学習目的:企業での実習を通して学校の授業では得られない実践的な技術に触れるとともに,組織的取り組みの中で,指導者との意見交換や報告書の作成を通じてコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を高める。
到達目標:
◎1.組織の中で周囲と協調して仕事を進めることができる。
◎2.得られた成果についてわかりやすく口頭発表し,質疑に対して適切に応答できる。
◎3.これまでに学んだ知識と企業活動等との関わりについて理解し,自らのキャリアデザインに活かすことができる。
◎4.技術者の社会に対する責任について理解できる。
概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:融合科目・その他
必修・必履修・履修選択・選択の別:選択
基礎となる学問分野:工学/機械工学
学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「④分野横断的な融合力の育成,⑤グローバルな視点と社会性の養成,⑥課題探求・解決能力の育成,⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション能力の育成」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(F)コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力の育成,F-1:日本語による発表や討論・記述をとおして,自分の考えを相手に表現できること」であるが,付随的には「D-3」,「F-2」,「H-1」にも関与する。
授業の概要:実際の実務の現場で実習を行うことによって,社会のニーズを肌で感じ,技術者としての素地を高めるとともに,報告書の作成・プロジェクター等を用いての成果発表を通してプレゼンテーション能力を高める。
授業の進め方・方法:
授業の方法:夏季休業期間など学業に差し障りのない期間を利用して学外の企業等で実習を行う。実習終了後,実習報告書を提出し,別途定める日程で開催される報告会で実習内容を発表する。事前の指示事項・報告書の作成・プレゼンテーションについては各自配属された指導教員の指導下で行う。
成績評価方法:1日の履修時間の上限を8時間とし60時間以上の履修が必要である。これを前提として以下の評価を行う。実習証明書記載の派遣先による評価(30%),実習報告書(30%),プレゼンテーション内容(40%)で評価する。履修時間が不足するとき54時間以上履修している場合には学内措置を実施することがある。詳細はガイダンスで説明する。
注意点:
履修上の注意:実習期間中は障害保険および賠償責任保険に必ず加入すること。実習証明書と学外実習報告書の提出ならびに報告会での実習内容の発表が必須である。選択科目(自発的学習科目を除く)のうち認定できる単位数は,専門科目については学外実習AまたはBを含めて6単位以内である。実習は原則として学業に差障りのない期間とする。
履修のアドバイス:実習終了後に実習報告書の提出と報告会があることを当初から念頭において実習に取り組むこと。
基礎科目:これまでの全専門科目
関連科目:長期インターンシップ(専1)
受講上のアドバイス:実習中は,学生らしい服装をし,初日と最終日は整った服装(スーツなど)で出社すること。また,社内規律,作業内規等の規律に従うこと。実習期間中はこまめにメモを取ること。その日の実習内容をまとめておかないと,報告書の作成ができないので注意すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 3 | |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 3 | |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 3 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 3 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 3 | |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 3 | |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 3 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 3 | |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 3 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |