日本事情

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本事情
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教師作成資料,その他は適宜指導する。
担当教員 道上 史絵

到達目標

学習目的:日本の社会や文化について学び,実際の体験を通じて理解を深めることで、本校での学生生活を充実したものとする。また,テーマについて調べ,集めた情報を整理し,日本語でプレゼンテーションを行う能力を培う。

到達目標
1.日本の社会や文化についての理解を深める。
2.情報を集め,自分が必要な情報を取捨選択し,まとめることができる。
3.日本語で簡単なプレゼンテーションを行うことができる。

ルーブリック

不可
評価項目1日本の文化をしっかりと理解し,それによって母文化を見つめなおすことができ,自分の意見を述べることができる。日本の文化をしっかり理解し,それによって母文化を見つめなおすことができる。日本の文化を理解することができる。左記に達していない。
評価項目2情報を集め,その中から自分が必要な情報を取捨選択し,まとめることができる。必要な情報を自分で集めることができる。教師の指示の下、必要な情報をあつめることができる。左記に達していない。
評価項目3集めた情報をもとに日本語で自分の意見も組み込んだプレゼンテーションを行うことができる。集めた情報をもとに日本語でプレゼンテーションを行うことができる。集めた情報をもとに日本語で簡単なプレゼンテーションを行うことができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:日本語

基礎となる学問分野:人文学/文学・言語学

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「⑤グローバルな視点と社会性の養成」及び「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。

授業の概要:1年次留学生を対象とした座学と実践とによる集中型の授業である。日本の文化やマナーについて理解を進めていくことによって,これからの日本での生活や高専での学習生活を円滑に進めていくことができるよう学んでいく。また,岡山県や津山市についても理解を深める。必要な資料を収集し,自分に必要な情報を取捨選択し,まとめあげ,プレゼンテーションを行うことができる能力も養っていく。
授業の進め方・方法:
授業の方法:以下のトピックについて座学、実践(研修)のかたちで学びを深めていく。
 ①日本と第二次世界大戦
 ②日本のお正月について
  弥生町餅つき大会,ホームステイ,書き初め
 ③岡山県について
 ④わたしたちのまち津山について
  津山と洋学の関係,津山高専の歴史
 ⑤日本のマナー~敬語について~
 ⑥健康に関する日本語
 それぞれのトピックについて日本語でレポートを作成してもらい,それによって評価を行う。

成績評価方法:
・成績は,課題(70%)+発表(20%)+出席状況・学習態度(10%)の合計から評価する。
・60点以上を合格とし、再試験等は実施しない。
注意点:
履修上の注意:本科目は1学年の課程修了の為に履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:事前に日本語能力試験N5レベル相当の日本語を身に付けていることが望ましい。学習内容が多いため,受講生には日々予習・復習を行い,学習の取りこぼしがないように努められたい。受講生が日本語や日本文化に興味を持てるような教学,情報提供に努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

基礎科目:母国で受けた日本語科目や留学準備のための研修など

関連科目:日本語Ⅰ(1年),日本語会話と聴解Ⅰ(1),日本語作文(1),日本語Ⅱ(2),日本語会話と聴解Ⅱ(2),日本語Ⅲ(3)

受講上のアドバイス:
・積極的に授業に参加し,課題は期限を守って提出すること。
・分からない語句を調べる習慣を身につけること。
・授業時間以外でも日本に関する情報について常にアンテナを張り巡らせること。
・状況によって授業内容を変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 岡山県について
【事前指導】
・岡山県はどんなところか
・日本の交通システムについて
岡山県の地理や名所や日本の交通システムについて理解する。
2週 岡山県について
【研修】
・バスや電車の時刻表の見方を学ぶ。
・サポートなしで時刻表や料金表を見て切符を購入できるようになる。
岡山県の地理や名所や日本の交通システムについて理解する。
3週 岡山県について
【研修】
・岡山城、後楽園を視察
・自分で計画を立て、日本語を使って計画を実践する。
岡山県の地理や名所や日本の交通システムについて理解する。
4週 岡山県について
【事後指導】
・レポート作成
岡山市内研修で得た見聞を日本語で語り,他の人たちと共有する。体験したことをレポートにまとめる。
5週 日本のお正月について
【事前指導】
・日本のお正月について調べ、発表する。
調べたことを日本語でまとめ,発表する。
6週 日本のお正月について
【研修】
・弥生町餅つき大会参加
弥生町餅つき大会参加することで,日本の伝統行事を体験,理解する。
7週 日本のお正月について
【研修】
・ホームステイで日本の年越し、お正月を体験する
ホームステイで日本の伝統行事を体験,理解する。
8週 日本のお正月について
【研修】
・ホームステイで日本の年越し、お正月を体験する
ホームステイで日本の伝統行事を体験,理解する。
2ndQ
9週 日本のお正月について
【事後指導】
・体験したことを日本語で共有し、それぞれレポートを作成する。
体験したことを日本語で話し合い,レポートを作成する。
10週 日本と第二次世界大戦
【事前指導】
・広島平和記念資料館、平和記念公園について調べてレポートを作成する。
・世界文化遺産厳島神社について調べてレポートを作成する。
・研修旅行の日程を考える。
調べたことを日本語でまとめ,発表する。
それぞれ広島の名所などを調べ,旅程を計画し,みなで相談して計画を立てる。
11週 日本と第二次世界大戦
【研修】
・広島研修(1泊2日)
平和記念公園視察により原爆とヒロシマについて理解を深める。また,世界文化遺産である厳島神社などを視察し,広島について見聞を深める。
12週 日本と第二次世界大戦
【研修】
・広島研修(1泊2日)
平和記念公園視察により原爆とヒロシマについて理解を深める。また,世界文化遺産である厳島神社などを視察し,広島について見聞を深める。
13週 日本と第二次世界大戦
【研修】
・広島研修(1泊2日)
平和記念公園視察により原爆とヒロシマについて理解を深める。また,世界文化遺産である厳島神社などを視察し,広島について見聞を深める。
14週 日本と第二次世界大戦
【研修】
・広島研修(1泊2日)
平和記念公園視察により原爆とヒロシマについて理解を深める。また,世界文化遺産である厳島神社などを視察し,広島について見聞を深める。
15週 日本と第二次世界大戦
【研修】
・広島研修(1泊2日)
平和記念公園視察により原爆とヒロシマについて理解を深める。また,世界文化遺産である厳島神社などを視察し,広島について見聞を深める。
16週 日本と第二次世界大戦
【研修】
・広島研修(1泊2日)
平和記念公園視察により原爆とヒロシマについて理解を深める。また,世界文化遺産である厳島神社などを視察し,広島について見聞を深める。
後期
3rdQ
1週 日本と第二次世界大戦
【事後指導】
・レポート作成
体験したことを日本語で話し合い,レポートを作成する。
2週 日本のお正月
・今年の目標
・書き初め
今年の目標を考え,日本語で目標とその理由を話すことができる。
書道を体験する。
3週 日本のマナー~敬語について~
・敬語について学ぶ
上下,親疎の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し,適切に使うことができる。
4週 日本のマナー~敬語について~
・尊敬語について学ぶ
上下,親疎の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し,適切に使うことができる。
5週 日本のマナー~敬語について~
・謙譲語について学ぶ
上下,親疎の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し,適切に使うことができる。
6週 日本のマナー~敬語について~
・敬語の練習
上下,親疎の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し,適切に使うことができる。
7週 日本のマナー~敬語について~
・敬語の練習
上下,親疎の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し,適切に使うことができる。
8週 わたしたちのまち津山について
【事前指導】
・津山と洋学について
【研修】
・津山洋学資料館視察
津山と日本における洋学の発展と津山との関係について理解する。
4thQ
9週 わたしたちのまち津山について
【研修】
・津山洋学資料館視察
【事後指導】
・レポート作成
津山と日本における洋学の発展と津山との関係について理解する。
10週 健康に関する日本語 病気の名前や症状について学び,日本語で話すことができるようになる。
11週 健康に関する日本語 病気の名前や症状について学び,日本語で話すことができるようになる。
12週 健康に関する日本語 病気の名前や症状について学び,日本語で話すことができるようになる。
13週 健康に関する日本語 病気の名前や症状について学び,日本語で話すことができるようになる。
14週 わたしたちのまち津山について
・津山高専の歴史
津山高専の歴史を学ぶことで,日本の産業の発展と高専という教育機関との関係について理解する。
15週 わたしたちのまち津山について
・津山高専の歴史
津山高専の歴史を学ぶことで,日本の産業の発展と高専という教育機関との関係について理解する。
16週 フィードバック 集中講義「日本事情」を通して学んだことをみなで共有することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。1
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。1
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。1
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。1
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。1
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。1
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。1
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。1
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。1

評価割合

課題発表相互評価授業態度・出席状況ポートフォリオその他合計
総合評価割合702001000100
基礎的能力702001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000