日本語Ⅰ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本語Ⅰ
科目番号 0016 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 総合理工学科(先進科学系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『みんなの日本語 初級Ⅰ』、『みんなの日本語 初級Ⅱ』(第2版)、スリーエーネットワーク
担当教員 渡邊 朝美,杉山 明,江原 由美子

到達目標

【学習目的】
 日本語の基本的文法の学習を通して、留学生が日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションがとれるようになり、本校における学生生活を実りあるものとできるよう、日本語能力を育成する。

【目標】
1.初級レベルの日本語の基礎的知識を身につける。
2.日本語で簡単な情報を集め、自分の考えを表現できるようになる。
3.日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションがとれるようになる。
4.日常で用いられる漢字の読み書きができるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1日本語能力試験4級から3級程度の文章を読み、理解することができる。日本語能力試験4級程度の文章を読み、理解することができる。日本語能力試験4級程度の文章を理解することができない。
評価項目2日本語能力試験4級から3級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができる。日本語能力試験4級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができる。日本語能力試験4級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができない。
評価項目3日本語を用いて周囲の人々と積極的にコミュニケーションを図ろうとすることができる。日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションを図ろうとすることができる。日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションを図ろうとしない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 1年次留学生を対象とした日本語の授業である。
 日本で生活するのに困らない日本語コミュニケーション能力を養うために必要な基本的文法事項を学習する。
 授業や生活中で学んだ日本語を用いて、自分の考えや身の回りのことを表現できるようになることが目標のひとつである。また、日本語の学習を通して、日本の文化や習慣を理解することも学習のねらいである。
授業の進め方・方法:
 教科書にそって授業を進めていくが、その他の副教材(問題集や新聞・インターネットの記事)を適宜用いて、受講生の知識と運用能力の定着を図る。知識がある程度身についてきた後は、プレゼンテーションの練習など、アウトプットの時間も設け、受講生の日本語能力の総合的な成長を促すことに努める。
 受講生が日本語や日本文化に興味を持てるような情報提供に努めていくが、受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち、授業に臨んでもらいたい。
注意点:
 受講生の状況によって、テキストや授業内容を変更する可能性がある。
 前期・後期の試験結果(60%)、課題(10%)、出席状況(10%)で総合評価を確定する。
 60点以上を合格とし、必要に応じて再試験を実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第13課 別々にお願いします 日本語を使って自分の希望、要望を伝えることができるようになる。
2週 第14課 みどり町までお願いします 「て形」を覚える。
「~ているところです(進行形)」を使えるようになる。
3週 第15課 ご家族は? 許可の表現を使えるようになる。
4週 第13~15課の復習
※第13~15課の内容をきちんと理解し、運用することができるか確認する。
自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
5週 第16課 使い方を教えてください 自分の生活や住んでいる町について日本語で表現できるようになる。
6週 第17課 どうしましたか? 「ない形」を覚える。
禁止、義務の表現を使えるようになる。
7週 第18課 趣味は何ですか 能力、習慣についての表現を使えるようになる。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
第16~18課の復習
※第16~18課の内容をきちんと理解し、運用することができるか確認する。
自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
10週 第19課 ダイエットはあしたからします 「た形」を覚える。
経験の表現を使えるようになる。
ふたつの短いフレーズを接続できるようになる。
11週 第20課 いっしょに行かない? 「普通形」を覚える。
過去のことについて表現できるようになる。
12週 第21課 わたしもそう思います 普通形を活用し、自分の考えを簡潔に伝えることができるようになる。
13週 第19~21課の復習
※第19~21課の内容をきちんと理解し、運用することができるか確認する。
自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
14週 第22課 どんな部屋をお探しですか 修飾句について理解し、使うことができるようになる。
15週 (前期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック 自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
後期
3rdQ
1週 第23課 どうやって行きますか 「~とき、-」の表現を使えるようになる。
条件の表現を使えるようになる。
2週 第24課 手伝いに行きましょうか 基礎的な授受表現について理解し、使うことができるようになる。
3週 第25課 いろいろお世話になりました 条件、逆説の表現を使うことができるようになる。
4週 第22~25課の復習
※第22~25課の内容をきちんと理解し、運用することができるか確認する。
自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
5週 第26課 ごみはどこに出したらいいですか 理由を説明できるようになる。
要求、勧誘の表現を使うことができるようになる。
6週 第27課 何でも作れるんですね 「可能動詞」を覚える。
可能表現を理解し、使うことができるようになる。
7週 第26~27課の復習
※第26~27課の内容をきちんと理解し、運用することができるか確認する。
自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック 自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
10週 第28課 出張も多いし、試験もあるし… ふたつ以上の動作が同時に進行している状況を日本語で表現できるようになる。
習慣と理由の表現を覚える。
11週 第29課 忘れ物をしてしまったんです 進行表現と持続表現について理解し、使うことができるようになる。
12週 第30課 非常袋を準備しておかないと 存在表現について学ぶ。
自動詞と他動詞について理解し、使い分けることができるようになる。
13週 第31課 料理を習おうと思っています 「意向形」を覚える。
意向形を使い、勧誘、意志の表現ができるようになる。
14週 第28~31課の復習
※第28~31課の内容をきちんと理解し、運用することができるか確認する。
自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。
15週 (後期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック 自分がこれまでの学びをきちんと理解できているか確認し、理解ができていないところは、きちんと自分のものにする。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。1
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。1
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000