日本語会話と聴解Ⅰ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 日本語会話と聴解Ⅰ
科目番号 0017 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 総合理工学科(先進科学系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 宮城幸枝、『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』、凡人社、2017年8月宮城幸枝、『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(下)』、凡人社、2018年2月宮城幸枝、『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus40日(上)』、凡人社、2017年11月その他、教員が適宜準備する。
担当教員 渡邊 朝美,杉山 明,江原 由美子

到達目標

【学習目的】
 受講生が本校における学生生活を問題なく送ることができるよう、リスニング力と会話力を養うことが目標である。また、受講生が日本の文化やマナーについての理解を深めることも目標のひとつである。

【目標】
1.初中級程度の日本語を聴きとることができるようになる。
2.間違えを恐れず、日本語を抵抗なく使えるようになる。
3.日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションがとれるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1日本語能力試験4級から3級程度の聴解問題が分かる。日本語能力試験4級程度の聴解問題が分かる。日本語能力試験4級程度の聴解問題が分からない。
評価項目2日本語能力試験4級から3級程度の文法を用いて、自分の考えを口頭で表現することができる。日本語能力試験4級程度の文法を用いて、自分の考えを口頭で表現することができる。日本語能力試験4級から5級程度の文法を用いて、自分の考えを口頭で表現することができない。
評価項目3相手の話を聞いて的確に返答を行うことができ、円滑にコミュニケーションをとることができる。日本語でコミュニケーションをとることができる。日本語でコミュニケーションをとることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 1年次留学生を対象とした日本語の聴解と会話の授業である。
 日本で生活するのに困らない日本語コミュニケーション能力を養うために必要なリスニング力、会話力を育成する。
 授業を通して、受講生が日本の文化やマナーへの理解を深め、間違いを恐れず日本語でコミュニケーションをとろうとする態度も養っていく。
授業の進め方・方法:
 教科書の問題を一緒に解き、解説を行うことによって、単語量や表現力の向上を図る。また、教員が適宜資料を準備し、資料のトピックについて意見交換を行っていくことで、日本語で話す力、相手の話を聞く力を養う。
 後学期からは、日本語を使ったプレゼンテーションの練習も取り入れていく。
注意点:
 受講生の状況によって、テキストや授業内容を変更する可能性がある。
 前期・後期の試験結果(80%)、課題(10%)、出席状況(10%)で総合評価を確定する。
 60点以上を合格とし、必要に応じて再試験を実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
1~2課
身の回りのことに関することが日本語で表現できるようになる。
2週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
3~4課
身の回りのことに関することが日本語で表現できるようになる。
3週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
5~6課
過去のことと予定について日本語で表現できるようになる。
4週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
7~8課
過去のことと予定について日本語で表現できるようになる。
5週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
9~10課
授受表現を使えるようになる。
6週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
11~12課
形容詞を使えるようになる。
簡単に理由を説明できるようになる。
7週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
13~14課
比較の表現を学ぶ。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
10週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
15~17課
進行の表現と許可の表現を学ぶ。
11週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
18~21課
能力と義務の表現を学ぶ。
12週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
22~24課
推量の表現を学ぶ。
13週 『新装版初級日本語聴解練習 毎日の聞きとり50日(上)』
25課
時間の表現を学ぶ。
14週 教師作成資料を利用 前期で学んだものを理解できているか確認する。
15週 (前期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック
後期
3rdQ
1週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus40日(上)』
1~2課
運搬の仕方や錯覚、トリックアートなどについて自分の知っていることを話すことができる。
2週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus41日(上)』
3~4課
出前や郵便などについて理解し、自分の感じたことを話すことができる。
3週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus42日(上)』
5~6課
自分の国の伝統や地理について話すことができる。
4週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus43日(上)』
7~8課
聴きとりにくい言葉や言い間違えた経験などについて話すことができる。
日本人の名字について理解を深める。
5週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus44日(上)』
9~10課
自分の国の特徴的な店について紹介することができる。
メールを送るときのマナーを理解し、適切な内容のメールを送ることができる。
6週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus45日(上)』
11~12課
こどものころに遊んだものについて話すことができる。
挨拶などの日本の習慣について理解を深める。
7週 教師作成資料を利用 日本と自分の国のことを比較し、まとまった意見が言えるようになる。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
10週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』
13~14課
トピックを理解し、自分の考えを話すことができる。
11週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』
15~16課
トピックを理解し、自分の考えを話すことができる。
12週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』
17~18課
困ったとき、緊急時の対応について学び、支援の要請などができるようになる。
13週 『中上級日本語聴解練習 毎日の聞きとりplus46日(上)』
19~20課
社会問題について、自分の考えを話すことができる。
14週 教師作成資料を利用 日本と自分の国のことを比較し、まとまった意見が言えるようになる。
15週 (後期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。1
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。1
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。1
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。1
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。1
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。1
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000