到達目標
学習目的:文学作品の解釈・鑑賞を通して,視野を広げ,思考力を高める。近代の日本とアジアとの関係を学び、当時の作家たちが異文化をどう描いたかを理解し,異文化に対する理解の深化をはかる。また,異文化と日本の文化と比較することを通して,日本文化への理解を深める。
到達目標
1.作品や文献を読み,多角的に物事を考える力,柔軟に発想する力を育む。
2.日本文化や異文化への向き合い方について自らの意見や考えを持ち,それを自身の言葉で説明できるようになる。
◎3.効果的な説明方法や手段を用いて,コミュニケーションを図ることができる。
ルーブリック
| 優 | 良 | 可 | 不可 |
評価項目1 | 作品や文献を読み,多角的に物事を考えることができ,かつ柔軟に発想することができる。 | 作品や文献を読み,多角的に物事を考えることができる。または,柔軟に発想することができる。 | 作品や文献を読み,それについて考えることができる。 | 左記に達していない。 |
評価項目2 | 日本文化や異文化への向き合い方について自らの意見や考えを持ち,それを自身の言葉で理論的に説明できる。 | 日本文化や異文化への向き合い方について自らの意見や考えを持ち,それを自身の言葉で説明できる。 | 日本文化や異文化への向き合い方について自らの意見や考えを持ち,それを自身の言葉である程度説明できる。 | 左記に達していない。 |
評価項目3 | 効果的な説明方法や手段を用いて,円滑にコミュニケーションを図ることができる。 | 効果的な説明方法や手段を用いて,コミュニケーションを図ることができる。 | 効果的な説明方法や手段を用いて,コミュニケーションを図ることがある程度できる。 | 左記に達していない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
一般・専門の別:専門
学習の分野:国際コミュニケーション
基礎となる学問分野:人文学/文学/日本文学,人文学/言語学/日本語学
学習教育目標との関連:本科目は「①教養豊かな実践的人間力の養成」「⑤グローバルな視点と社会性の養成」及び,「⑦コミュニケーション力・プレゼンテーション力の育成」に相当する科目である。
授業の概要:近代の作家が描いたアジアが舞台となっている小説や紀行文の鑑賞を通して当時の日本人の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。現代と近代,日本と異文化などの比較を通して,自身の文化を改めて見つめなおすと同時に,異文化への向き合い方についても考察する。
授業の進め方・方法:
授業の方法:
作品を読み,講義や作品や作者についての意見交換を行う。内容ごとにテーマを設定し,課題やレポートを課す。
成績評価方法:
・成績は,課題提出物(40%)+最終レポート(60%)により評価する。
・定期試験は実施しない。
注意点:
履修上の注意:本科目を選択した者は,学年の課程修了のために履修(欠課時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。また,本科目は「授業時間外の学修を必要とする科目」である。当該授業時間と授業時間外の学修を合わせて,1単位あたり45時間の学修が必要である。授業時間外の学修については,担当教員の指示に従うこと。
履修のアドバイス:事前に行う準備学習として,20世紀初頭の日本とアジアの国との関係について調べ,理解をしておくこと。積極的に授業に参加し,自身の表現力を高める努力をすること。常日頃から様々な文章に触れ,柔軟に思考する練習をすると共に,日本文学に関する知識を増やす努力や異文化に対する興味関心を養うこと。
基礎科目:国語Ⅰ(1年),国語Ⅱ(2),国語Ⅲ(3)
関連科目:国語Ⅳ(4年),異文化社会論Ⅰ(4)
受講上のアドバイス:
・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。
・授業に積極的に参加し,期限を守って忘れずに課題を提出すること。
・授業中に辞書を引く場合,携帯電話やスマートフォンの辞書を使用することは認めない。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
授業内容・方法等について知る。
|
2週 |
夏目漱石と満洲1 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
3週 |
夏目漱石と満洲2 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
4週 |
夏目漱石と韓国 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
5週 |
芥川龍之介と中国1 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
6週 |
芥川龍之介と中国2 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
7週 |
芥川龍之介と中国3 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
8週 |
(後期中間試験) |
|
4thQ |
9週 |
谷崎潤一郎と中国1 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
10週 |
谷崎潤一郎と中国2 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
11週 |
佐藤春夫と台湾1 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
12週 |
佐藤春夫と台湾2 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
13週 |
中島敦と中国1 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
14週 |
中島敦と中国2 |
作品の内容を理解し,作者の異文化へのまなざしがどのようなものであったかを理解する。また,自身の考えを表現できる。
|
15週 |
(後期末試験) |
|
16週 |
まとめ |
まとめを行い,日本文学・文化や異文化への理解を深める。
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 自己評価 | 課題 | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |