日本語Ⅱ

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本語Ⅱ
科目番号 0042 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『テーマ別中級から学ぶ日本語 三訂版』(Kenkyusha),『テーマ別中級から学ぶ日本語 三訂版準拠 力を伸ばす練習帳』(Kenkyusha),『テーマ別中級から学ぶ日本語 三訂版 ワークブック』(Kenkyusha),その他,教員が適宜準備する。
担当教員 宇都宮 紀雄

到達目標

学習目的:中級中期から上級に向けての日本語の知識を学ぶことで,教員のサポートなしで専門科目を受講できるようになることを目的とする。また,日常生活においてもより円滑に周囲の人たちとコミュニケーションがとれるようになることを目指す。

到達目標
1.中級中期から上級レベルの日本語の基礎的知識を身につける。
2.複雑な表現を理解し,それを用いて自分の考えを表現できるようになる。
3.授業で使用される漢字を読むことができる。読めない,意味が分からないときは自分で辞書を使って調べることができるようになる。
4.日本語能力試験(JLPT)N2に合格する。

ルーブリック

不可
評価項目1日本語能力試験N2程度の文章を読み,しっかりと理解することができる。日本語能力試験N2程度の文章を読み,おおよそ理解することができる。日本語能力試験N2程度の文章をある程度理解することができる。左記に達していない。
評価項目2日本語能力試験N2程度の文法を用いて,自分の考えをしっかりと表現することができる。日本語能力試験N2程度の文法を用いて,自分の考えをある程度表現することができる。日本語能力試験N2程度の文法を用いて,自分の考えをある程度表現することができる。左記に達していない。
評価項目3日常生活を送るにあたり,問題なく日本語でコミュニケーションをとることができる。日常生活を送るにあたり,日本語でコミュニケーションをとることができる。日本語でコミュニケーションをある程度とることができる。左記に達していない。
評価項目4日本語能力試験(JLPT)などの検定試験に積極的に挑戦しようとする姿勢がある。日本語能力試験(JLPT)などの検定試験に挑戦しようとする姿勢がある。日本語能力試験(JLPT)などの検定試験に挑戦しようとする姿勢が多少はある。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:日本語

基礎となる学問分野:人文学/文学・言語学

学習教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習教育目標「⑤グローバルな視点と社会性の養成」及び「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。

授業の概要:2年次の留学生を対象とした日本語の授業である。中級中期から上級レベルの日本語を学ぶことで,決まったパターンでのやりとりだけではなく,談話レベルの言語活動ができるようになる。
授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書にそって授業を進めていくが,その他の副教材(問題集や新聞・インターネットの記事)を適宜用いて,受講生の知識と運用能力の定着を図る。また,トピックについて調べ,自分の考えをまとめ,それを発表したり,意見交換を行う時間も設ける。アウトプットの訓練を重ねていくことで,今後必要とされる日本語でのプレゼンテーションの能力も養っていく。受講生がさらに日本語能力に磨きをかけることができるよう努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

成績評価方法:
・成績は,定期試験(80%)+課題提出物(10%)+出席状況・学習態度(10%)の合計から評価する。
・60点以上を合格とする。
・再試験は行わない。
注意点:
履修上の注意:本科目は2学年の課程修了の為に履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:事前に日本語能力試験(JLPT)N3レベルに達していることが望ましい。学習内容が多いため,受講生には日々予習・復習を行い,学習の取りこぼしがないように努められたい。受講生が日本語や日本文化に興味を持てるような教学,情報提供に努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。

基礎科目:日本語Ⅰ(1年),日本語作文(1),日本語会話と聴解Ⅰ(1),日本事情(1)

関連科目:日本語会話と聴解Ⅱ(2年),日本語Ⅲ(3)

受講上のアドバイス:
・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。
・積極的に授業に参加し,課題は期限を守って提出すること。
・受講生の状況によって,テキストや授業内容を変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業
必履修

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第1課 「まなぶ」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ようになる/~なくなる
・~がる
・~てはいけない/といけない
・~ないで/ずにいる
③本文の要約ができるようになる。
④「外国語の勉強」「ものの見方」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
2週 第2課 「みつける」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~と、~た
・~ことにする/ことにした
・~ながら
③本文の要約ができるようになる。
④「私が住んでいる町」「町で見たこと」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
3週 第3課 「たべる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~うちに/~うちは
・~(さ)せてあげる/やる
・~としか~ない
③本文の要約ができるようになる。
④「食事の風景」「食事で気を付けていること」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
4週 第4課 「たとえる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ほど~はない/いない
・~ほど
・~て/ないでほしい
・~とは思えない
③本文の要約ができるようになる。
④「日本のことわざやたとえ」「皆さんの知っていることわざやたとえ」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
5週 第5課 「あきれる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~たばかり
・~て/でたまらない
・~(よ)うともしない
・~なんて
③本文の要約ができるようになる。
④「あきれたこと」「違うこと」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
6週 第6課 「つたえる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~とか~とか
・~といっても
・~ものだ/ものではない
・~たつもり
③本文の要約ができるようになる。
④「言葉の使い方」「心に残る言葉」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
7週 第7課 「かざる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~まで
・~によって
・~せっかく
・~ことだ
③本文の要約ができるようになる。
④「外見と中身」「外見の影響」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
8週 (前期中間試験)
2ndQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。
10週 第8課 「おもいこむ」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ようがない
・~にとって(は)
・~たものだ
・~たところ
・~される/(さ)せられる
③本文の要約ができるようになる。
④「好きな色ときらいな色」「思い込み」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
11週 第9課 「まもる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~はずだ/はずがない
・~として
・~ば~ほど
③本文の要約ができるようになる。
④「インターネットの利用」「個人情報」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
12週 第10課 「なれる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~(よ)うと
・~につれて
・~どころか、かえって~
・~わけだ
・~からといって、~わけではない
③本文の要約ができるようになる。
④「時間と生活」「余裕のある生活」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
13週 第11課 「つながる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ざるを得ない
・~さえ
・~にしろ~にしろ
・~た上で
③本文の要約ができるようになる。
④「私の友達」「人とのつながり」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
14週 第12課 「わける」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~通り
・~というのも
・~とする/される
・~によって
③本文の要約ができるようになる。
④「血液型の話」「私の性格」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
15週 (前期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック
これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。
後期
3rdQ
1週 第13課 「おもいだす」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~まま
・~べき
・~のことだから
・きっかけで/に
③本文の要約ができるようになる。
④「懐かしいにおい」「家族との思い出」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
2週 第14課 「みなおす」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~上で
・~次第
・~とともに
・~にもかかわらず
③本文の要約ができるようになる。
④「天気や季節についての言い伝え」「異常気象」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
3週 第15課 「ふれあう」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~をはじめ
・さすが
・~わけがない
・~だけに
③本文の要約ができるようになる。
④「思い出の旅行」「生まれたところの紹介」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
4週 第16課 「うたう」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~ものだから
・~ところだ
・~なり
・~に違いない
③本文の要約ができるようになる。
④「私の好きな歌」「元気になれること」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
5週 第17課 「なおす」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~たきり
・~ようでは
・~。その一方(で)、~
・~わけにはいかない
③本文の要約ができるようになる。
④「健康」「健康を守る努力」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
6週 第18課 「はなれる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~たばかりに
・~て/でならない
・~としても
・~ないことには
③本文の要約ができるようになる。
④「少子高齢化の影響」「私のふるさと」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
7週 第19課 「かなえる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~はともかく(として)
・~さえ~ば
・~としても
・~ことから
・~ないものか
③本文の要約ができるようになる。
④「豊かさと貧しさ」「自分のこと」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
8週 (後期中間試験)
4thQ
9週 中間試験の返却とフィードバック
これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。
10週 第20課 「おぼえる」
・新しい言葉
・読みましょう
・答えましょう
・使いましょう
①「読みましょう」の本文での語彙使われ方を確認する。
②以下の文法項目を理解し,使えるようになる。
・~割に(は)
・~にあたり・あたって(は)
・~に限らず
・~にかけては
③本文の要約ができるようになる。
④「覚えること」「教えること」についての自分の意見を日本語で伝えることができる。
11週 教師が準備した教材を使用 日本語能力試験N2の言語知識を習得し、それを運用することができる。
12週 教師が準備した教材を使用 日本語能力試験N2の言語知識を習得し、それを運用することができる。
13週 教師が準備した教材を使用 日本語能力試験N2の言語知識を習得し、それを運用することができる。
14週 教師が準備した教材を使用
日本語能力試験N2の言語知識を習得し、それを運用することができる。
15週 (後期期末試験)
16週 期末試験の返却とフィードバック これまで学んだことをきちんと理解でき,運用することができるかどうか確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価課題授業態度・出席状況その他合計
総合評価割合800010100100
基礎的能力800010100100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000