概要:
【一般・専門の別】
専門
【学習の分野】
実験・実習他
【必修・必履修・履修選択・選択の別】
必修
【基礎となる学問分野】
工学/機械工学,電気電子工学,情報工学
【学科学習目標との関連】
本科目は「③基盤となる専門性の深化」および「⑥課題探求・解決能力の育成」に相当する科目である。
【技術者教育プログラムとの関連】
本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化」である。
【授業の概要】
本実習では機械系実習,電気/情報系実習に分けて実習を行う。機械系実習ではものづくりの基礎を修得し,電気/情報系実習では電気および情報に関する基礎的な概念について学ぶ。
【関連科目】
機械システム工学実験実習Ⅱ(3年),機械システム工学実験(4)
授業の進め方・方法:
【授業の方法】
クラスを4グループに分け,12テーマの実習を巡回して実施する。以下に示す授業計画は第1グループの例である。得られた結果は報告書にまとめ,提出する。
【成績評価方法】
実習報告書および作品(60%),出席状況および授業態度(なお,授業態度には,服装および実習テキストなどの忘れ物も対象とする)(40%)
注意点:
【履修上の注意】
本科目は実技を主とする科目で,学年の課程修了のため履修(欠課時間数が所定授業時間数の5分の1以下)と修得が必須である。
【履修のアドバイス】
本科目の単位を修得するには,実習テーマすべてにおいて指示された報告書および作品(課題)の提出・受理が必要である。また,習得した技能・技術は3年生以降においても大いに活用する。
【基礎科目】
総合理工実験実習(1年)
【関連科目】
機械システム工学実験実習Ⅱ(3年),機械システム工学実験(4)
【受講上のアドバイス】
速やかに実習ができるように事前にテキストを読んでおくこと。また,本実習は機械工作など危険を伴う作業があるため,各指導教員の指示には十分従うこと。欠席した場合は,速やかに実習担当教員に連絡を取り,補習の手続きを行うこと。実習開始5分前には,第1実習工場前に実習服および実習帽を着衣の上,全員集合すること。点呼時に不在の場合,遅刻とする。実習開始時に不在の場合,欠課とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンスと実習に関する安全教育〔心構え,報告書のまとめ方〕(共通) |
実験実習において注意する事項を理解する。報告書をまとめる事が出来る。
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2週 |
計測〔ノギス,マイクロメータ等の計測機器の使用方法〕 |
ノギス,マイクロメータ等の計測機器の使用方法を理解する。
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3週 |
旋盤〔操作の基本と基礎,プラグとリングの製作〕 |
旋盤によるプラグとリングの製作を通して,操作の基本と基礎を理解する。
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4週 |
旋盤〔プラグとリングの製作〕(荒・仕上げ削り,公差,穴あけ,中ぐり |
旋盤によるプラグとリングの製作を通して,荒・仕上げ削り,公差,穴あけ,中ぐりを理解する。
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5週 |
旋盤〔プラグとリングの製作〕(荒・仕上げ削り,公差,穴あけ,中ぐり) |
上記と同じ。
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6週 |
旋盤〔プラグとリングの製作〕(荒・仕上げ削り,公差,穴あけ,中ぐり) |
上記と同じ。
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7週 |
旋盤〔プラグとリングの製作〕(荒・仕上げ削り,公差,穴あけ,中ぐり) |
上記と同じ。
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8週 |
報告書の整理(中間試験週) |
これまでの内容を説明できる。
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2ndQ |
9週 |
特殊機械〔特殊機械の基本と基礎〕 |
特殊機械の基本と基礎を理解する。
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10週 |
特殊機械〔シャルピー試験片製作〕(横フライス,平面研削盤) |
シャルピー試験片製作を通して,横フライス,平面研削盤の基本と基礎を理解する。
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11週 |
特殊機械〔シャルピー試験片製作〕(横フライス,平面研削盤) |
上記と同じ。
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12週 |
仕上げ〔めねじとおねじの製作〕(穴あけ,タップ立て,ダイス等) |
めねじとおねじの政策を通して,穴あけ,タップ立て,ダイス等の基本と基礎を理解する。
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13週 |
仕上げ〔めねじとおねじの製作〕(穴あけ,タップ立て,ダイス等) |
上記と同じ。
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14週 |
仕上げ〔めねじとおねじの製作〕(穴あけ,タップ立て,ダイス等) |
上記と同じ。
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15週 |
報告書の整理 |
これまでの内容を説明できる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
電気抵抗の温度変化 |
電気抵抗による温度変化の原理と理論を理解する。
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2週 |
C言語 |
C言語プログラミングの基本と基礎を理解する。
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3週 |
論理回路(1) |
論理回路の基本と基礎を理解する。
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4週 |
論理回路(2) |
上記と同じ。
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5週 |
電力の測定(1) |
電力測定の基本と基礎を理解する。
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6週 |
電力の測定(2) |
上記と同じ。
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7週 |
報告書の整理 |
これまでの内容を説明できる。
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8週 |
オームの法則 |
オームの法則の基本と基礎を理解する。
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4thQ |
9週 |
ホイートストンブリッジ |
ホイートストンブリッジの基本と基礎を理解する。
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10週 |
オシロスコープ |
オシロスコープの原理と使用方法を理解する。
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11週 |
表計算ソフトによる実験データの処理(1) |
表計算ソフトを用いた実験データの整理方法や報告書のまとめ方を理解する。
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12週 |
表計算ソフトによる実験データの処理(2) |
上記と同じ。
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13週 |
表計算ソフトによる実験データの処理(3) |
上記と同じ。
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14週 |
報告書および作品の整理 |
これまでの内容を説明できる。
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15週 |
実験室や実習工場の清掃 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 2 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 1 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 2 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 1 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 2 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 2 | |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 2 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 2 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 2 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 2 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 2 | |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 2 | |
計測制御 | 計測の定義と種類を説明できる。 | 2 | |
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。 | 2 | |
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。 | 2 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 3 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 1 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 3 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 3 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 3 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | |