

学習目的:本科目は,倫理を中心に公共的な人間のありかたを先人の思想等を通して検討することによって,技術者等としての社会に対する責任等を自覚するための能力を涵養することを目標としている。

到達目標:
1 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。
◎2 実課題を想定し、論理的な思考のための手段を実践でき、論理性に配慮して解決策の提示に至るプロセスを実践できる。
◎3 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を意識し、技術者が社会に負っている責任を踏まえた基本的な行動がとれる。
(◎印がついているものは、分野横断的能力の到達目標)

ルーブリック

不可
評価項目1人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について、詳細かつ厳密に考察できる。人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について重要事項を詳細に考察できる。人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。左記に達していない。
評価項目2実課題を想定し、論理的な思考のための手段を実践でき、論理性に配慮して解決策の提示に至るプロセスを発展的に実践できる。実課題を想定し、論理的な思考のための手段を実践でき、論理性に配慮して解決策の提示に至るプロセスを安定的に実践できる。実課題を想定し、論理的な思考のための手段を実践でき、論理性に配慮して解決策の提示に至るプロセスを実践できる。左記に達していない。
評価項目3技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を意識し、技術者が社会に負っている責任を踏まえた基本的な行動が明確かつ広範な理論的理解に基づいてとれる。技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を意識し、技術者が社会に負っている責任を踏まえた基本的な行動が安定的な理論的理解に基づいてとれる。技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を意識し、技術者が社会に負っている責任を踏まえた基本的な行動が基本的な理論的理解に基づいてとれる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:人文・社会
基礎となる学問分野:思想、芸術およびその関連分野
学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「①教養豊かな実践的人間力の養成」「⑤グローバルな視点と社会性の養成」「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。
授業の概要:本科目では,公共的な人間のありかたに関連する倫理的・政治的な理論等について概観し,これらを巡る議論を中心にさまざまな公共に関わる問題を検討し、公共的なものと関わるための基礎教養を学習する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:講義形式をベースに、学生からの質問やフィードバックを手掛かりとした議論等を適宜行いつつ、学習内容についての理解と関心を深めてもらう。
成績評価方法:年4回の定期試験100%(その内訳は,25%×4)。それぞれの課題で,上記の到達目標の達成度を判定する。原則として,再試験による成績再評価は実施しない。
注意点:
履修上の注意:本科目は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。
履修のアドバイス:事前の準備学習として、ニュースなど倫理や公共社会に関わる情報に日頃から触れ、問題関心を日常的に養うこと。
基礎科目:中学校社会科(公民)
関連科目:歴史II(2年),公共II(2),異文化社会論I(4),異文化社会論II(4),日本社会論(4),技術者倫理(5)
受講上のアドバイス:本科目は環境教育関連科目である。
本科目は,現代社会の倫理問題を具体的に検討することによって,一般科目教員が技術者倫理を体系的に概説する「技術者倫理」(5),専門教員が教育するさらに実践的な「工学倫理」(専1)の基礎科目として役立つ。
各授業開始時に出席を確認し、その時点で不在の者は少しの遅れで到着しても遅刻とする。授業に30分以上遅れてやってきた学生は欠課とするが,何回かの遅刻を1欠課とするという措置はとらない。遅れてきた学生は到着時に自分から申し出ること(申し出ない場合は欠課扱いとする)。授業について質問がある者は、授業時間中・授業時間外を問わず、積極的に質問し、わかるまで粘り強く続けること。予習(事前の準備学習)・復習として、その時点までの講義内容と疑問点の整理をしておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 全般的な到達目標の説明
2週 倫理と公共 到達目標1-3
3週 倫理と公共 到達目標1-3
4週 無知の知と問答法 到達目標1-3
5週 批判の意義 到達目標1-3
6週 福徳一致 到達目標1-3
7週 (前期中間試験)
8週 答案返却と解説
2ndQ
9週 快楽主義 到達目標1-3
10週 懐疑主義 到達目標1-3
11週 幸福主義 到達目標1-3
12週 禁欲主義 到達目標1-3
13週 定義 到達目標1-3
14週 まとめ 到達目標1-3
15週 (前期末試験)
16週 答案返却と解説
後期
3rdQ
1週 到達目標1-3
2週 正義 到達目標1-3
3週 帰結主義と義務論 到達目標1-3
4週 社会契約説 到達目標1-3
5週 功利主義 到達目標1-3
6週 知性主義 到達目標1-3
7週 感情 到達目標1-3
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 答案返却と解説
10週 王政 到達目標1-3
11週 到達目標1-3
12週 国家と社会 到達目標1-3
13週 自由と民主主義 到達目標1-3
14週 まとめ 到達目標1-3
15週 (後期末試験)
16週 答案返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力0000000
分野横断的能力500000050