情報リテラシー

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 情報リテラシー
科目番号 0015 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:岡田,高橋「情報基礎ーネットワーク社会における情報の活用と技術ー」,「情報基礎ーネットワーク社会における情報の活用と技術ー学習ノート」 (ともに実教出版),K-SEC教育パッケージ
担当教員 薮木 登,大西 淳,宮下 卓也,森 理也

到達目標

学習目的:津山高専のコンピュータ環境を利用できるようになる。コンピュータ活用の基本スキルを修得する。データ・AIが広く活用されるネットワーク社会・情報社会をエンジニアとして生き抜くために必要な知識とスキルを修得する。

到達目標
1.津山高専のコンピュータ環境を利用できる。
2.起動・終了,文書作成,メールの送受信など,コンピュータを活用するための基本スキルを修得している。
3.データ・AI活用技術,コンピュータ関連技術,情報社会におけるモラルなど,データ・AIが広く活用されるネットワーク社会や情報社会をエンジニアとして生き抜くために必要な基礎知識とその活用法を理解している。
4.社会のディジタル化がもたらす影響と課題について理解している。

ルーブリック

不可
評価項目1他人の補助を受けることなく,津山高専のコンピュータ環境を利用できる。他者の補助を一部受けながら,津山高専のコンピュータ環境を利用できる。他者の指示の下,津山高専のコンピュータ環境を利用できる。左記に達していない。
評価項目2起動・終了,文書作成など,コンピュータを活用でき,他者の模範にもなる。他者の補助を一部受けながら,起動・終了,文書作成など,コンピュータを活用できる。他者の指示の下,起動・終了、文書作成など、コンピュータを活用できる。左記に達していない。
評価項目3授業で扱ったデータ・AI活用技術,コンピュータ関連技術,モラルなどについて,完璧に説明できる。授業で扱ったデータ・AI活用技術,コンピュータ関連技術,モラルなどについて,主要な部分を説明できる。授業で扱ったデータ・AI活用技術,コンピュータ関連技術,モラルなどについて,最低限の説明ができる。左記に達していない。
評価項目4授業で扱った社会のディジタル化がもたらす影響と課題について,完璧に説明できる。授業で扱った社会のディジタル化がもたらす影響と課題について,主要な部分を説明できる。授業で扱った社会のディジタル化がもたらす影響と課題について,最低限の説明ができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門

学習の分野:工学系共通(先進科学系),エネルギー・計測と制御(機械システム系),情報・制御(電気電子システム系),情報システム・プログラミング・ネットワーク(情報システム系)

基礎となる学問分野:情報科学,情報工学およびその関連分野/統計科学関連,計算機システム関連,情報ネットワーク関連,情報セキュリティ関連

学習教育目標との関連:本科目は「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

授業の概要:コンピュータを中心とする情報機器を活用して問題を解決するとき,最低限知っておくべき科学的・技術的な知識を理解する。また,AIやインターネットの普及に見られるように,急速に変化する情報社会に個人としてエンジニアとしてどのように関わっていくべきか学習する。また,情報機器を正しく活用する技術を身につける。
授業の進め方・方法:
授業の方法:演習と解説を中心に授業を進める。

成績評価方法:4回の定期試験の結果を同等に評価する(50%)。これに演習や発表の状況(30%),宿題の状況(20%)の評価も加えて最終的な成績を出す。なお最終的な成績が60点未満になる恐れのある者には補習,再試験を行い,成果が確認できれば,点数を変更することがある。ただし,変更した後の評価は60点を超えないものとする。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のためには履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:必要に応じてレポート課題を課すので,必ず提出すること。毎授業,教科書,学習ノート,BYOD-PCが必要なので,忘れず持参すること。事前に行う準備学習として,入学前にコンピュータの操作を学習していれば,復習しておくとよい。他に,社会の情報化,ディジタル化,AI化に関するニュースにも注目しておくとよい。

基礎科目:(中学校)技術・家庭の「情報に関する技術」

関連科目:専門科目全般(全系2年)

受講上のアドバイス:コンピュータ,ネットワーク,AI,データ活用に関連する技術は急速に発達している。技術の発展に遅れないためにも,日頃からニュースに注意しておくことを薦める。
遅刻は授業時間半分までとし,遅刻2回で欠課1回(2h)として取り扱う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科目の位置づけ,学習内容,方法に関するガイダンス,演習室利用の説明,各種パスワードの設定,無線LAN接続の確認,コンピュータ利用法の確認① 次週以降の授業の準備を完了する,各種パスワードを設定する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える
2週 各種パスワードの設定,無線LAN接続の確認,コンピュータ利用法の確認② 各種パスワードを設定する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える
3週 各種パスワードの設定,無線LAN接続の確認,コンピュータ利用法の確認③ 各種パスワードを設定する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える
4週 情報の概念,Officeツールの利用①[自己紹介書の作成と情報交換] 情報の概念について理解する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
5週 情報の収集・整理,Officeツールの利用②[自己紹介書の作成と情報交換] 情報の収集・整理について理解する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
6週 情報の加工・表現,Officeツールの利用③[自己紹介書の作成と情報交換] 情報の加工・表現について理解する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
7週 情報の発信・交換と評価,Officeツールの利用④[自己紹介書の作成と情報交換] 情報の発信・交換と評価について理解する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
8週 (前期中間試験) ここまでの学習内容を確認する。
2ndQ
9週 前期中間試験の答案返却と試験解説,Officeツールの利用⑤[自己紹介書の作成と情報交換] 試験内容を確認する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
10週 情報の管理とセキュリティ,Officeツールの利用⑥[自己紹介書の作成と情報交換] 情報の管理とセキュリティについて理解する,少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて,起動・終了やファイル操作など,基本的操作が行える,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
11週 問題解決の方法論とデータ,Officeツールの利用⑦[プレゼンテーション資料作成] 問題解決の方法論とデータについて理解する,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる
12週 情報のディジタル表現と処理,Officeツールの利用⑧[プレゼンテーション資料作成] 情報のディジタル表現と処理について理解する,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる
13週 コンピュータのしくみ,Officeツールの利用⑨[プレゼンテーション資料作成] コンピュータのしくみについて理解する,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる
14週 プログラミング,プレゼンテーション プログラミングについて理解する,Officeツールを使ってプレゼンテーションを行う
15週 (前期末試験) ここまでの学習内容を確認する。
16週 前期末試験の答案返却と試験解説,プレゼンテーション 試験内容を確認する,Officeツールを使ってプレゼンテーションを行う
後期
3rdQ
1週 情報通信ネットワーク,Officeツールの利用⑩[表計算およびグラフ作成] 情報通信ネットワークについて理解する,表計算ソフトを用いてデータ処理やグラフ作成を行う
2週 セキュリティを守る技術,Officeツールの利用⑪[表計算およびグラフ作成] セキュリティを守る技術について理解する,表計算ソフトを用いてデータ処理やグラフ作成を行う
3週 情報伝達の多様性と社会の変化,Officeツールの利用⑫[Teams活用] 情報伝達の多様性とデータ・AI活用拡大に伴う社会の変化について理解する,Teamsを用いて情報共有ができる
4週 情報社会の進展,Officeツールの利用⑬[Formsアンケート作成] データ・AI活用拡大に伴う情報社会の進展について理解する,Webアンケートを作成する
5週 情報社会のもたらす影響と課題,タイピング演習 データ・AIが広く活用される情報社会のもたらす影響と課題について理解する,タイピングをマスターする
6週 情報社会における個人の役割と責任,タイピング演習 データ・AIが広く活用される情報社会における個人の役割と責任について理解する,タイピングソフトやタイピング練習サイトについて調査して報告する,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる
7週 数理/データサイエンス/AI,Officeツールの利用⑭[調査とプレゼンテーション資料作成] 公開されている活用可能なデータの例,データ・AI活用のために必要な基礎知識や技術,データ・AIが活用されている分野と最新動向について調査する,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
8週 (後期中間試験) ここまでの学習内容を確認する。
4thQ
9週 後期中間試験の答案返却と試験解説,数理/データサイエンス/AI,Officeツールの利用⑮[調査とプレゼンテーション資料作成] 試験内容を確認する,公開されている活用可能なデータの例,データ・AI活用のために必要な基礎知識や技術,データ・AIが活用されている分野と最新動向について調査する,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
10週 数理/データサイエンス/AI,Officeツールの利用⑯[調査とプレゼンテーション資料作成] 公開されている活用可能なデータの例,データ・AI活用のために必要な基礎知識や技術,データ・AIが活用されている分野と最新動向について調査する,少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って,文書作成や図表作成ができ,報告書やプレゼンテーション資料を作成できる,少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って,メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる
11週 数理/データサイエンス/AI,プレゼンテーション 公開されている活用可能なデータの例,データ・AI活用のために必要な基礎知識や技術,データ・AIが活用されている分野と最新動向について発表し,討論する,Officeツールを使ってプレゼンテーションを行う
12週 数理/データサイエンス/AI,プレゼンテーション 公開されている活用可能なデータの例,データ・AI活用のために必要な基礎知識や技術,データ・AIが活用されている分野と最新動向について発表し,討論する,Officeツールを使ってプレゼンテーションを行う
13週 数理/データサイエンス/AI,プレゼンテーション 公開されている活用可能なデータの例,データ・AI活用のために必要な基礎知識や技術,データ・AIが活用されている分野と最新動向について発表し,討論する,Officeツールを使ってプレゼンテーションを行う
14週 数理/データサイエンス/AI,プレゼンテーション 公開されている活用可能なデータの例,データ・AI活用のために必要な基礎知識や技術,データ・AIが活用されている分野と最新動向について発表し,討論する,Officeツールを使ってプレゼンテーションを行う
15週 (後期末試験) ここまでの学習内容を確認する。
16週 期末試験の返却と解答解説 学習が不十分な箇所を確認し,補修する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー社会の情報化の進展と課題について理解し説明できる。3前4,前5,前6,前7,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
代表的な情報システムとその利用形態について説明できる。3前4,前12
コンピュータの構成とオペレーティングシステム(OS)の役割を理解し、基本的な取扱いができる。3前13
アナログ情報とデジタル情報の違いと、コンピュータ内におけるデータ(数値、文字等)の表現方法について説明できる。3前5,前6,前12
情報を適切に収集・取得できる。3前5,前11,前12
データベースの意義と概要について説明できる。3前11
情報の真偽について、根拠に基づいて検討する方法を説明できる。3前4,前5,前6
情報の適切な表現方法と伝達手段を選択し、情報の送受信を行うことができる。3前4,前5,前6
情報通信ネットワークの仕組みや構成及び構成要素、プロトコルの役割や技術についての知識を持ち、社会における情報通信ネットワークの役割を説明できる。3前2,前3,前10,後2,後3,後4,後5,後6
情報セキュリティの必要性を理解し、対策について説明できる。3前10,後3,後4
情報セキュリティを支える暗号技術の基礎を説明できる。3前10,後3,後4
情報セキュリティに基づいた情報へのアクセス方法を説明できる。3前10,後3,後4
情報や通信に関連する法令や規則等と、その必要性について説明できる。3前10,後3,後4
情報社会で生活する上でのマナー、モラルの重要性について説明できる。3前10,後3,後4
情報セキュリティを運用するための考え方と方法を説明できる。3前10,後3,後4
データサイエンス・AI技術の概要を説明できる。3後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
データサイエンス・AI技術が社会や日常生活における課題解決の有用なツールであり、様々な専門領域の知見と組み合わせることによって価値を創造するものであることを、活用事例をもとに説明できる。3後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
データサイエンス・AI技術を利活用する際に求められるモラルや倫理について理解し、データを守るために必要な事項を説明できる。 3後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
データサイエンス・AI技術の利活用に必要な基本的スキル(データの取得、可視化、分析)を使うことができる。 3後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14
自らの専門分野において、データサイエンス・AI技術と社会や日常生活との関わり、活用方法について説明できる。 3後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14

評価割合

試験演習、発表宿題その他合計
総合評価割合5030200100
基礎的能力00000
専門的能力5030200100
分野横断的能力00000