Electric Circuits Ⅱ

Course Information

College Tsuyama College Year 2021
Course Title Electric Circuits Ⅱ
Course Code 0068 Course Category Specialized / Compulsory
Class Format Lecture Credits School Credit: 2
Department Department of Integrated Science and Technology Electrical and Electronic Systems Program Student Grade 4th
Term Year-round Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials 西川正朗・下川博文・奥村万規子共著「続電気回路の基礎」(森北出版)
Instructor YAGI Hideyuki

Course Objectives

【学習目的】
2端子対回路,伝送回路(分布定数回路),過渡現象,非正弦波交流回路についての回路解析法を習得し,これらの知識を実際にどのように利用するかを理解する。
【到達目標】
1.2端子対回路の種類・特徴を理解し,回路解析できる。
2.分布定数回路の特徴が説明でき,回路解析できる。
3.過渡現象・過渡応答の特徴が説明でき,回路解析できる。
4.非正弦波交流の電力・力率の説明ができ,計算ができる。

Rubric

不可
評価項目1複雑な2端子対回路のFパラメータを求め,交流回路における各場所での電流・ 電圧を求めることが出来る 。複雑な2端子対回路のFパラメータを求め,直流回路における各場所での電流・ 電圧を求めることが出来る 。 基本的な2端子対回路のFパラメータを求め,直流回路における各場所での電流 ・電圧を求めることが出来る。左記に達していない。
評価項目2分布定数回路の基礎方程式を解き,送端から見た入力インピーダンスや受端での電圧・電流を求めることが出来る。 伝搬波の位相定数と周波数・伝搬速度・波長の関係を理解し,与えられた条件下で求めることが出来る。 単位長さあたりのインピーダンス・アドミタンスが計算でき,伝搬定数・特性インピーダンスが計算できる。左記に達していない。
評価項目3交流のRL・RC直並列回路の過渡応答に対する微分方程式を解き,時定数と過渡応答の関係を説明できる。 複雑な直流のRL,RC直並列回路の過渡応答に対する微分方程式を立て,解くことが出来る。 基礎的な直流のRL・RC直並列回路の過渡応答に対する微分方程式を立て,解くことが出来る。左記に達していない。
評価項目4複雑なL,R,C直並列回路で非正弦波交流の電圧・電流・電力・力率を求めることが出来る。 基礎的なL,R,C直並列回路で非正弦波交流の電圧・電流・電力を求めることが出来る。 R L, R Cの基本回路で非正弦波交流の電圧,電流の瞬時値を求めることが出来る。左記に達していない。

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
一般・専門の別:専門
学習の分野:電気・電子
基礎となる学問分野:工学/電気電子工学

学習教育目標との関連:
本科目は総合理工学科学習教育目標「③基盤となる専門性の深化」に相当する科目である。

技術者教育プログラムとの関連:
本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-1:工学に関する基礎知識として,自然科学の幅広い分野の知識を修得し,説明できること」であるが,付随的には「A-2」にも関与する。

授業の概要:
電気回路Ⅰで学んだことをもとに,2端子対回路,伝送回路(分布定数回路),過渡現象,非正弦波交流回路の解析について学び,それらがどのような状況で必要になるかが理解し,その状況において知識を利用できるような講義を行う。
Style:
授業の方法:1週2単位時間で開講する(板書を中心の講義)。理解が深まるように適宜演習問題をしながら進めていく。状況に応じてレポートも課す。
成績評価方法:4回の定期試験の結果を同等に評価する(70%)。小テスト,レポート結果を評価する(30%)。理解度が不十分であると感じられる部分は補講を行い,再試を行う場合もある。再試の結果は上限60点として定期試験結果に入れる。定期試験は筆記用具・電卓以外の持ち込みを禁止する。
Notice:
履修上の注意:本科目は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。

履修のアドバイス:事前に行う準備学習として,電気回路Ⅰの教科書「電気回路の基礎」を復習し,理解しておくこと。電気電子基礎Ⅰ,Ⅱの理解を確実にしておくこと。

基礎科目:総合理工基礎(1年),電気電子回路(2),電気基礎(2),総合理工演習(2),電気機器Ⅰ(2),電気電子計測Ⅰ(2),電気回路Ⅰ(3)

関連科目:パワーエレクトロニクス(4年),電気電子機器設計(5),高電圧工学(5)送配電工学(5),電気電子材料(5),電気電子応用と環境(5),卒業研究(5)

受講上のアドバイス:授業の開始時に出欠をとり,そのときにいない学生は遅刻とする。遅刻3回で1欠課とする。
板書される内容を理解しながらノートに取ることを薦める。演習問題は必ず自分で解き理解不足の箇所を明確にし,次の授業で質問するように心掛けること。

Characteristics of Class / Division in Learning

Active Learning
Aided by ICT
Applicable to Remote Class
Instructor Professionally Experienced
必履修

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st ガイダンス,2端子対回路の種類 2端子回路5種類理解
2nd 2端子対回路のマトリクス表示・接続 Z,Y,Fマトリクス計算
3rd 入出力インピーダンス Fマトリクスで入出力インピ―ダンス計算
4th 等価回路 電流・電圧増幅度,T型回路,π型回路計算
5th 等価回路変換 T型⇔π型変換計算,対称回路・変圧器のFパラメータ
6th Z,Y,Fマトリクスの物理的意味 複雑な直並列回路計算
7th 等価電源の定理 鳳テブナンの定理との関係
8th (前期中間試験)
2nd Quarter
9th 前期中間試験返却解説,分布定数回路 伝送線路法的色理解
10th 伝搬定数・特性インピーダンス Z0,γ,α,β,伝搬速度計算
11th 分布定数回路の基礎方程式 分布定数のFパラメータ計算
12th 進行波,反射波,反射係数 反射,透過の理解
13th 無損失線路上の伝搬 反射電圧電流,透過電流電圧の計算
14th 定在波 定在波比,反射係数の計算
15th (前期末試験)
16th 前期末試験の返却と解説
2nd Semester
3rd Quarter
1st 定常状態と過渡状態 過渡現象の方程式化理解
2nd 直流R-L回路の過渡現象 DC_RL回路の過渡状態の計算
3rd 直流R-C回路の過渡現象 DC_RC回路の過渡状態の計算
4th 直流R-L-C直列回路の過渡現象 DC_RLC回路の過渡状態の計算
5th ラプラス変換を用いた解法 ラプラス変換を用いた計算
6th 交流R-L回路の過渡現象 AC_RL回路の過渡状態の計算
7th 交流R-C回路の過渡現象 AC_RC回路の過渡状態の計算
8th (後期中間試験)
4th Quarter
9th 後期中間試験返却と解説,非正弦波交流について フーリエ級数で表記
10th 実効値,波高率,波形率等 実効値,波高率,波形率の計算
11th 非正弦波交流の電流電圧 RL,RC回路の電流電圧瞬時値計算
12th 非正弦波交流の電力 RL,RC回路の無効電力・消費電力計算
13th 非正弦波交流の力率 RL,RC回路の力率計算
14th 非正弦波交流の瞬時電圧電流,電力,力率 RLC回路での計算
15th (後期末試験)
16th 後期末試験の返却と解説

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価自己評価課題小テストTotal
Subtotal70000300100
基礎的能力0000000
専門的能力70000300100
分野横断的能力0000000