到達目標
学習目的:シーケンス制御の理論およびシーケンス回路図,具体的な制御回路の組み方などを修得し,工学応用への基礎能力を養う。
到達目標:
1.制御全般の概要が分かる。
2.制御の構成や使用器具,シーケンス図の書き方などが分かる。
3.論理を学び,リレーシーケンスにより各種の基本的な制御回路が実現できる。
ルーブリック
| 優 | 良 | 可 | 不可 |
評価項目1 | 各種の用語を理解し,制御を正しく説明できる。 | 基本的な用語を理解し,制御の基本を正しく説明できる。 | 基本的な用語を大体理解し,大まかに制御を説明できる。 | 基本的な用語が分からず,制御を説明できない。 |
評価項目2 | 制御の構成や各種の使用器具を理解し,適切なシーケンス図が描ける。 | 制御の構成や使用器具を理解し,軽微な間違いを除きシーケンス図が描ける。 | 制御の構成や使用器具をほぼ理解し,シーケンス図の基本が描ける。 | 制御の構成や使用器具が分からず,シーケンス図が描けない。 |
評価項目3 | 論理とリレーシーケンスの関係を理解し,各種の制御回路を正しく実現できる。 | 論理とリレーシーケンスの関係を理解し,基本的な制御回路を正しく実現できる。 | 論理とリレーシーケンスの関係をほぼ理解し,基本的な制御回路を大体実現できる。 | 論理とリレーシーケンスの関係が分からず,習った制御回路が実現できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別:専門 学習の分野:情報・制御
基礎となる学問分野:電気電子工学/制御・システム工学
学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標 「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。
授業の概要:Factory Automation技術の中心的技術の一つであるシーケンス制御の基本的事項全般を解説するとともに,有接点リレーシーケンスの基本的な考え方や回路の組み方を講義する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:1週2単位時間(90分)で後期に開講する。シーケンス制御の基礎から具体回路まで,プロジェクタを使いながら教科書中心に説明していく。教科書に記載されていない項目も板書により説明する。理解が深まるように,まとめの演習も行う。
成績評価方法:2回の定期試験の結果を同等に評価する(70%)。試験には教科書・ノートの持込みを許可しない。演習等による評価(30%)。期末成績が60点未満の人には特別補習期間に再試験を行い,試験点を再計算して60点まで成績を変更することがある。
注意点:
履修上の注意:学年の課程修了のために履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。
履修のアドバイス:
・シーケンス制御は工業分野で広く適用されており,内容が広範囲に渡る。
・事前に行う準備学習として,次回の授業に向け教科書に目を通すなど予習をおこなうこと。
基礎科目:総合理工基礎(1年),総合理工実験実習(1)
関連科目:電気機器Ⅰ(2年)など
受講上のアドバイス:
・各時限の開始時刻に遅刻,欠課を確認する。遅刻は10分までとし,遅刻の回数が多い場合は,警告を行った後,欠課扱いとすることもある。
・毎回,復習をして授業内容を確認・理解すること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
講義の概要,電気基礎知識,身のまわりにあるシーケンス制御 |
授業の全般的流れを知る。制御のための電気基礎知識とシーケンス制御の意味を理解する。
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2週 |
シーケンス制御の種類,制御の用語,シーケンス制御機器 |
シーケンス制御の種類を学ぶ。制御の用語や構成を理解する。
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3週 |
制御に用いられる機器(スイッチ,検出保護器具,表示器具など) |
制御の用いられる機器を知り,働きを理解する。
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4週 |
制御に用いられる機器(リレー,電磁接触器,電動機など) |
制御の用いられる機器を知り,働きを理解する。
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5週 |
電気用図記号,シーケンス制御記号,シーケンス図 |
シーケンス図に用いられる図記号,文字記号,シーケンス図の目的を理解する。
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6週 |
シーケンス図の書き方,回路例とシーケンス図 |
シーケンス図の書き方やa接点,b接点の回路や電磁リレーによる制御を理解する。
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7週 |
2値信号,動作表,論理記号,基本的論理回路とその動作 |
制御の基本となる論理回路の構成と動作を理解する。
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8週 |
(後期中間試験) |
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4thQ |
9週 |
後期中間試験の返却と解答解説,制御回路(禁止入力,自己保持回路) |
解答を聞き,不十分な箇所の理解を深める。b接点による禁止動作,自己保持回路を理解する。
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10週 |
基本制御回路(インターロック回路,並列優先回路) |
インターロック,各種優先制御を理解する。
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11週 |
基本的制御回路(その他優先回路,限時回路) |
各種優先制御,タイマを用いた制御を理解する。
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12週 |
リレーシーケンス制御の応用例(早押し表示,他) |
シーケンス回路の実用回路の例を理解する。
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13週 |
リレーシーケンス制御の応用例(電動機の運転制御,他) |
シーケンス回路の実用回路の例を理解する。
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14週 |
まとめ |
演習を通して,各種優先回路や電動機運転回路が説明できるようにする。
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15週 |
(後期末試験) |
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16週 |
後期末試験の返却と解答解説 |
解答を聞き,不十分な箇所の理解を深める。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 1 | 後7 |
評価割合
| 試験 | 演習等 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |