到達目標
[学習目的]
興味のある映像作品を見つけ出し, 扱われている主題や映画の問題を調べる。さまざまな書籍や映画評を読むことを通して, 映画に登場する国の社会的背景や言語・文化の諸問題を調べる。講義では, 職業とひとに着目する。
[到達目標]
1: 映像や資料を通して, 扱われている時代やその国の背景知識を深める。
2: 映像表象の考察を通して, 異文化に暮らす人々の生活様式を知り, 生活習慣やものの考え方の差異に気づくことができる。
3: 上記2における差異を, 自分なりの視点で論じることができる。
◎: わたしたちの住む社会と比較しながら, 異文化にみられる諸問題を掘り下げることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 映像や資料を通して, 扱われている時代やその国の背景知識を十分に深めることができた。 | 映像や資料を通して, 扱われている時代やその国の背景知識をおおむね深めることができた。 | 映像や資料を通して, 扱われている時代やその国の背景知識を深めることができない。 |
評価項目2 | 映像表象を通して, 異文化に暮らす人々の生活様式を知り, 生活習慣やものの考え方の差異に気づくことが十分にできた。 | 映像表象を通して, 異文化に暮らす人々の生活様式を知り, 生活習慣やものの考え方の差異に気づくことがおおむねできた。 | 映像表象を通して, 異文化に暮らす人々の生活様式を知り, 生活習慣やものの考え方の差異に気づくことができない。 |
評価項目3 | 上記2における差異を, 自分なりの視点で論じることが十分にできる。 | 上記2における差異を, 自分なりの視点で論じることがおおむねできる。 | 上記2における差異を, 自分なりの視点で論じることができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:国際コミュニケーション推進プログラム
必修・履修・履修選択・選択の別:履修選択
基礎となる学問分野:人文学/文学・言語学 学科目標との関連:本科目は「⑤グローバルな視点と社会性の養成」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「B(B-2)地球上の多様な歴史観・文化・習慣の違いを理解し,説明できること」であるが,付随的には「(F)コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力の育成」にも関与する。
授業の概要:異文化に暮らすひとびとその職業や生き方に着目する。その過程で, 私たちの暮らす社会との差異を探してゆく。また, 世代間のギャップに着目しながら, 文化の違いを理解し, そういった差異を踏まえた上で, 私たちがどう生きるかを考えていく。自分の考えを表現する力を養う。
授業の進め方・方法:
後期開講科目である。
授業の進め方:①講義 ②鑑賞 ③上演/フィルム・シートの作成 ④レポート課題にむけてのリサーチ
授業内容・方法:異文化理解を目的とし, 世代間の相違に着目しながら, 私たちの生きる現代と, 少し前の時代における価値観の違いを題材とした映画を取り上げる。授業の半分は, 講義を中心に, いくつかのシーンに関して, ひと世代前の専門的職業人の価値観, さらには, 現代人の職業意識や家庭生活, 恋愛観, ホームレス化, 争い, 病気などを論じてゆく。
成績評価方法:レポート: 60%, 平常点(上演/フィルム・シートの作成, グループ課題, 授業への積極性・参加度)40%。なお、定期試験はおこなわない。
注意点:
履修上の注意:本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。
履修上のアドバイス:単位のみ取得したい人は, 本科目を履修しないでください。海外の映画に関する選択科目です。履修者自身が, 興味のある映像作品を見つけ出し, 扱われている主題や映画の問題を足を使って自ら調べることを求めます。期間中, さまざまな書籍や映画評を読み, 映画の社会的背景や言語・文化の諸問題を調べることになります。
基礎科目:世界史(1年)政治経済(2年) 日本史(2年)
関連科目:異文化社会論Ⅰ(4年) Communication学Ⅰ(4年) 技術者倫理 (5年)
受講のアドバイス:なかでも, レポートに重きをおく。授業で得た情報を参考にし, レポート課題に取り組む際に, 諸問題をさらに発展させてほしい。レポート作成の際には, 県立図書館の本を予約し取り寄せることを おすすめします。この授業をきっかけに, たくさんの書籍を読んでください。なお, 授業開始後の入室, 私語,スマフォは, 映像を鑑賞する際の妨げになるので慎むこと。60分以上の遅刻は欠課扱いとする。
受講上の注意 : 授業には積極的に参加し,課題は必ず期限内に提出すること。 毎回のシート提出をおこたると点数が下がることに留意されたい。理由があって休む場合は、事前に相談してほしい。なお, 刺激の強い映像が含まれる場合はある程度配慮するが, 場合によっては, 一部観なくてもよい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション / 映画というメディア |
授業の進め方や課題への取り組み方を理解する。
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2週 |
①正義のヒーローと職業: アメリカン・コミックス映画 |
ニューヨークの若者の職業観と生き方を考える。
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3週 |
①正義のヒーローと職業: アメリカン・コミックス映画 |
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4週 |
②特殊な職業 『ゴッドファーザー2』 |
アメリカ社会のなかのイタリア系移民の存在について理解を深める。また特殊な職業を論じることができる。
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5週 |
②特殊な職業 『ゴッドファーザー2』 |
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6週 |
③HIVとマイノリティ : ニューヨークのミュージカル 『レント』 |
ジョナサン・ラーソンの作品を通して、社会におけるマイノリティの存在について考える。
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7週 |
③HIVとマイノリティ : ニューヨークのミュージカル 『レント』 |
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8週 |
課題作成 |
課題を提出する。
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4thQ |
9週 |
グループ・ディスカッション |
グループで時間内で課題をまとめる。
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10週 |
④スコットランドのティーンエージャー『トレインスポッティング』 |
映像の歪みや視覚効果に着目することで, その映像のなかに描かれるスコットランドの若者の視点を考察する。
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11週 |
⑤英国紳士と同居人 :『ノッティングヒルの恋人』 |
ロンドンの若者の生活スタイルと同居人に注目する。
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12週 |
⑥ 幽霊と, 債権者スクルージ:『Disney's クリスマス・キャロル』(2009) |
債権者スクルージを通して, 人間の過去と未来の姿について考える。Disneyのアニメーションを観る。
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13週 |
⑥ "A Christmas Carol" の意味 : オールド・ヴィック・シアターの『クリスマス・キャロル』(2018-19)から |
アニメーションと比較しながら, 演劇の『 クリスマス・キャロル』の特異性を考える。
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14週 |
受講者からの質問に対するフィードバック |
レポートの書き方を確認する。後半の授業を振りかえり, 他の受講者の疑問点を知る。
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15週 |
レポートの作成と提出 |
レポートを作成し, 提出する。
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16週 |
まとめと総括 |
本科目の振り返りをする。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 60 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 50 | 90 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |