学習目標:学内外で得た科学・技術の知識および情報を活用し,問題を的確にとらえ,自発的に計画を継続して適切な解決策を探求する能力を養う。また,得られた成果を図,文章,式,プログラム等で表現できる能力,口頭で発表できる能力を獲得する。また,技術者倫理についても理解を深める。
到達目標
1.科学探究者として情報収集と分析により科学動向を把握し,研究目的を理解し,計画立案の下,継続的に実施できる。
2.研究テーマに関連した観察,課題の設定から,複数の適切な解決策や方法を見つけることができる。
3.知識を展開・応用させ,結果の解析・考察などを図,文章,式,プログラム等で表現できる。
4.得られた知見を合理的に卒業研究論文にまとめ,発表・討論できる。
概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:すべての分野
基礎となる学問分野:数学・物理,化学・生物など自然科学分野を主にすべての分野
学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「③基盤となる専門性の深化」「⑥課題探求・解決能力の育成」「⑦コミュニケーション・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(C)自主的・継続的に実験を遂行し,データを解析・考察できる,C-1:「自主的・継続的に実験を遂行し,データを解析・考察できる能力を修得する」であるが,付随的には,「A-2, D-2」にも関与する。技術者倫理に関する講演会を必ず聴講すること。
授業の概要:数学、自然科学及び関連分野の中から特定の研究課題を見つけ,自主的に解決していく。研究成果を卒業研究報告書にまとめ,口頭発表を行う。本校での学習成果を総合的に利用して自発的に課題を解決するいわば総仕上げの科目となっている。
授業の進め方・方法:
授業の方法:指導教員の下で,研究テーマごとに主体的に研究を行う。指導教員から,取り組みの中で研究の進め方,論文の書き方,発表・討論の仕方の指導や助言を受けつつ,1年間かけて課題に取り組む。成果は,最後に「卒業論文」にまとめて提出し,「卒業研究審査会」において口頭でも報告する。
成績評価方法:
別に定める「卒業研究評価表」に基づき,次の内容に対して学習教育目標ごとの達成状況を評価し,評価基準を満足する者を合格とする。
1. 提出された卒業論文
2. 卒業研究審査会における口頭発表
・提出された卒業研究計画書
・提出された中間報告書
・中間発表における口頭発表
・提出された卒業研究概要
・提出された技術者倫理に関する報告書
注意点:
履修上の注意:本科目は実技を主とする科目で,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の5分の1以下)および単位修得が必須である。
履修のアドバイス:
事前に行う準備学習として,全系横断演習Ⅱ後期で見出された課題を確認し,その解決策について考えておくこと。
本科目は本科での学習の総仕上げとなる科目であるため,これまでに学んできた専門知識の他,報告書作成やプレゼンテーションの知識も必要である。
基礎科目:これまで学習した全ての科目
受講上のアドバイス:各自のテーマに対して探究心を持ち,自主的・積極的に取り組むことが重要である。また,出欠確認時以降の入室は遅刻とする。遅刻は2回で1単位時間の欠課として扱う。なお本卒業研究は,(教育関係共同利用拠点)岡山大学理学部附属臨海実験所の生物を利用して行われる場合がある。当該施設を利用する場合は,当該施設の教員も指導を行い,岡山大学が安全管理上の責任を負う。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
本科目の位置づけを理解する。
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2週 |
研究目的や研究背景の理解 |
担当教員の指導のもと,課題の決定,文献調査,資料収集,実施計画の立案,実験・製作の実施,結果の検討などの活動を,主体的に実行する。
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3週 |
研究目的や研究背景の理解 |
研究に関する基礎知識を獲得する。
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4週 |
研究目的や研究背景の理解 |
研究に関する基礎知識を獲得する。
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5週 |
立案した実施計画書の提出と発表 |
自分の研究を説明でき,研究のスケジュール管理ができる。
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6週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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7週 |
研究実施 |
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8週 |
(前期中間試験) |
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2ndQ |
9週 |
技術者倫理講演会の聴講および研究における技術者倫理についての報告書提出 |
研究と倫理について理解を深め,倫理の重要性を知る。
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10週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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11週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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12週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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13週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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14週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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15週 |
(前期末試験) |
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16週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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2週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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3週 |
研究実施および中間報告書作成準備 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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4週 |
中間報告書作成作業 |
研究の進捗を文書としてまとめられる。
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5週 |
中間報告書提出および中間発表会準備 |
研究の進捗を文書としてまとめられる。研究の進捗を他者に説明できる。
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6週 |
中間発表会準備 |
研究の進捗を他者に説明できる。
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7週 |
中間発表会 |
研究の進捗を他者に説明できる。これまでの成果と今後の課題とを確認する。この段階で取り組みが十分でないと判断されたら,再発表等の取り組みを求める。
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8週 |
(後期中間試験) |
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4thQ |
9週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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10週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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11週 |
研究実施 |
研究の進捗を管理し,他者とコミュニケーションをとり,研究を進められる。
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12週 |
「卒業論文」「卒業研究概要」作成作業 |
研究を通じて得られた結果について,文書にまとめられる。
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13週 |
「卒業研究概要」提出 「卒業論文」作成作業 |
研究を通じて得られた結果について,文書にまとめられる。
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14週 |
「卒業研究審査会」準備作業 |
研究を通じて得られた結果について,発表資料にまとめられる。
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15週 |
(後期末試験) |
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16週 |
「卒業研究審査会」にて口頭発表 「卒業論文」提出 |
研究を通じて得られた結果について,発表できる。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 3 | |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 3 | |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 3 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 3 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 3 | |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 3 | |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 3 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 3 | |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 3 | |