電気機器Ⅰ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気機器Ⅰ
科目番号 0025 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:深尾正,「電気機器」,(実教出版)   参考書:仁田工吉他, 「大学課程電気機器(Ⅰ)」,(オーム社)
担当教員 久保 敏弘

到達目標

学習目的:
電気基礎の知識を基に,電気機器の原理・構造・基本特性を理解し,また等価回路を用いて電気特性を考える能力を修得する。

到達目標:
1. 直流機の原理と構造を説明できる。
2. 変圧器の原理,構造,特性を説明でき,その等価回路が理解できる。

ルーブリック

不可
評価項目1直流機の原理と構造を図解しながら説明でき,電気特性の基礎的な計算ができる。直流機の原理と構造を理解し,電気特性の基礎的な計算ができる。直流機の原理と構造,電気特性を理解している。左記に達していない。
評価項目2変圧器の原理,構造,特性,等価回路を,図解しながら説明でき,電気特性の基礎的な計算ができる。変圧器の原理,構造,特性,等価回路を理解し,電気特性の基礎的な計算ができる。変圧器の原理,構造,特性,等価回路を理解している。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:電気・電子

基礎となる学問分野:工学/工学基礎

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標 「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化, A-2:「電気・電子」, 「情報・制御」に関する専門分野の知識を修得し, 説明できること」である。

授業の概要:歴史上最初の電気機器である直流機と,広く世の中に普及している変圧器について,原理・基礎理論・運転特性などを学習する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:授業の都合上、1週4単位時間で開講する(板書を中心の講義)。理解が深まるように適宜演習問題をしながら進めていく。状況に応じてレポートも課す。

成績評価方法:
定期試験の結果を同等に評価する(70%)。
課題と小テスト結果を評価する(30%)。理解度が不十分であると感じられる部分は補講を行い,再試を行う場合もある。
再試の結果は上限60点として定期試験結果に入れる。定期試験は筆記用具・電卓以外の持ち込みを禁止する。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために、本科目履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:
・事前に行う準備学習として,前回の授業ならびに関連科目である電気基礎の内容をしっかり復習すること。
・電気・電子分野の専門科目の基礎科目なので,じっくりと取り組むこと。

基礎科目:総合理工基礎(1年),電気基礎(2)
関連科目:電子工学(4年),電気電子材料(5),電子回路Ⅱ(4),電子デバイス(専2),応用物理Ⅰ,Ⅱ(4,5),量子科学(5)

受講上のアドバイス:授業の開始時に出欠をとり,そのときにいない学生は遅刻とする。
遅刻3回で1欠課とする。
板書される内容を理解しながらノートに取ることを薦める。その日にノートを見返して理解不足の箇所を明確にし,次の授業で質問するように心掛けること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス, 直流発電機〔原理〕 直流発電機の原理の理解
2週 直流発電機〔構造〕 直流発電機の構造の理解
3週 直流発電機〔構造〕 直流発電機の構造の理解
4週 直流発電機〔理論〕 直流発電機の理論の理解
5週 直流発電機〔理論〕 直流発電機の理論の理解
6週 直流発電機〔種類・特性〕 直流発電機の種類・特性の理解
7週 直流発電機〔種類・特性〕 直流発電機の種類・特性の理解
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 前期中間試験の答案返却と解説
10週 直流電動機〔理論〕 直流電動機の理論の理解
11週 直流電動機〔理論〕 直流電動機の理論の理解
12週 直流電動機〔特性〕 直流電動機の特性の理解
13週 直流電動機の始動・速度制御 直流電動機の始動・速度制御の理解
14週 直流機の定格 直流機の定格の理解
15週 (前期末試験)
16週 前期末試験の答案返却と解説
後期
3rdQ
1週 変圧器〔原理・構造〕 変圧器の原理・構造の理解
2週 変圧器〔原理・構造〕 変圧器の原理・構造の理解
3週 変圧器〔理論〕 変圧器の理論の理解
4週 変圧器〔理論〕 変圧器の理論の理解
5週 変圧器〔等価回路〕 変圧器の等価回路の理解
6週 変圧器〔等価回路〕 変圧器の等価回路の理解
7週 変圧器〔等価回路〕 変圧器の等価回路の理解
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の答案返却と解答解説,
10週 変圧器〔特性・効率〕 変圧器の特性・効率の理解
11週 変圧器〔特性・効率〕 変圧器の特性・効率の理解
12週 変圧器〔並列結線・三相結線〕 変圧器における並列結線・三相結線の理解
13週 変圧器〔並列結線・三相結線〕 変圧器における並列結線・三相結線の理解
14週 変圧器〔並列結線・三相結線〕 変圧器における並列結線・三相結線の理解
15週 (後期末試験)
16週 後期末試験の答案返却と試験解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。1
直流機の原理と構造を説明できる。1
誘導機の原理と構造を説明できる。1
同期機の原理と構造を説明できる。1
変圧器の原理、構造、特性を説明でき、その等価回路を説明できる。1
半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。1

評価割合

試験発表相互評価自己評価課題小テスト合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000