一般物理学

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 一般物理学
科目番号 0048 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(先進科学系) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:文部科学省検定教科書「物理」(東京書籍),プリント
担当教員 佐々井 祐二

到達目標

学習目的:原子と原子物理,素粒子について理解し,関連する問題を解く。また,先進科学系スローガン「生命から宇宙まで幅の広い科学教育」の宇宙分野として天文の「恒星の性質と進化」についても学ぶ。

到達目標
1.素粒子物理の基礎を理解し,関連する問題を解く。
2.原子と原子物理の内容を理解し,関連する問題を解く。
3.天文の「恒星の性質と進化」の内容を理解し,関連する問題を解く。

ルーブリック

不可
評価項目1素粒子物理の基礎について,授業で取り扱うほとんどの問題の解答を作成できる。素粒子物理の基礎について,授業で取り扱う基礎的な複合問題の解答を作成できる。素粒子物理の基礎について,授業で取り扱う基礎的な問題の解答を作成できる。左記に達していない。
評価項目2原子と原子核について,授業で取り扱うほとんどの問題の解答を作成できる。原子と原子核について,授業で取り扱う基礎的な複合問題の解答を作成できる。原子と原子核について,授業で取り扱う基礎的な問題の解答を作成できる。左記に達していない。
評価項目3天文について,授業で取り扱うほとんどの問題の解答を作成できる。天文について,授業で取り扱う基礎的な複合問題の解答を作成できる。天文について,授業で取り扱う基礎的な問題の解答を作成できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門

学習の分野:物理

必修・必履修・選択の別:必履修

基礎となる学問分野:数物系科学/物理学/物理一般

学科学習目標との関連:本科目は学習教育目標「②確かな基礎科学の知識修得」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-1:工学に関する基礎知識として,自然科学の幅広い分野の知識を修得し,説明できること」である。

授業の概要:原子と原子核,素粒子について学習し,高校物理課程に対応する内容を完成させる。また,天文の「恒星の性質と進化」についても焦点を当てる。知識を確実なものとするため,プリントや章末問題について演習を行う。
授業の進め方・方法:
授業の方法:講義形式の授業を進める。プリント問題演習や章末問題演習では,事前に問題を当てておくので,授業の始まる前に板書してもらい,それによって授業を展開していく。

成績評価方法:4回の定期試験を50%(均等に重み付け),演習,課題レポートなどを50%とする。成績不振者には補講と再試験を課して,60点を上限に定期試験の成績を置換する。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために,本科目履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:教科書を良く復習すること。また課題レポートは期限までに必ず提出すること。

基礎科目:物理Ⅰ(1年),物理Ⅱ(2),総合理工基礎(1),電気電子回路(2),基礎数学(1),微分積分Ⅰ(2)

関連科目:力学Ⅰ(3年),力学(3),力学(3),電磁気学概論(3),熱力学概論(3),物理学演習(3)

受講上のアドバイス:授業で扱う数式について,計算してよく理解すること。授業中にメール等の操作をしている場合には退室してもらうことがある。授業開始25分以内であれば遅刻とし,遅刻3回で1欠課とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期ガイダンス(3週までの教科書:物理)
2週 素粒子1 物質の階層構造,素粒子の分類について理解する
3週 素粒子2 4つの基本的な力,素粒子の反応について理解する
4週 素粒子3(教科書:スライド) 素粒子の歴史,核力の中間子論,クォークモデル,標準理論などをスライドで理解する
5週 電子1(後期6週までの教科書:物理) 陰極線,電子の比電荷について理解する
6週 電子2 電気素量について理解する
7週 前期中間試験(上記内容) 60点以上のスコア
8週 前期中間試験の答案返却と試験解説,光の粒子性1 見直し,光電効果について理解する
2ndQ
9週 光の粒子性2 光量子仮説,プランク定数について理解する
10週 コンプトン効果 コンプトン効果について理解する
11週 X線 X線について理解する
12週 物質の波動性 X線のブラッグ反射,物質の波動性について理解する
13週 原子の構造1 ラザフォードの原子模型について理解する
14週 原子の構造2 水素原子のスペクトルについて理解する
15週 前期末試験(中間試験以降の内容) 60点以上のスコア
16週 前期末試験の答案返却と試験解説
見直し
後期
3rdQ
1週 後期ガイダンス
2週 水素原子のボーア模型 ボーアの仮説,水素原子の軌道半径とスペクトルについて理解する
3週 原子核 原子核の構成,同位体,統一原子質量単位について理解する
4週 放射線と放射能 原子核の崩壊と放射線,半減期,放射線の検出と放射能の測定について理解する
5週 核反応 原子核反応,原子核の結合エネルギーについて理解する
6週 核エネルギー 核分裂,原子力発電,核融合について理解する
7週 後期中間試験(前期末試験以降の内容) 60点以上のスコア
8週 後期中間試験の返却と解説(14週までの教科書:プリント) 見直し
4thQ
9週 恒星の明るさ 等級とポグソンの公式を理解する
10週 恒星までの距離と明るさ パーセク,光年,絶対等級を理解する
11週 恒星の色 ウィーンの変位法則,シュテファン・ボルツマンの法則,スペクトル型を理解する
12週 恒星の性質とHR図 HR図,恒星の大きさを理解する
13週 連星とその質量 連星系から物理量としての質量を引き出す
14週 恒星の誕生と進化 恒星の進化,主系列星の寿命を理解する
15週 後期末試験(後期中間試験以降の内容) 60点以上のスコア
16週 後期末試験の返却と解説 見直し

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気電場・電位について説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力3500025060
専門的能力2500015040
分野横断的能力0000000