人間工学

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 人間工学
科目番号 0162 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(機械システム系) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:岡田明他「初めて学ぶ人間工学」(理工図書)  参考書:横溝克己「エンジニアのための人間工学」(日本出版サービス)
担当教員 山田 貴史

到達目標

学習目的:人間に適した製品・生活環境を設計するなど,人間工学の発展の流れを重視し、その科学的理念への理解を求めることを目的とする。

到達目標
1.人にやさしい技術,使いやすい機器,生活しやすい環境(特に労働環境)を考えることができる。
2.QWL(Quality of Working Life)の向上を目指して,働く人の健康と福祉を考えることができる。
3.作業環境管理,作業管理および健康管理の立場から,解決策を考えることができる。
4.身近な環境のリスク評価ができる(課題レポートの作成)。

ルーブリック

不可
評価項目1人にやさしい技術,使いやすい機器,生活しやすい環境(特に労働環境)を考えることがよくできる人にやさしい技術,使いやすい機器,生活しやすい環境(特に労働環境)を考えることが概ねできる人にやさしい技術,使いやすい機器,生活しやすい環境(特に労働環境)を考えることができる左記に達していない。
評価項目2QWL(Quality of Working Life)の向上を目指して,働く人の健康と福祉を考えることがよくできるQWL(Quality of Working Life)の向上を目指して,働く人の健康と福祉を考えることが概ねできるQWL(Quality of Working Life)の向上を目指して,働く人の健康と福祉を考えることができる左記に達していない。
評価項目3作業環境管理,作業管理および健康管理の立場から,解決策を考えることがよくできる作業環境管理,作業管理および健康管理の立場から,解決策を考えることが概ねできる作業環境管理,作業管理および健康管理の立場から,解決策を考えることができる左記に達していない。
評価項目4身近な環境のリスク評価がよくできる身近な環境のリスク評価が概ねできる身近な環境のリスク評価ができる左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:融合科目・その他

基礎となる学問分野:工学/機械工学/知能機械学・機械システム

学習・教育目標との関連:④分野横断的な融合力の育成
            ⑤グローバルな視点と社会性の養成
            ⑥課題探求・解決能力の育成
            ⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成。

授業の概要:本授業では、人間工学を学ぶ上で基礎となる思想、思考法や知識、応用例を紹介する。人間工学は「人間とその生活環境との関係を人間の形態学的・生理学的・心理学的・行動学的側面から学習する。

授業の進め方・方法:
授業の方法:授業は板書を中心に進め,パワーポイントも使用する。また,理解を深めるために,演習やレポート課し,その都度,各問題についての解説を行う。

成績評価方法:2回の定期試験の結果をそれぞれ同等に評価する(80%)。演習・レポート(20%)。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。

履修のアドバイス:事前に行う準備学習として,下記基礎科目について復習しておくこと。

基礎科目:応用数学Ⅰ(4年),力学Ⅰ(3年),メカトロニクスⅠ(3年),

関連科目:医療福祉工学(5年),福祉機器設計(5年)
受講上のアドバイス:授業時間外に予習・復習や課題への取り組みを必ず行い,レポートを提出すること。授業内容で理解できない場合は,教員に聞きにくること。25分以上の遅刻は1欠課、75分以上の遅刻は2欠課として扱う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
履修選択

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:人間工学の概観

人間工学の概観について理解する
2週 エルゴデザイン、エコデザイン
エルゴデザイン、エコデザインについて理解する
3週 ユニバーサルデザイン、アクセシブルデザイン
ユニバーサルデザイン、アクセシブルデザインについて理解する
4週 働きやすさと環境
働きやすさと環境について理解する
5週 ヒトを測る
ヒトを測るについて理解する
6週 ハザードとリスクおよびヒューマンエラー ハザードとリスクおよびヒューマンエラーについて理解する
7週 リスクマネジメント リスクマネジメントについて理解する
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 後期中間試験の答案返却と試験解説
10週 リスクアセスメント リスクアセスメントについて理解する
11週 空気・光・音環境 空気・光・音環境について理解する
12週 メンタルヘルス メンタルヘルスについて理解する
13週 VDT作業と人間工学 VDT作業と人間工学について理解する
14週 快適作業環境 快適作業環境について理解する
15週 (後期末試験)
16週 後期末試験の答案返却と試験解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合50101001020100
基礎的能力0000000
専門的能力50101001020100
分野横断的能力0000000