到達目標
学習目的:
ものづくり現場においては機械および電気・電子製図の素養が必須であり,そのツールとして広く利用されている3次元CADの基本操作を学ぶことで,物体の形状把握や表現法を習得する。
到達目標
1.CADシステムの役割と構成を説明できる。
2.CADシステムの基本能力を理解し,利用できる。
3.図面の役割と種類を理解できる。
ルーブリック
| 優 | 良 | 可 | 不可 |
評価項目1 | CADシステムの役割と構成を説明できる。 | CADシステムの概要を説明できる。 | CADシステムの役割を説明できる。 | 左記に達していない。 |
評価項目2 | CADシステムの基本機能を理解し,利用できる。 | CADシステムの基本機能を理解している。 | CADシステムの最低限の機能を理解している。 | 左記に達していない。 |
評価項目3 | 図面の役割と種類を理解できる。 | 図面の役割を理解している。 | 三角法を理解している。 | 左記に達していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:工学系共通・材料・設計と生産 情報・制御 電気・電子・制御
基礎となる学問分野:工学/機械工学/設計工学・機械機能要素・トライボロジー
学習・教育到達目標との関連:本科目は「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化」であるが,付随的には「(D)課題解決能力の育成」にも関与する。
授業の概要:機械および電気・電子製図のツールとして広く利用されているCADの基本操作を学ぶ。機械のCADソフトは「SolidWorks」を使用する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:
総合情報センタ内演習室を利用し,板書とスライドを使用して授業を進める。CADシステムを理解するために演習を主とし,最後には簡単な図面が描けるように基本操作を繰り返す。
成績評価方法:
図面の完成度の評価(60%),取り組み姿勢(40%),ただし,図面が一つでも提出されていなければ成績評価は不可となる。
注意点:
履修上の注意:
学年の課程修了のためには履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。
履修のアドバイス:
機械および電気・電子製図の基礎となるCAD操作を行う。事前に行う準備学習:日頃からPCの基礎操作に慣れておく必要がある。前回講義内容の復習を行うこと。
基礎科目:総合理工基礎(1 年)
関連科目:電気電子回路(2年)
受講上のアドバイス:
演習を伴う科目であるので遅刻や欠課をしないこと。15分を越える遅刻は欠課とみなす。基本操作を習得するためには,取り組み姿勢が重要である。図面の提出期限は絶対厳守のこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
・ガイダンス |
授業全体の流れを把握する。 注意事項を理解する。
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2週 |
・3次元コンピュータグラフィックスとは |
3次元コンピュータグラフィックスを理解する。
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3週 |
・3次元コンピュータグラフィックス の基礎 |
3次元コンピュータグラフィックスについて説明できる。
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4週 |
・製図の基礎〔基礎的な図形のかき方〕 |
製図に関する専門用語・道具の使い方を理解できる。
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5週 |
・形状把握と三面図の基礎〔三角法〕 |
第三角法について説明できる。
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6週 |
・ 形状把握演習1 |
立体図形から投影図が書ける。
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7週 |
・ 形状把握演習2 |
投影図の間違いを指摘できる
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8週 |
・ 形状把握演習3 |
未完成の図形を補って三面図を完成できる。
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2ndQ |
9週 |
・ 形状把握演習4 |
指示に従い、立体図形から投影図が書ける。
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10週 |
・ 形状把握演習5 |
三面図から等角図を描くことができる。
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11週 |
・ CADの種類と特徴 |
CADの種類と特徴が説明できる(教科書ページ7-14、以下同様)。
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12週 |
・ CADの基本操作1〔CADソフトの起動,ファイル保存,終了〕 |
CADソフトの起動,ファイル保存,終了を実行できる(15-30)。
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13週 |
・ CADの基本操作2〔スケッチ,寸法記入操作〕 |
スケッチ,寸法記入操作を実行できる(31-39)。
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14週 |
・ CADの基本操作3〔フィーチャー操作〕 |
フィーチャー操作を実行できる(40-47)。
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15週 |
・ CADの基本操作4〔フィレット操作〕 |
フィレット操作を実行できる(48-59)。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
・ CADの基本操作5〔アセンブリ操作〕 |
アセンブリ操作を実行できる(60-73)。
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2週 |
・ 簡単な機械要素のCAD演習1 |
部品の作成(31-39)。 新しく部品を作成できる。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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3週 |
・ 簡単な機械要素のCAD演習2 |
部品の作成(40-59)。 スケッチの押し出し・モデルの表示操作・くり抜き形状追加ができる。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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4週 |
・ 簡単な機械要素のCAD演習3 |
部品の作成(60-73)。 形状の複写・角を丸める・スケッチの完全定義ができる。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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5週 |
・ 簡単な機械要素のCAD演習4 |
部品の作成(74-86)。 モデルの修正・スケッチを回転させてモデルを作ることができる。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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6週 |
・ 簡単な機械要素のCAD演習5 |
部品の作成に関する検図ができる。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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7週 |
・ モデルの作成1 |
アセンブリの作成(87-104) CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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8週 |
・ モデルの作成2 |
図面を作成する(105-119)。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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4thQ |
9週 |
・ モデルの作成3 |
部品図を作成する(120-130)。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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10週 |
・ モデルの作成4 |
検図を行い、図面を完成させる。 CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。
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11週 |
・ 電気・電子製図の基本 |
電気製図の基本が理解できる。
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12週 |
・ 簡単な電気回路のCAD演習1 |
演習課題の内容が理解できる。
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13週 |
・ 簡単な電気回路のCAD演習2 |
演習課題を完成させる。
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14週 |
・ 電気回路図の作成1 |
課題の内容が理解できる。
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15週 |
・ 電気回路図の作成2 |
課題を完成させる。
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16週 |
後期末試験の答案返却と試験解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 自己評価 | 課題 | 小テスト | 態度 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 | 0 | 40 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |