日本語Ⅱ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 日本語Ⅱ
科目番号 0037 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 総合理工学科(先進科学系) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 鎌田修、『生きた素材で学ぶ 新中級から上級への日本語』、the japan times、2019年1月鎌田修監修、『生きた素材で学ぶ 新中級から上級への日本語ワークブック』、the japan times、2019年11月
担当教員 杉山 明,渡邊 朝美

到達目標

【学習目的】
 中級中期から上級に向けての日本語の知識を学ぶことで、教員のサポートなしで専門科目を受講できるようになることを目的とする。また、日常生活においてもより円滑に周囲の人たちとコミュニケーションがとれるようになることを目指す。

【目標】
1.中級中期から上級レベルの日本語の基礎的知識を身につける。
2.複雑な表現を理解し、それを用いて自分の考えを表現できるようになる。
3.授業で使用される漢字を読むことができる。読めない、意味が分からないときは自分で辞書を使って調べることができるようになる。
4.日本語能力試験(JLPT)N2に合格する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語能力試験2級程度の文章を読み、理解することができる。日本語能力試験2級程度の文章を読み、おおよそ理解することができる。日本語能力試験2級程度の文章を理解することができない。
評価項目2日本語能力試験2級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができる。日本語能力試験3級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができる。日本語能力試験3級程度の文法を用いて、自分の考えを表現することができない。
評価項目3日常生活を送るにあたり、問題なく日本語でコミュニケーションをとることができる。日常生活を送るにあたり、日本語でコミュニケーションをとることができる。日本語でコミュニケーションをとることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 2年次の留学生を対象とした日本語の授業である。
 中級中期から上級レベルの日本語を学ぶことで、決まったパターンでのやりとりだけではなく、談話レベルの言語活動ができるように日本語能力に磨きをかけていく。
授業の進め方・方法:
 教科書にそって授業を進めていくが、その他の副教材(問題集や新聞・インターネットの記事)を適宜用いて、受講生の知識と運用能力の定着を図る。また、トピックについて調べ、自分の考えをまとめ、それを発表したり、意見交換を行う時間も設ける。アウトプットの訓練を重ねていくことで、今後必要とされる日本語でのプレゼンテーションの能力も養っていく。
 受講生がさらに日本語能力に磨きをかけることができるよう努めていくが、受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち、授業に臨んでもらいたい。
注意点:
 受講生の状況によって、テキストや授業内容を変更する可能性がある。
 前期・後期の試験結果(80%)、課題(10%)、出席状況(10%)で総合評価を確定する。
 60点以上を合格とし、必要に応じて再試験を実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ユニット1 自己紹介と本当の自分
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~(の)ではないでしょうか
・~ことを「…」と言う
・~ばかりで
・このように見てみると~ということになる
2週 ユニット1 自己紹介と本当の自分
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~ば~ほど
・例えば~とする
・~場合もある
・~と、なおさら…
3週 ユニット2 若者の自己評価
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~に関するN/~に関して
・~なりに/~なりのN
・~ごとに
・~まで
4週 ユニット2 若者の自己評価
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・めったに~ない
・いったい~のだろうか
・~にすぎない
・~はずがない
5週 ユニット3 ジェンダーを考える
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~限り
・~うえに
・~といったふうに/~というふうに
・~(の)代わりに
6週 ユニット3 ジェンダーを考える
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~うえで
・どちらかといえば/どちらかというと
・~ってことは、…ってこと/~ということは、…ということ
・~も~もない
7週 ユニット4 ことばと文化
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~ようなものだ
・~(よ)うものなら
・~かねない
・~ものの
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき、運用することができるかどうか確認する。
10週 ユニット4 ことばと文化
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・なんといっても
・とても~ない/ぬ
・~をめぐり/~をめぐって
・~に反して
・~からといって
・~にとって/~にとってのN
11週 ユニット5 心と体のバランス
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~と(いうの)は…ことを言う/ことだ
・と言っても
・~度に
・そもそも
・~ふしがある
12週 ユニット5 心と体のバランス
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~べきだ/~べきではない
・いかにも~そうだ
・~という
・~つつ
・~かける/~かけのN
13週 ユニット6 働くということ
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・つまり
・結果として
・~につれ(て)
・~末に
・~からこそ/~てこそ
14週 ユニット6 働くということ
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~として
・ここ+(期間)
・~なんか
・いかに~か
・なぜなら(ば)~からだ
15週 (前期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき、運用することができるかどうか確認する。
後期
3rdQ
1週 ユニット7 日本語の多様性
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる
・~がち
・~による
・XもあればYもある/XもいればYもいる
2週 ユニット7 日本語の多様性
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・それに対して/~のに対して
・~(か)が問題ではなく、…(か)が重要だ
・~ざるを得ない
3週 ユニット8 環境のためにできること
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~とすれば
・~にとどまる
・~割に
・~にしたがって
4週 ユニット8 環境のためにできること
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・A(が)、逆に(B)
・~一方(で)
・~に限られる/限る
5週 ユニット9 食の共同性
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~ほど…はない/いない
・~を通して
・~(が)ゆえに
・しかも
・~に向けて
6週 ユニット9 食の共同性
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
トピックの内容を理解し、それに対する自分の意見を述べることができる。
7週 ユニット10 笑いのちから
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し、使えるようになる。
・~をはじめとするN/~をはじめとして
・いまだ
・~にて
・~を込める/~が込められる
・~ねば
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき、運用することができるかどうか確認する。
10週 ユニット10 笑いのちから
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
トピックの内容を理解し、それに対する自分の意見を述べることができる。
11週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの語彙を覚え、それを使って表現することができる。
12週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの語彙を覚え、それを使って表現することができる。
13週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの文法を理解し、それを使って表現することができる。
14週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの文法を理解し、それを使って表現することができる。
15週 (後期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき、運用することができるかどうか確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。3
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
光に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。2
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。2
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。2
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。2
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。2
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。2
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。2
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。2
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。2
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。2
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学いくつかの代表的な陽イオンや陰イオンの定性分析のための化学反応について理解できる。3
電離平衡と活量について理解し、物質量に関する計算ができる。3
溶解度・溶解度積について理解し必要な計算ができる。3
沈殿による物質の分離方法について理解し、化学量論から沈殿量の計算ができる。3
強酸、強塩基および弱酸、弱塩基についての各種平衡について説明できる。3
強酸、強塩基、弱酸、弱塩基、弱酸の塩、弱塩基の塩のpHの計算ができる。3
緩衝溶液とpHの関係について説明できる。3
錯体の生成について説明できる。3
陽イオンや陰イオンの関係した化学反応について理解し、溶液中の物質の濃度計算(定量計算)ができる。4
中和滴定についての原理を理解し、酸及び塩基濃度の計算ができる。4
酸化還元滴定についての原理を理解し、酸化剤及び還元剤の濃度計算ができる。4
光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。4
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。4
物理化学放射線の種類と性質を説明できる。2
放射性元素の半減期と安定性を説明できる。2
核分裂と核融合のエネルギー利用を説明できる。1
気体の法則を理解して、理想気体の方程式を説明できる。1
気体の分子速度論から、圧力を定義して、理想気体の方程式を証明できる。1
実在気体の特徴と状態方程式を説明できる。1
臨界現象と臨界点近傍の特徴を説明できる。1
混合気体の分圧の計算ができる。1
純物質の状態図(P-V、P-T)を理解して、蒸気圧曲線を説明できる。1
2成分の状態図(P-x、y、T-x、y)を理解して、気液平衡を説明できる。1
束一的性質を説明できる。1
蒸気圧降下、沸点上昇より、溶質の分子量を計算できる。1
凝固点降下と浸透圧より、溶質の分子量を計算できる。1
相律の定義を理解して、純物質、混合物の自由度(温度、圧力、組成)を計算し、平衡状態を説明できる。1
熱力学の第一法則の定義と適用方法を説明できる。1
エンタルピーの定義と適用方法を説明できる。1
化合物の標準生成エンタルピーを計算できる。1
エンタルピーの温度依存性を計算できる。1
内部エネルギー、熱容量の定義と適用方法を説明できる。1
平衡の記述(質量作用の法則)を説明できる。1
諸条件の影響(ルシャトリエの法則)を説明できる。1
均一および不均一反応の平衡を説明できる。1
生物工学微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。4
微生物の育種方法について説明できる。4
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。4
分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】分析化学実験中和滴定法を理解し、酸あるいは塩基の濃度計算ができる。4
酸化還元滴定法を理解し、酸化剤あるいは還元剤の濃度計算ができる。4
生物工学実験光学顕微鏡を取り扱うことができ、生物試料を顕微鏡下で観察することができる。4
滅菌・無菌操作をして、微生物を培養することができる。4
適切な方法や溶媒を用いて、生物試料から目的の生体物質を抽出し、ろ過や遠心分離等の簡単な精製ができる。3
クロマトグラフィー法または電気泳動法によって生体物質を分離することができる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000