日本語Ⅱ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語Ⅱ
科目番号 0033 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『生きた素材で学ぶ 新中級から上級への日本語』(the japan times),『生きた素材で学ぶ 新中級から上級への日本語ワークブック』(the japan times),その他,教員が適宜準備する。
担当教員 道上 史絵

到達目標

学習目的:中級中期から上級に向けての日本語の知識を学ぶことで,教員のサポートなしで専門科目を受講できるようになることを目的とする。また,日常生活においてもより円滑に周囲の人たちとコミュニケーションがとれるようになることを目指す。

到達目標
1.中級中期から上級レベルの日本語の基礎的知識を身につける。
2.複雑な表現を理解し,それを用いて自分の考えを表現できるようになる。
3.授業で使用される漢字を読むことができる。読めない,意味が分からないときは自分で辞書を使って調べることができるようになる。
4.日本語能力試験(JLPT)N2に合格する。

ルーブリック

不可
評価項目1日本語能力試験2級程度の文章を読み,しっかりと理解することができる。日本語能力試験2級程度の文章を読み,おおよそ理解することができる。日本語能力試験2級程度の文章をある程度理解することができる。左記に達していない。
評価項目2日本語能力試験2級程度の文法を用いて,自分の考えをしっかりと表現することができる。日本語能力試験2級程度の文法を用いて,自分の考えをある程度表現することができる。日本語能力試験2級程度の文法を用いて,自分の考えをある程度表現することができる。左記に達していない。
評価項目3日常生活を送るにあたり,問題なく日本語でコミュニケーションをとることができる。日常生活を送るにあたり,日本語でコミュニケーションをとることができる。日本語でコミュニケーションをある程度とることができる。左記に達していない。
評価項目4日本語能力試験(JLPT)などの検定試験に積極的に挑戦しようとする姿勢がある。日本語能力試験(JLPT)などの検定試験に挑戦しようとする姿勢がある。日本語能力試験(JLPT)などの検定試験に挑戦しようとする姿勢が多少はある。先に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:日本語

基礎となる学問分野:人文学/文学・言語学

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「⑤グローバルな視点と社会性の養成」及び「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(F)コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力の育成」であるが,付随的には,日本語や日本文化を理解し,自国の言葉や文化と比較し,考察することが「(B)地球的視野に立った人間性の育成」にもつながる。

授業の概要:2年次の留学生を対象とした日本語の授業である。中級中期から上級レベルの日本語を学ぶことで,決まったパターンでのやりとりだけではなく,談話レベルの言語活動ができるように日本語能力に磨きをかけていく。
授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書にそって授業を進めていくが,その他の副教材(問題集や新聞・インターネットの記事)を適宜用いて,受講生の知識と運用能力の定着を図る。また,トピックについて調べ,自分の考えをまとめ,それを発表したり,意見交換を行う時間も設ける。アウトプットの訓練を重ねていくことで,今後必要とされる日本語でのプレゼンテーションの能力も養っていく。受講生がさらに日本語能力に磨きをかけることができるよう努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

成績評価方法:
・成績は,定期試験(80%)+課題提出物(10%)+出席状況・学習態度(10%)の合計から評価する。
・60点以上を合格とし,必要に応じて再試験を実施する。
注意点:
履修上の注意:本科目は2学年の課程修了の為に履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:事前に日本語能力試験(JLPT)N3レベルに達していることが望ましい。学習内容が多いため,受講生には日々予習・復習を行い,学習の取りこぼしがないように努められたい。受講生が日本語や日本文化に興味を持てるような教学,情報提供に努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

基礎科目:日本語Ⅰ(1年),日本語作文(1),日本語会話と聴解Ⅰ(1),日本事情(1)

関連科目:日本語会話と聴解Ⅱ(2年),日本語Ⅲ(3)

受講上のアドバイス:
・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。
・積極的に授業に参加し,課題は期限を守って提出すること。
・受講生の状況によって,テキストや授業内容を変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ユニット1 自己紹介と本当の自分
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~(の)ではないでしょうか
・~ことを「…」と言う
・~ばかりで
・このように見てみると~ということになる
2週 ユニット1 自己紹介と本当の自分
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ば~ほど
・例えば~とする
・~場合もある
・~と,なおさら…
3週 ユニット2 若者の自己評価
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~に関するN/~に関して
・~なりに/~なりのN
・~ごとに
・~まで
4週 ユニット2 若者の自己評価
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・めったに~ない
・いったい~のだろうか
・~にすぎない
・~はずがない
5週 ユニット3 ジェンダーを考える
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~限り
・~うえに
・~といったふうに/~というふうに
・~(の)代わりに
6週 ユニット3 ジェンダーを考える
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~うえで
・どちらかといえば/どちらかというと
・~ってことは,…ってこと/~ということは,…ということ
・~も~もない
7週 ユニット4 ことばと文化
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ようなものだ
・~(よ)うものなら
・~かねない
・~ものの
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。
10週 ユニット4 ことばと文化
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・なんといっても
・とても~ない/ぬ
・~をめぐり/~をめぐって
・~に反して
・~からといって
・~にとって/~にとってのN
11週 ユニット5 心と体のバランス
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~と(いうの)は…ことを言う/ことだ
・と言っても
・~度に
・そもそも
・~ふしがある
12週 ユニット5 心と体のバランス
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~べきだ/~べきではない
・いかにも~そうだ
・~という
・~つつ
・~かける/~かけのN
13週 ユニット6 働くということ
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・つまり
・結果として
・~につれ(て)
・~末に
・~からこそ/~てこそ
14週 ユニット6 働くということ
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~として
・ここ+(期間)
・~なんか
・いかに~か
・なぜなら(ば)~からだ
15週 (前期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。
後期
3rdQ
1週 ユニット7 日本語の多様性
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる
・~がち
・~による
・XもあればYもある/XもいればYもいる
2週 ユニット7 日本語の多様性
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・それに対して/~のに対して
・~(か)が問題ではなく,…(か)が重要だ
・~ざるを得ない
3週 ユニット8 環境のためにできること
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~とすれば
・~にとどまる
・~割に
・~にしたがって
4週 ユニット8 環境のためにできること
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・A(が),逆に(B)
・~一方(で)
・~に限られる/限る
5週 ユニット9 食の共同性
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ほど…はない/いない
・~を通して
・~(が)ゆえに
・しかも
・~に向けて
6週 ユニット9 食の共同性
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
トピックの内容を理解し,それに対する自分の意見を述べることができる。
7週 ユニット10 笑いのちから
・読む前に
・重要表現
・読んでみよう
・内容を確認しよう
以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~をはじめとするN/~をはじめとして
・いまだ
・~にて
・~を込める/~が込められる
・~ねば
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。
10週 ユニット10 笑いのちから
・読んだあとで
・文法・語彙練習
・ワークブック
トピックの内容を理解し,それに対する自分の意見を述べることができる。
11週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの語彙を覚え,それを使って表現することができる。
12週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの語彙を覚え,それを使って表現することができる。
13週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの語彙を覚え,それを使って表現することができる。
14週 教員が教材を準備する 日本語能力試験N2からN1レベルの語彙を覚え,それを使って表現することができる。
15週 (後期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価課題授業態度・出席状況その他合計
総合評価割合800010100100
基礎的能力800010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000