日本文化論

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本文化論
科目番号 0084 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(機械システム系) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教員が準備した教材を用いる。
担当教員 パーマー パトリック

到達目標

日本における言語の分析を通して視野を広げて文化間の違いへの理解を高める。日本語と他言語の比較により言葉と文化の関係を学び, 日本文化と共に異文化への理解を深める。

1.言葉の仕組みを学び,生きている言語と文化の関係について考える力を身に付ける。
2.日本文化や異文化の違いがどのように言語に反映されているか,具体例を示しながら説明できるようになる。
◎3.効果的な説明方法や手段を用いて,コミュニケーションを図ることができる。

ルーブリック

不可
評価項目1講義や文献の「言葉と文化」に関する内容を理解する上で自らの考えを持ち,それを自身の言葉で理論的且つ適切に説明できる。講義や文献の「言葉と文化」に関する内容をある程度理解する上で,自らの考えを持ち,それを自身の言葉で理論的に説明できる。講義や文献の「言葉と文化」に関する内容をある程度理解する上で,それを自身の言葉で最低限説明できる。左記に達していない。
評価項目2言語学の基礎を身につけた上で,言語データについて多角的に考えることができ,自ら分析が十分にできるようになる。言語学の基礎をある程度身につけた上で,言語データについて多角的に考えることができ,自ら分析できるようになる。言語学の基礎をある程度身につけた上で,言語データについて最低限考えることができる。左記に達していない。
評価項目3授業中に説明した論文の執筆方法を十分に用いたレポートを作成できる。授業中に説明した論文の執筆方法をある程度用いたレポートを作成できる。授業中に説明した論文の執筆方法を最低限用いたレポートを作成できる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:国際コミュニケーション

基礎となる学問分野:人文学/言語学/日本語学

学習教育目標との関連:本科目は「①教養豊かな実践的人間力の養成」「⑤グローバルな視点と社会性の養成」及び,「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。

授業の概要:本科目では,他言語や異文化との比較を通して,日本における言語と文化の様々な接点を調査する。受講生は言語を分析するための言語学的ツールを学び,日本語と他の言語を比較分析し,言語が文化を反映する方法について考察することに挑戦する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:
配布資料を読み,講義や文献についての意見交換を行う。内容ごとにテーマを設定し,課題やレポートを課す。

成績評価方法:
・成績は,課題提出物 (50%)+ 最終レポート(50%)により評価する。
・定期試験は実施しない。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。
最終レポートの再提出が必要な場合、60点を上限とする。
小テストはテーマごとに実施する。
小テストの追試は公認欠課願(届)がない限り原則として実施しない。

基礎科目:国語Ⅰ(1年),国語Ⅱ(2),国語Ⅲ(3), 英語Ⅰ(1年),英語Ⅱ(2),英語Ⅲ(3年)

関連科目:国語Ⅳ(4年),英語IV (4年), 異文化社会論Ⅰ(4)

受講上のアドバイス:
・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。
・授業に積極的に参加し,期限を守って忘れずに課題を提出すること。
・授業中に辞書を引く場合,携帯電話やスマートフォンの辞書を使用することは認めない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 学習計画の見通しを立てられる。
2週 身体部位、数字、色の分け方1 文献の内容を理解し,文化や言語によって様々な概念の異同が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
3週 身体部位、数字、色の分け方2 文献の内容を理解し,文化や言語によって様々な概念の異同が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
4週 感情の表し方1 文献の内容を理解し,文化や言語によって感情をどのように表現するかが異なる事実が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
5週 感情の表し方2 文献の内容を理解し,文化や言語によって感情をどのように表現するかが異なる事実が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
6週 メタファーの相違点1 文献の内容を理解し,文化や言語によってメタファー(比喩)のあり方が異なる事実が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
7週 メタファーの相違点2 文献の内容を理解し,文化や言語によってメタファー(比喩)のあり方が異なる事実が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 敬語・Polite speech 1 文献の内容を理解し,特に日本語と英語における「敬語」とpolite speechの異同が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
10週 敬語・Polite speech 2 文献の内容を理解し,特に日本語と英語における「敬語」とpolite speechの異同が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
11週 言葉とジェンダー1 文献の内容を理解し,特に日本語と英語における「言葉」と「ジェンダー」の接点が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
12週 言葉とジェンダー2 文献の内容を理解し,特に日本語と英語における「言葉」と「ジェンダー」の接点が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
13週 言葉とアイデンティティー1 文献の内容を理解し,特に日本語と英語における「言葉」と様々な「アイデンティティ」の接点が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
14週 言葉とアイデンティティー2 文献の内容を理解し,特に日本語と英語における「言葉」と様々な「アイデンティティ」の接点が理解でき,また,自身の考えを表現できる。
15週 (後期末試験)
16週 まとめ まとめを行い,言葉と文化の接点への理解を深める。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合00005050100
基礎的能力00005050100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000