到達目標
学習目的:デザイン分野等で広く用いられている言語であるProcessingの基礎を学び,キーボードやマウスといったユーザインターフェイスの入力に反応して動きが変わるアニメーションプログラムなどを作成しながら, プログラミングに関する基本的な考え方,技能を身に付ける。
到達目標:
1.変数,代入や演算子の概念を理解し,式を記述できる。
2.制御構造の概念を理解し,条件分岐や反復処理を記述できる。
3.関数の概念を理解し,関数を含むプログラムが記述できる。
ルーブリック
| 優 | 良 | 可 | 不可 |
評価項目1 | 変数,代入や演算子の概念について適切に説明でき,応用できる。 | 変数,代入や演算子の概念について適切に説明できる。 | 変数,代入や演算子の概念について説明できる。 | 変数,代入や演算子の概念について説明できない。 |
評価項目2 | 制御構造の概念を理解し,適切に説明でき,応用できる。 | 制御構造の概念を理解し,適切に取り扱うことができる。 | 制御構造の概念を理解し,説明できる。 | 制御構造の概念を説明できない。 |
評価項目3 | 関数の概念を理解し,多様な関数を含むプログラムが記述できる。 | 関数の概念を理解し,標準的な関数を定義してプログラムが記述できる。 | 関数の概念を理解し,簡単な関数を定義してプログラムが記述できる。 | 関数の概念を理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:融合科目・その他
基礎となる学問分野:情報学/情報科学,情報工学およびその関連分野/ソフトウェア関連
学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。
授業の概要:プログラミングについて,基本的な考え方および技能を修得するために,Processingを用いて,変数の利用,繰り返し,条件分岐などを用いて簡単なプログラム作成ができることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業の方法:プレゼンテーションによる講義とプログラミング演習を中心に授業を進める。理解を深めるため,講義の際にも必要に応じて演習課題を課す。
成績評価方法:授業で指示した演習,レポート,演習状況を均等に評価する(授業時間外課題を含む)(50%),1回の定期試験で評価する(50%)。また,再試験は行わない。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。
遠隔授業となった場合でも,自宅・寮等で演習に取り組むためのPC環境を準備し,指定の課題提出締切日を守ること。PC環境を準備できない学生は,この科目の履修を勧めない。
履修のアドバイス:事前に行う準備学習として,これまでに学んだプログラミング関連科目が基礎科目となるため,十分に復習をしておくこと。
基礎科目:総合理工基礎(1年),情報リテラシー(1),ディジタル工学(3)
関連科目:情報処理基礎演習Ⅰ,Ⅱ(専1)など
受講上のアドバイス:復習をすること。レポートは欠かさず提出すること。他の科目で学習した知識と関連させて学習するよう心掛けること。遅刻は授業時間半分までとし,遅刻2回で欠課1回として取り扱う。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス,Processingを使ったプログラミング演習1(利用方法) 授業時間外の学習内容:Processingの基本的な書式を用いたソースコードを作成する |
Processingの基本的な書式がわかる。
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2週 |
Processingを使ったプログラミング演習2(変数) 授業時間外の学習内容:Processingを用いて基本的な変数,式を用いたソースコードを作成する |
基本的な変数,式がわかる。
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3週 |
Processingを使ったプログラミング演習3(If文) 授業時間外の学習内容:Processingを用いてif文で制御するソースコードを作成する |
if文による制御ができる。
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4週 |
Processingを使ったプログラミング演習4(switch文) 授業時間外の学習内容:Processingを用いてswitch文で制御するソースコードを作成する |
switch文による制御ができる。
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5週 |
Processingを使ったプログラミング演習5(while文) 授業時間外の学習内容:Processingを用いてwhile文で反復制御するソースコードを作成する |
while文による反復制御ができる。
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6週 |
Processingを使ったプログラミング演習6(for文) 授業時間外の学習内容:Processingを用いてfor文で反復制御するソースコードを作成する |
for文による反復制御ができる。
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7週 |
Processingを使ったプログラミング演習7(課題) 授業時間外の学習内容:課題演習に取り組む |
課題演習に取り組む。
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8週 |
中間評価の確認,レポート指導,追加演習 授業時間外の学習内容:課題演習に取り組む |
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2ndQ |
9週 |
Processingを使ったプログラミング演習8(入力インターフェイス) 授業時間外の学習内容:Processingを用いて入力インターフェイスを利用したソースコードを作成する |
入力インターフェイスを利用したプログラミングができる。
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10週 |
Processingを使ったプログラミング演習9(入力インターフェイス) 授業時間外の学習内容:Processingを用いて入力インターフェイスを利用したソースコードを作成する |
入力インターフェイスを利用したプログラミングができる。
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11週 |
Processingを使ったプログラミング演習10(関数) 授業時間外の学習内容:Processingを用いて自作関数を利用したソースコードを作成する |
関数定義と関数宣言ができ,関数を自作することができる。
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12週 |
Processingを使ったプログラミング演習11(配列) 授業時間外の学習内容:Processingを用いて配列を利用したソースコードを作成する |
配列を使うことができる。
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13週 |
Processingを使ったプログラミング演習12(課題) 授業時間外の学習内容:課題演習に取り組む |
課題演習に取り組む。
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14週 |
Processingを使ったプログラミング演習13(課題) 授業時間外の学習内容:課題演習に取り組む |
課題演習に取り組む。
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15週 |
前期末試験 |
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16週 |
前期末試験の返却と解答解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 3 | |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 3 | |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 課題・レポート | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 50 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |