ディジタル信号処理

科目基礎情報

学校 津山工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 ディジタル信号処理
科目番号 0138 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 総合理工学科(電気電子システム系) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 教科書:萩原将文「ディジタル信号処理」(森北出版)、参考書:各種ディジタル信号処理、画像処理関連の資料
担当教員 薮木 登

到達目標

学習目的:ディジタル信号処理の基礎理論を習得する。さらに,ディジタル信号処理の利用が多い,ディジタル画像処理に関しての基礎技術を習得する。
到達目標
1.ディジタル信号処理の理論を説明できる。
2.ディジタル画像処理に関する基礎技術を説明できる。

ルーブリック

不可
評価項目1ディジタル信号処理の理論を利用できる。ディジタル信号処理の基礎理論を十分に説明できる。ディジタル信号処理の基礎理論を理解している。(試験)ディジタル信号処理の基礎理論を説明できない。
評価項目2ディジタル画像処理に関する技術を応用できる。ディジタル画像処理に関する基礎技術を十分に説明できる。ディジタル画像処理に関する基礎技術を理解している。(試験)ディジタル画像処理に関する基礎技術を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一般・専門の別:専門:情報システム・プログラミング・ネットワーク
基礎となる学問分野:工学/電気電子工学/システム工学
学科学習目標との関連:本科目は総合理工学科学習・教育目標「基盤となるなる専門性の深化」に相当する科目である。
技術者教育プログラムとの関連:本科目が主体とする学習・教育到達目標は「(A)技術に関する基礎知識の深化,A-2:「電気・電子」,「情報・制御」に関する専門技術分野の知識を修得し,説明できること」である。本科目は大学相当の内容を含む科目で,技術者教育プログラムの履修認定に関係する。
授業の概要:アナログ処理とディジタル処理を比較するとどちらも一長一短があるが,近年は圧縮,記録,伝送等に適していることからアナログ信号をディジタル的に処理する機器や応用例が増えてきた。これらの応用に対する基礎として,ディジタル信号処理の基礎理論を学習し,画像の基礎技術も学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業の方法:板書を中心に,テキストを用いて授業を進める。また,関連する諸定理についても必要に応じて補足説明していく。また,理解が深まるよう演習やレポートを課す。(本科目は半期科目である)
成績評価方法:
・2回の定期試験の結果を同等に評価する(60%)。
・各試験はノートの持ち込みを許可しない。
・各定期試験の結果が60点未満の人には補習,再試験により理解が確認できれば,点数を変更することがある。ただし,変更した後の評価は60点を超えないものとする。
・本科目は授業時間外の学習を必修とする科目である。授業時間外の学習成果(演習,レポート課題)を評価する(40%)。
注意点:
履修上の注意:『本科目は「授業時間外の学習を必修とする科目」である。1単位あたり授業時間として15単位時間開講するが,これ以外に30単位時間の学習が必修となる。これらの学習については担当教員の指示に従うこと。』
履修のアドバイス:音声、画像の基礎技術についても解説するが、具体的な処理を身につけるためには各自でプログラム作成する必要がある。
基礎科目:総合理工基礎(1年),ディジタル基礎(2),プログラミング基礎(3),情報システム開発(3),情報通信工学(4)など
関連科目:情報理論,ディジタル信号処理(EC-2),画像処理(EC-2)など
受講上のアドバイス:ディジタル信号処理の理解のためには、自分でプログラムにより動作確認を行えば、より理解があがる。また、画像処理プログラムを作成するのも良い。
出欠確認時以降の入室は遅刻とし,授業開始25分を超えると欠課とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,信号処理とは 信号処理と数学の関係について概要を理解する
2週 フーリエ級数(三角関数) 三角関数を用いたフーリエ級数展開の原理,応用について理解する
3週 フーリエ級数(複素数関数) フーリエ級数展開について,三角関数と複素関数版の関係を理解する
4週 フーリエ変換 周期波形を非周期波形に拡張することで,フーリエ変換を理解する
5週 フーリエ変換の特徴,性質 フーリエ変換で解析を行うための基礎知識を学ぶ
6週 ラプラス変換 フーリエ変換とラプラス変換の関係について学習する
7週 ラプラス変換の特徴,性質 ラプラス変換で解析を行うための基礎知識を学ぶ
8週 (前期中間試験) ここまでの学習内容を確認する
2ndQ
9週 中間試験の返却と解答解説,z変換 学習が不十分な箇所を確認,補修する
z変換とラプラス変換の関係を学ぶ
10週 z変換の特徴,性質 z変換で解析を行うための基礎知識を学ぶ
11週 離散フーリエ変換,特徴と性質 DFTで解析を行うための基礎知識を学ぶ
12週 離散時間システム DFTで解析を行うための基礎知識を学ぶ
13週 ディジタル画像処理(1) ディジタル信号処理の応用として画像処理の表現を学ぶ(画素,階調,濃淡画像,カラー画像,2値画像等)
14週 ディジタル画像処理(2) 画像処理の各種処理手法を学ぶ(空間フィルタリング,周波数フィルタリング等)
15週 (前期末試験) 学習内容を確認する
16週 前期末試験の答案返却と試験解説 学習が不十分な箇所を確認し,補修する
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習・レポート課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100
分野横断的能力000