到達目標
学習目的:高専における学生生活を有意義に過ごすとともに大学院レベルの教育課程に進む可能性を伸ばすため,学術的な活動に対応できる総合的な日本語能力の育成を目指す。
到達目標:
1.新聞や教科書に書かれている漢字・文章が理解できる。
2.相手やその場に応じた適切な日本語を使って話をすることができる。
3.日本語で情報を収集し,論理的に文章を書くことができる。
4.日本文化への理解を深めるとともに,それらに親しもうとすることができる。
◎.日本語の効果的な説明方法や手段を用いて自分の意見を伝え,円滑なコミュニケーションを図ることができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 到達レベルの目安(可) | 到達レベルの目安(不可) |
評価項目1 | 日本語能力試験N1程度の文章を読み理解できる。 | 日本語能力試験N2級程度の文章を読み理解できる。 | 日本語能力試験N2級程度の文章を概ね読み理解できる。 | 日本語能力試験N2程度の文章が読んで理解できない。 |
評価項目2 | 日本語能力試験N1程度の漢字を使いながら,テーマに沿った作文を書くことができる。 | 日本語能力試験N2程度の漢字を使いながら,テーマに沿った作文を書くことができる。 | 日本語能力試験N2程度の漢字を使いながら,概ねテーマに沿った作文を書くことができる。 | テーマに沿って,読み手が理解できるような作文を書くことができない。 |
評価項目3 | ディスカッションに積極的に参加することができる。また,スピーチを行うことができる。 | ディスカッションに参加することができる。また,スピーチを行うことができる。 | ディスカッションに参加することができる。また,概ねスピーチを行うことができる。 | ディスカッションで発言することができない。スピーチを行うことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別:一般
学習の分野:国際コミュニケーション
必修・必履修・履修選択・選択の別:必履修
基礎となる学問分野:言語学・日本語
学習・教育目標との関連:本科目は総合理工学科学習目標「⑤ グローバルな視点と社会性の養成」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(F)コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力の育成,F-1:日本語による発表や討論・記述をとおして,自分の考えを相手に表現できること」である。
授業の概要:学校生活に必要な読解力・作文力を向上させるために,さまざまな日本語で書かれた日本語の文章を読み,身近な話題について作文を書く。同時に,日本での生活に必要な会話力・聴解力を伸ばすためにディベートやスピーチなども行う。
授業の進め方・方法:
授業の方法:教科書に沿って授業を進めながら,新聞記事やインターネットからの記事を使って漢字の練習やディスカッションなどを行う。
成績評価方法:年4回の定期試験の結果をそれぞれ同等に評価する。(60%)。課題提出・参加状況(40%)。再試は行わない。
注意点:
履修上の注意:課程修了のために履修が必須
履修のアドバイス:授業時間だけでなく,日常的に周囲で使われている日本語全般に注意を払い,吸収してゆく積極性が重要である。また授業ごとの課題を必ずやって授業の内容を復習すること。
基礎科目:留学生準備研修(出身国により異なる)
関連科目:理科用語(留学生3年)
受講上のアドバイス:授業開始後20分以内であれば遅刻とし,遅刻は3回で1単位時間の欠課とする。不明な点は積極的に質問してください。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
コースガイダンス,表記のしかた |
本科目の到達目標が理解できる
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2週 |
文体と書きことば |
文体と書きことばが理解できる
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3週 |
文体と書きことば |
文体と書きことばが理解できる
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4週 |
話し言葉との比較 |
書きことばと話し言葉の違いが理解できる
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5週 |
文の構成 |
文の構成について理解できる
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6週 |
段落内の構成 |
段落内の構成について理解できる
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7週 |
復習とまとめ |
学習した内容を活用して文章が書ける
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8週 |
(前期中間試験) |
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2ndQ |
9週 |
中間試験の返却とフィードバック |
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10週 |
指示詞:「こ」「そ」「あ」 |
指示詞について理解できる
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11週 |
指示詞:「こ」「そ」「あ」,助詞:「は」と「が」 |
助詞について理解できる
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12週 |
助詞:「は」と「が」 |
助詞について理解できる
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13週 |
助詞相当語 |
助詞相当語について理解できる
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14週 |
復習とまとめ |
学習した内容を活用して文章が書ける
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15週 |
(前期期末試験) |
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16週 |
前期末試験の返却と解答解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
理由の表現 |
理由の表現について理解できる
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2週 |
時間の表現 |
時間の表現について理解できる
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3週 |
定義:「こと」と「の」 |
定義について理解できる
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4週 |
定義:「こと」と「の」 |
定義について理解できる
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5週 |
助詞相当語② |
助詞相当語②について理解できる
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6週 |
間接疑問 |
間接疑問について理解できる
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7週 |
復習とまとめ |
学習した内容を活用して文章が書ける
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8週 |
(後期中間試験) |
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4thQ |
9週 |
中間試験の返却とフィードバック |
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10週 |
文末表現と引用のしかた |
文末表現と引用が理解できる
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11週 |
接続表現① |
接続表現①が理解できる
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12週 |
接続表現② |
接続表現②が理解できる
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13週 |
指示詞:「こ」「そ」「あ」復習 |
指示詞を使って文章が書ける
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14週 |
復習とまとめ |
学習した内容を活用して文章が書ける
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15週 |
(後期期末試験) |
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16週 |
後期末試験の答案返却と試験解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 2 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 2 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 2 | |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 課題 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 10 | 0 | 30 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 5 | 0 | 30 | 0 | 0 | 95 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |