到達目標
学習目的:ディジタル信号処理の基礎理論を習得する。さらに,ディジタル信号処理の利用が多い,ディジタル画像処理に関しての基礎技術を習得する。
到達目標
1.ディジタル信号処理の理論を説明できる。
2.ディジタル画像処理に関する基礎技術を説明できる。
ルーブリック
| 優 | 良 | 可 | 不可 |
評価項目1 | ディジタル信号処理の理論を利用できる。 | ディジタル信号処理の基礎理論を十分に説明できる。 | ディジタル信号処理の基礎理論を理解している。(試験) | ディジタル信号処理の基礎理論を説明できない。 |
評価項目2 | ディジタル画像処理に関する技術を応用できる。 | ディジタル画像処理に関する基礎技術を十分に説明できる。 | ディジタル画像処理に関する基礎技術を理解している。(試験) | ディジタル画像処理に関する基礎技術を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:情報システム・プログラミング・ネットワーク
基礎となる学問分野:工学/電気電子工学およびその関連分野/通信工学関連
学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。
授業の概要:アナログ処理とディジタル処理を比較するとどちらも一長一短があるが,近年は圧縮,記録,伝送等に適していることからアナログ信号をディジタル的に処理する機器や応用例が増えてきた。これらの応用に対する基礎として,ディジタル信号処理の基礎理論を学習し,画像の基礎技術も学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業の方法:板書またはスライドを中心に,テキストを用いて授業を進める。また,関連する諸定理についても必要に応じて補足説明していく。また,理解が深まるよう演習やレポートを課す。(本科目は半期科目である)
成績評価方法:
2回の定期試験の結果を同等に評価する(60%)。また,本科目は授業時間外の学習を必修とする科目である。授業時内外の学習成果(演習,レポート課題)を評価する(40%)。
・各試験はノートの持ち込みを許可しない。
・各定期試験の結果が60点未満の人には補習,理解度を確認する試験により60点以上であれば,当該定期試験の結果を60点と読み替える。
前期末終了段階の成績が60点未満の者には,出席状況や授業態度が良好であれば,事前指示を与えた上で再試験を実施する。再試験の結果は,最終成績の上限を60点として,読み替える。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。
履修のアドバイス:事前に行う準備学習として,基礎科目となる応用数学Ⅱの内容を復習しておくこと。また,音声,画像の基礎技術についても解説するが,具体的な処理を身につけるためには各自でプログラム作成する必要がある。
基礎科目:総合理工基礎(1年),デイジタル工学(3)など
関連科目:ディジタル信号処理(EC-2),画像処理(EC-2)など
受講上のアドバイス:ディジタル信号処理の理解のためには,自分でプログラムにより動作確認を行えば,より理解があがる。また,画像処理プログラムを作成するのも良い。
出欠確認時以降の入室は遅刻とし,授業開始25分を超えると欠課とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
本年度は開講しない ガイダンス,信号処理とは |
信号処理と数学の関係について概要を理解する
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2週 |
フーリエ級数 |
フーリエ級数展開の原理を理解し,計算できる
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3週 |
フーリエ級数(複素数関数) |
フーリエ級数展開について,三角関数と複素関数版の関係を理解し,計算できる
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4週 |
フーリエ変換 |
周期波形を非周期波形に拡張することで,フーリエ変換を理解し,計算できる
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5週 |
ラプラス変換 |
フーリエ変換とラプラス変換の関係について学習し,計算できる
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6週 |
z変換 |
z変換とラプラス変換の関係を学び,計算できる
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7週 |
離散フーリエ変換 |
離散フーリエ変換の特性や用い方を学び,計算できる
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8週 |
(前期中間試験) |
ここまでの学習内容を確認する
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2ndQ |
9週 |
中間試験の返却と解答解説, 離散フーリエ変換 |
学習が不十分な箇所を確認,補習する 離散フーリエ変換の計算ができる
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10週 |
離散時間システム(1) |
ディジタル信号処理システムにおける事柄や手法を学ぶ (サンプリング定理、伝達関数等)
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11週 |
離散時間システム(2) |
ディジタル信号処理システムにおける事柄や手法を学ぶ(巡回型システム。非巡回型システム、周波数応答等)
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12週 |
ディジタル画像処理(1) ディジタル画像処理の概要とシステム |
ディジタル信号処理の応用として画像処理の概要及びシステムを理解する(画素、階調、濃淡画像等)
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13週 |
ディジタル画像処理(2) |
ディジタル信号処理の応用として画像処理の表現を学ぶ(カラー画像,2値画像等)
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14週 |
ディジタル画像処理(3) |
画像処理の各種処理手法を学ぶ(空間フィルタリング,周波数フィルタリング等)
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15週 |
(期末試験) |
学習内容を確認する
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16週 |
期末試験の答案返却と試験解説 |
学習が不十分な箇所を確認し,補習する
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 演習・レポート課題 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 60 | 40 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |