日本語作文

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語作文
科目番号 0014 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(先進科学系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 門脇薫『みんなの日本語 初級(第2版)やさしい作文』、スリーエーネットワーク、2018年9月
担当教員 杉山 明,渡邊 朝美

到達目標

【学習目的】
 授業の際に紹介された言葉を理解、運用できるようになり、日本語で論旨明快な文章を書くことができる能力を養う。また、読み手が分かりやすい字を書き、文章中に適度に漢字や熟語などを組み込むことができるようになることも目標のひとつである。

【目標】
1.分かりやすい文字が書けるようになる。
2.日本語の文章で自分の考えを表現することができるようになる。
3.日本語の文章を読み、書き手の意図を理解することができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1論旨明快な文章を日本語で書くことができる。日本語で文章を書くことができる。書かれた文章の意図を読み手がくみ取ることができない。
評価項目2初・中級レベルの漢字や熟語などを適度にまじえ、日本語の文章を書くことができる。初・中級レベルの漢字や熟語などを少しまじえ、日本語の文章を書くことができる。初・中級レベルの漢字や熟語などを使用することができない。
評価項目3読み手が読みやすい整った文字で文章を書くことができる。読み手が読める文字で文章を書くことができる。読み手が解読に困難を感じるような文字でしか文章を書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 1年次の留学生を対象とした日本語の作文の授業である。
 日本語で文章を書く力を養い、将来的にはレポートや前景横断演習などの報告で日本語の理論的な文章を書くことができるようになるよう、少しずつ難易度をあげながら課題に取り組んでいく。また、日常生活や授業を受ける際に理解しておくべき漢字や熟語表現についても学び、それらを使って整った文章が書けるようになるよう練習を重ねていく。
授業の進め方・方法:
 前期は教科書を使って、日本語作文に取り組んでいくが、後期からは教師が準備したトピックについて調べ、理解したのちに、自分の考えを文章化する訓練も適宜取り入れながら、日本語文章作成能力を養っていく。
 読み手が読みやすい整った文字を書くことができるよう、授業時間や補講の時間などを利用し、訓練を重ねていく。
注意点:
 受講生の状況によって、テキストや授業内容を変更する可能性がある。
 前期・後期の試験結果(70%)、課題(20%)、出席状況(10%)で総合評価を確定する。
 60点以上を合格とし、必要に応じて再試験を実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ユニット1 自己紹介 自分のことを分かりやすい日本語の文章で表現することができる。
2週 ユニット2 わたしの部屋 自分の部屋にあるもの、様子について日本語の文章で表現することができる。
3週 ユニット3 わたしの国・町 とりたての「は」を使って、自分の国や故郷の街について紹介することができる。
4週 ユニット4 わたしの家族 複文で自分の家族について紹介する。
5週 ユニット5 週末 週末の過ごし方などを日本語の文章で表現することができる。
6週 ユニット6 はがき はがきの書き方、出し方を学ぶ。
7週 ユニット7 プレゼント 過去の描写について学ぶ。どのようなものか詳しく表現することができる。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
10週 ユニット8 旅行 「まず」、「つぎに」などの言葉を使って希望や予定について表現することができる。
11週 ユニット9 もしわたしが二人いたら 「もし」や「たとえば」という言葉を使って表現することができるようになる。
12週 ユニット10 趣味 複文を使って自分の趣味について詳しく相手に説明することができる。
13週 ユニット11 楽しい1日 1日の出来事を日本語で詳しく表現でき、理由について表現できるようになる。
14週 ユニット12 日本でびっくりしたこと 前置きの「が」について理解し、ある状況とその時の自分の気持ちを伝えることができるようになる。
15週 (前期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック
後期
3rdQ
1週 ユニット13 わたしの夢 将来の展望を理由を交え、説明できるようになる。
2週 ユニット14 隣の人にひとこと 相手に意見や提案ができるようになる。
3週 ユニット15 手紙 手紙の書き方、出し方について学ぶ。
4週 ユニット16 ごみ:国との比較(1) 情報を調べ、いくつかの情報を比較し、自分の意見を述べることができるようになる。
5週 ユニット17 交通:国との比較(2) 情報を調べ、いくつかの情報を比較し、自分の意見を述べることができるようになる。
6週 ユニット18
スマートフォン 必要?不必要?
自分の意見とその理由を相手に分かりやすく伝えることができるようになる。
7週 ユニット19
わたしの周りの最近のニュース
状況を説明し、自分の意見を伝えることができるようになる。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
10週 ユニット20 わたしの国の有名な人 情報を調べ、相手に内容を説明できるようになる。
11週 教師作成資料 情報を調べ、いくつかの情報を比較し、自分の意見を述べることができるようになる。
12週 教師作成資料 情報を調べ、いくつかの情報を比較し、自分の意見を述べることができるようになる。
13週 教師作成資料 情報を調べ、いくつかの情報を比較し、自分の意見を述べることができるようになる。
14週 教師作成資料 情報を調べ、いくつかの情報を比較し、自分の意見を述べることができるようになる。
15週 (後期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。1
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。1
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000