一般物理学Ⅱ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 一般物理学Ⅱ
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 総合理工学科(先進科学系) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:文部科学省検定教科書「物理」(東京書籍),プリント
担当教員 佐々井 祐二

到達目標

学習目的:原子と原子物理,素粒子について理解し,関連する問題を解く。また,先進科学系スローガン「生命から宇宙まで幅の広い科学教育」の宇宙分野として天文の「恒星の性質と進化」についても学ぶ。

到達目標
1.原子の内容を理解し,関連する問題を解く。
2.原子物理の内容を理解し,関連する問題を解く。

ルーブリック

不可
評価項目1原子について,授業で取り扱うほとんどの問題の解答を作成できる。原子について,授業で取り扱う基礎的な複合問題の解答を作成できる。原子について,授業で取り扱う基礎的な問題の解答を作成できる。左記に達していない。
評価項目2原子核について,授業で取り扱うほとんどの問題の解答を作成できる。原子核について,授業で取り扱う基礎的な複合問題の解答を作成できる。原子核について,授業で取り扱う基礎的な問題の解答を作成できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門

学習の分野:物理

基礎となる学問分野:数物系科学/物理学/物理一般

学習教育目標との関連:本科目は「(3) 基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

授業の概要:原子と原子核,素粒子について学習し,高校物理課程に対応する内容を完成させる。また,天文の「恒星の性質と進化」についても焦点を当てる。知識を確実なものとするため,プリントや章末問題について演習を行う。
授業の進め方・方法:
授業の方法:講義形式の授業を進める。プリント問題演習や章末問題演習では,事前に問題を当てておくので,授業の始まる前に板書してもらい,それによって授業を展開していく。

成績評価方法:4回の定期試験を60%(均等に重み付け),演習,課題レポートなどを40%とする。成績不振者には補講と再試験を課して,60点を上限に定期試験の成績を置換する。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために,本科目履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:教科書を良く復習すること。また課題レポートは期限までに必ず提出すること。事前に行う準備学習として,前回の課題に取り組むこと,および教科書に目を通し学習項目を把握しておくこと。

基礎科目:一般物理学Ⅰ(2年),物理Ⅰ(1),物理Ⅱ(2),総合理工基礎(1),電気電子回路(2),基礎数学(1),微分積分Ⅰ(2)

関連科目:力学Ⅰ(3年),力学(3),力学(3),電磁気学概論(3),熱力学概論(3),物理学演習(3)

受講上のアドバイス:授業で扱う数式について,計算してよく理解すること。授業中にメール等の操作をしている場合には退室してもらうことがある。授業開始25分以内であれば遅刻とし,遅刻3回で1欠課とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期ガイダンス,電磁気学基礎 原子物理に必要な電磁気学の基礎知識について理解できる
2週 電子1 陰極線,電子の比電荷について理解できる
3週 電子2 電気素量について理解できる
4週 光の粒子性 光電効果,光量子仮説,プランク定数について理解できる
5週 コンプトン効果 コンプトン効果について理解できる
6週 X線,物質の波動性 X線,ブラッグ反射,物質の波動性について理解できる
7週 原子の構造 ラザフォードの原子模型,水素原子のスペクトルについて理解できる
8週 前期中間試験(上記内容) 60点以上のスコア
2ndQ
9週 前期中間試験の答案返却と試験解説, 見直し
10週 水素原子のボーア模型 ボーアの仮説,水素原子の軌道半径とスペクトルについて理解できる
11週 原子核 原子核の構成,同位体,統一原子質量単位について理解できる
12週 放射線と放射能 原子核の崩壊と放射線,半減期,放射線の検出と放射能の測定について理解できる
13週 核反応 原子核反応,原子核の結合エネルギーについて理解できる
14週 核エネルギー 核分裂,原子力発電,核融合について理解できる
15週 前期末試験(中間試験以降の内容) 60点以上のスコア
16週 前期末試験の答案返却と試験解説
見直し

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学物体に作用する力を図示することができる。3
力の合成と分解をすることができる。3
運動方程式を用いた計算ができる。3
運動の法則について説明できる。3
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3
電気電場・電位について説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合60000400100
基礎的能力3500025060
専門的能力2500015040
分野横断的能力0000000